公開日 2014/02/21 12:59
【第77回】コルグの新プレーヤーアプリ「AudioGate3 Player」使い勝手&音質徹底ナビ
[連載]高橋敦のオーディオ絶対領域
■ついに来た!コルグのDSD対応アプリ「AudioGate3 Player バージョン」を徹底紹介
「録音環境」と「再生環境」の両面から昨今のDSDの進展に大きな役割を担ってきたコルグ。後者の「再生環境」の面で、同社のハードウェア、すなわちDSD対応USB-DACと緊密に連携してそれを強力なものとしているのが、同社のソフトウェア、すなわちDSD対応再生&変換アプリ「AudioGate」だ。DSDネイティブ伝送&再生に加えて、DSDから他のコーデック/ファイル形式への変換機能も多くのユーザーにとって有り難いものだった。
さて、そのAudioGateは昨秋の時点で「AudioGate3」への世代交代が予告されており、その登場を待ち望んでいた方も多いだろう。まずはその第一弾となる再生専用アプリ「AudioGate 3 Player バージョン」が公開された(関連ニュース)ので、今回は個人的にも喜び勇んでそれをレポート!旧バージョンからの変更点を中心にお伝えしていく。
また、このアプリはコルグ製DACとの組み合わせでアクティベーション(コルグ製DACを接続して機器認証を実行)してこそ本領を発揮するものだが、他社のDACとの組み合わせでも、出力サンプリング周波数の上限が48kHzになるという制限はあるが、動作はする。その場合の有用性についても検討してみた。
なお試したのは、Mac版のVer.3.0.0。小数点以下が「.0.0」なだけに正直まだ細部の詰めや動作の安定性は微妙だが、まずは大枠の進化点等のレポートと受け取っていただければと思う。
■今回リリースされた「AudioGate3 Player バージョン」とは?
まず今回リリースされた「Player バージョン」とは何か?を確認しておこう。従来のAudioGateには単一のフル機能バージョンしか用意されていなかったが、AudioGate3からは、
・AudioGate3
・AudioGate3 Player バージョン
…の2バージョン体勢での提供となる。前者が「フル機能版」で後者が「再生機能特化版」ということのようだ。その後者が先行リリースされたというわけ。具体的にはPlayer バージョンの場合、前述の「DSDから他のコーデック/ファイル形式への変換機能」が非搭載となっている。その他にも細かな機能の有無はあるが、一般的なオーディオファンにとって特に大きいのは変換機能の有無だろう。なお変換機能を使いたい場合には、従来のAudioGate v2.3.3も引き続きダウンロード可能になっている。
しかしバージョンが分かれたこと以上に、AudioGate2までとの最大の違いとなっているのは、インターフェースの刷新だ。
AudioGate2まではファイル再生&変換マシン的なハードウェアを模したような独特の佇まいだったが、今回はより洗練された音楽再生アプリのそれとなっている。この点はユーザーニーズというか、想定用途の変化に従ったものだろう。
そもそもAudioGateは、再生アプリとしては開発されていなかった。このアプリの開発〜リリース当時、コルグはUSB-DAC等を出していなかったのだ。当時はDSD録音機器の補助ツールとしてのファイル再生&変換アプリというのがその用途だった。それが後にコルグのオーディオDAC参入に伴い、再生アプリとしてもより活用されるようになった。だから、当初の設計意図と現在の主な用途との間にはズレがあったのだ。
そこでAudioGate3では、現在の用途とニーズに合わせて再生アプリとしての使いやすさを重視したインターフェースが採用された…という流れだろう。「Player バージョン」ではないフル機能版がどういったコンセプトのアプリになるのかは、まだはっきりとはわからないが…。
「録音環境」と「再生環境」の両面から昨今のDSDの進展に大きな役割を担ってきたコルグ。後者の「再生環境」の面で、同社のハードウェア、すなわちDSD対応USB-DACと緊密に連携してそれを強力なものとしているのが、同社のソフトウェア、すなわちDSD対応再生&変換アプリ「AudioGate」だ。DSDネイティブ伝送&再生に加えて、DSDから他のコーデック/ファイル形式への変換機能も多くのユーザーにとって有り難いものだった。
さて、そのAudioGateは昨秋の時点で「AudioGate3」への世代交代が予告されており、その登場を待ち望んでいた方も多いだろう。まずはその第一弾となる再生専用アプリ「AudioGate 3 Player バージョン」が公開された(関連ニュース)ので、今回は個人的にも喜び勇んでそれをレポート!旧バージョンからの変更点を中心にお伝えしていく。
また、このアプリはコルグ製DACとの組み合わせでアクティベーション(コルグ製DACを接続して機器認証を実行)してこそ本領を発揮するものだが、他社のDACとの組み合わせでも、出力サンプリング周波数の上限が48kHzになるという制限はあるが、動作はする。その場合の有用性についても検討してみた。
なお試したのは、Mac版のVer.3.0.0。小数点以下が「.0.0」なだけに正直まだ細部の詰めや動作の安定性は微妙だが、まずは大枠の進化点等のレポートと受け取っていただければと思う。
■今回リリースされた「AudioGate3 Player バージョン」とは?
まず今回リリースされた「Player バージョン」とは何か?を確認しておこう。従来のAudioGateには単一のフル機能バージョンしか用意されていなかったが、AudioGate3からは、
・AudioGate3
・AudioGate3 Player バージョン
…の2バージョン体勢での提供となる。前者が「フル機能版」で後者が「再生機能特化版」ということのようだ。その後者が先行リリースされたというわけ。具体的にはPlayer バージョンの場合、前述の「DSDから他のコーデック/ファイル形式への変換機能」が非搭載となっている。その他にも細かな機能の有無はあるが、一般的なオーディオファンにとって特に大きいのは変換機能の有無だろう。なお変換機能を使いたい場合には、従来のAudioGate v2.3.3も引き続きダウンロード可能になっている。
しかしバージョンが分かれたこと以上に、AudioGate2までとの最大の違いとなっているのは、インターフェースの刷新だ。
AudioGate2まではファイル再生&変換マシン的なハードウェアを模したような独特の佇まいだったが、今回はより洗練された音楽再生アプリのそれとなっている。この点はユーザーニーズというか、想定用途の変化に従ったものだろう。
そもそもAudioGateは、再生アプリとしては開発されていなかった。このアプリの開発〜リリース当時、コルグはUSB-DAC等を出していなかったのだ。当時はDSD録音機器の補助ツールとしてのファイル再生&変換アプリというのがその用途だった。それが後にコルグのオーディオDAC参入に伴い、再生アプリとしてもより活用されるようになった。だから、当初の設計意図と現在の主な用途との間にはズレがあったのだ。
そこでAudioGate3では、現在の用途とニーズに合わせて再生アプリとしての使いやすさを重視したインターフェースが採用された…という流れだろう。「Player バージョン」ではないフル機能版がどういったコンセプトのアプリになるのかは、まだはっきりとはわからないが…。