公開日 2018/04/02 08:00
スマートスピーカー連携で注目集まる「スマート家電リモコン」、何ができてどこが便利? 実際に試した
<山本敦のAV進化論 第155回>
今回はいま、にわかに注目度が上昇している「スマート家電リモコン」を取り上げる。スマート家電リモコンとは何かという基本的な解説とともに、便利な使い方も探ってみよう。いま注目されているモデルのハンドリングレポートもお届けしたいと思う。
■アプリやAIスピーカー連携で再び注目されるスマート家電リモコン
スマート家電リモコンとは、「ホームネットワークに接続されているスマート家電やIoT機器をまとめて遠隔操作する」ためのデバイスだ。機器の電源を入れて設定を変更するまでの一括操作や、複数機器の連携操作を自動的に実行する “マクロ” 入力も、 “ルール” などの名称に呼び名を変えて対応している製品も多い。
同様の使い方ができるリモコン機器といえば、読者の中には米クレストロンが展開しているホームシアター統合制御リモコンや、ルートロンのスマート照明リモコンをすぐに思い浮かべる方もいるだろう。スマホやタブレットを家族が一人一台所有する時代が到来し、スマート家電のリモコン操作がアプリを使って誰でも簡単にできるようになった。またボイスコマンドでスマート家電を操作できるAIアシスタント搭載のスマートスピーカーが昨年秋から脚光を浴びたことも、スマート家電リモコンがいま再び注目されている背景に挙げられる。
スマート家電リモコンでコントロールできる機器には、お掃除ロボットやエアコンなどの白物家電や、テレビやワイヤレススピーカーなどのAV機器、あるいはスマート照明器具のほか、ドアセンサーやスマートロック、ネットワークカメラなどホームセキュリティも目的としたIoT機器・センサー機器がある。
基本的には、スマート家電リモコンをセットアップしたり、操作コマンドの入力、あるいは操作結果を確認するためのディスプレイとして、スマホ・タブレットが必要だ。音声によるコマンド入力・応答だけで操作する、スマートスピーカーと連携できるスマート家電リモコンが脚光を浴びている。
スマートホーム系サービスには、大手通信事業社であるKDDIが昨年夏に始めた「au HOME」のほか、電力会社である東京電力エナジーパートナーの「TEPCOスマートホーム」、ケーブルテレビのコンテンツやインターネット通信サービスを提供するイッツコムの「インテリジェントホーム」などがある。生活インフラを提供する各社のビジネスモデルに、スマート家電とスマートリモコンを揃えて「未来の便利な暮らし」を提案するという戦略だ。いずれも、ローンチ後にGoogle Homeをはじめとするスマートスピーカー連携を追加し、着々と強化している。
名前を挙げた各社のサービスには、スマートホームに興味が湧いたらゼロから導入できる「スタートアップキット」も揃っている。ただ、多くの場合は毎月の通信料金や電気料金とパッケージになっているので、既に各社のインフラを申し込んで使っている方以外には、やや導入のハードルは高く感じられるだろう。そこで本稿でおすすめしたいのが、各自が既に所有しているスマート家電や、必要なIoT機器だけを買い足して、自宅にあるWi-Fi環境をベースにして導入できるD.I.Y系スマート家電リモコンだ。
代表的な製品にはラトックシステムの「RS-WFIREX3」や「REX-WFIREX2」、グラモの「iRemocon」、Natureの「Nature Remo」、そして少し毛色が異なっているが、ソニーの「HUIS REMOTE CONTROLLER」などもある。今回はこの中から「Nature Remo」を筆者宅に導入して、主な機能を試してみた。
■いま話題の「Nature Remo」を使ってみた
Nature RemoはホームネットワークにWi-Fiで接続して、テレビやエアコン、照明器具を中心とした赤外線リモコン対応の家電商品全般が操作できるスマート家電リモコンだ。手のひらに乗るほどコンパクトで、価格も13,000円(税別)と導入しやすい。APIも公開されたので、連携する様々なサービスの登場も期待されている。
操作コマンドの入力はiOS/Android対応のモバイルアプリのほか、スマートスピーカーによる音声操作もGoogle HomeシリーズとAmazon Echoシリーズに対応した。
「Nature Remo」アプリをスマホに入れて、ガイダンスに従って操作すればセットアップはとても簡単にできる。
■アプリやAIスピーカー連携で再び注目されるスマート家電リモコン
スマート家電リモコンとは、「ホームネットワークに接続されているスマート家電やIoT機器をまとめて遠隔操作する」ためのデバイスだ。機器の電源を入れて設定を変更するまでの一括操作や、複数機器の連携操作を自動的に実行する “マクロ” 入力も、 “ルール” などの名称に呼び名を変えて対応している製品も多い。
同様の使い方ができるリモコン機器といえば、読者の中には米クレストロンが展開しているホームシアター統合制御リモコンや、ルートロンのスマート照明リモコンをすぐに思い浮かべる方もいるだろう。スマホやタブレットを家族が一人一台所有する時代が到来し、スマート家電のリモコン操作がアプリを使って誰でも簡単にできるようになった。またボイスコマンドでスマート家電を操作できるAIアシスタント搭載のスマートスピーカーが昨年秋から脚光を浴びたことも、スマート家電リモコンがいま再び注目されている背景に挙げられる。
スマート家電リモコンでコントロールできる機器には、お掃除ロボットやエアコンなどの白物家電や、テレビやワイヤレススピーカーなどのAV機器、あるいはスマート照明器具のほか、ドアセンサーやスマートロック、ネットワークカメラなどホームセキュリティも目的としたIoT機器・センサー機器がある。
基本的には、スマート家電リモコンをセットアップしたり、操作コマンドの入力、あるいは操作結果を確認するためのディスプレイとして、スマホ・タブレットが必要だ。音声によるコマンド入力・応答だけで操作する、スマートスピーカーと連携できるスマート家電リモコンが脚光を浴びている。
スマートホーム系サービスには、大手通信事業社であるKDDIが昨年夏に始めた「au HOME」のほか、電力会社である東京電力エナジーパートナーの「TEPCOスマートホーム」、ケーブルテレビのコンテンツやインターネット通信サービスを提供するイッツコムの「インテリジェントホーム」などがある。生活インフラを提供する各社のビジネスモデルに、スマート家電とスマートリモコンを揃えて「未来の便利な暮らし」を提案するという戦略だ。いずれも、ローンチ後にGoogle Homeをはじめとするスマートスピーカー連携を追加し、着々と強化している。
名前を挙げた各社のサービスには、スマートホームに興味が湧いたらゼロから導入できる「スタートアップキット」も揃っている。ただ、多くの場合は毎月の通信料金や電気料金とパッケージになっているので、既に各社のインフラを申し込んで使っている方以外には、やや導入のハードルは高く感じられるだろう。そこで本稿でおすすめしたいのが、各自が既に所有しているスマート家電や、必要なIoT機器だけを買い足して、自宅にあるWi-Fi環境をベースにして導入できるD.I.Y系スマート家電リモコンだ。
代表的な製品にはラトックシステムの「RS-WFIREX3」や「REX-WFIREX2」、グラモの「iRemocon」、Natureの「Nature Remo」、そして少し毛色が異なっているが、ソニーの「HUIS REMOTE CONTROLLER」などもある。今回はこの中から「Nature Remo」を筆者宅に導入して、主な機能を試してみた。
■いま話題の「Nature Remo」を使ってみた
Nature RemoはホームネットワークにWi-Fiで接続して、テレビやエアコン、照明器具を中心とした赤外線リモコン対応の家電商品全般が操作できるスマート家電リモコンだ。手のひらに乗るほどコンパクトで、価格も13,000円(税別)と導入しやすい。APIも公開されたので、連携する様々なサービスの登場も期待されている。
操作コマンドの入力はiOS/Android対応のモバイルアプリのほか、スマートスピーカーによる音声操作もGoogle HomeシリーズとAmazon Echoシリーズに対応した。
「Nature Remo」アプリをスマホに入れて、ガイダンスに従って操作すればセットアップはとても簡単にできる。