公開日 2019/03/12 06:00
オプトマDLPプロジェクター「HD39Darbee」レビュー。映像処理技術“Darbee Visual Presence”を徹底検証
DVDや地デジ放送などを自然に高画質化
■人間の映像の見方を分析して高画質化。オプトマのプロジェクター「HD39Darbee」
オプトマによるフルHD解像度のDLPプロジェクター「HD39Darbee」。2018年6月に発売されたモデルだが(関連ニュース)、本機が今なお注目モデルの一つとして数えられる理由は、プロジェクターとして初めて映像処理技術“Darbee Visual Presence”を搭載した点にある。
米国DARBEE VISIONが開発した“Darbee Visual Presence”は、人間が映像を見る際にどの部分を注視するかという、人間の視覚のメカニズムをベースにして高画質化を処理する、独立型の高画質化技術だ。
他にないユニークな高画質化アプローチであるにも関わらず、2013年に発売されたOPPOのBDプレーヤー銘機「BDP-103DJP」、そして後継の「BDP-105DJP」以降、長らく搭載製品が存在しなかった。今回、新たにオプトマの「HD39Darbee」というプロジェクターに搭載されたことで、より多くのソースに対して“Darbee Visual Presence”の効果を試すことができる絶好の機会となった。
そこで今回は、様々なソースを用いて「HD39Darbee」の“Darbee Visual Presence”の実力と、より良い設定値を検証してみた。
HD39Darbeeで視聴する際の、“Darbee Visual Presence”の設定方法は、メニューの“映像設定”の中にある“Darbee”から設定可能。選択すると「OFF」「Hi Def」「Gaming」「full pop」と効果を3種類から選ぶことができ、さらに効果レベルを0 - 120%の間で調整することができる。なお、プロジェクターで効果を検証する際には、分割スクリーンのスワイプを使うと、効き目を分かりやすく確認できるのでオススメだ。
■“Darbee Visual Presence”はこう使え!地デジ/BS/配信映像で徹底検証
『Blu-ray映画の視聴は「Hi Def」の40%で、演出意図を尊重』
まずはメインの視聴ソースとして、映画『007 スペクター』のBlu-rayを再生した。ジェームズ・ボンドがルチアと会うシーンを中心に見ていくと、人物中心で背景のぼけたシーンでは、“Darbee Visual Presence”を「Hi Def」の設定で有効にすることで、人物の遠近感がより引き出される。
「Hi Def」と「full pop」の効果の違いとしては、「Hi Def」はフォーカスが合っている箇所をメインに鮮明さを引き上げるのに対して、「full pop」は画面全体に処理が行われるイメージ。映画のように作り込まれた映像作品では「Hi Def」にした方が良いだろう。
特に画質の良いBlu-ray版の『007 スペクター』では、メーカー推奨値の「60 - 80%」でも効果が強すぎるように感じた。調整値「40%」にして、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの肌の質感を少し引き上げる、といった程度がベストセッティングだった。
『DVD映画は「full pop」が最適!60%で画面全体を高画質化』
映画ファンなら、自信が所有するDVDライブラリーをプロジェクターで視聴する事もあるだろう。今回はDVD版の映画『パール・ハーバー』(2001年/マイケル・ベイ監督)で、レイフが視力検査を受けるシーンを中心に視聴して調整を試みた。
久しぶりに視聴するDVDソース、今となってはやはり元のDVD画質は低解像度でアラも目立つ。まずDarbeeのモードは、「Hi Def」にすると効果を100%まで上げてみても、現代の水準で考える解像感としては物足りないので、「full pop」を推奨したい。
“Darbee Visual Presence”を駆使しても、いかにもデジタル高画質化処理を施したような強調感のある画質になってしまう部分はあるが、60%程度ならノイズ感を抑えながら画面全体のクリアネスが増す。80%程度まで引き上げても良いが、コントラスト感を強める処理も同時にかかるようなので、全シーンを通しての設定値としては弱めを推奨したい。
オプトマによるフルHD解像度のDLPプロジェクター「HD39Darbee」。2018年6月に発売されたモデルだが(関連ニュース)、本機が今なお注目モデルの一つとして数えられる理由は、プロジェクターとして初めて映像処理技術“Darbee Visual Presence”を搭載した点にある。
米国DARBEE VISIONが開発した“Darbee Visual Presence”は、人間が映像を見る際にどの部分を注視するかという、人間の視覚のメカニズムをベースにして高画質化を処理する、独立型の高画質化技術だ。
他にないユニークな高画質化アプローチであるにも関わらず、2013年に発売されたOPPOのBDプレーヤー銘機「BDP-103DJP」、そして後継の「BDP-105DJP」以降、長らく搭載製品が存在しなかった。今回、新たにオプトマの「HD39Darbee」というプロジェクターに搭載されたことで、より多くのソースに対して“Darbee Visual Presence”の効果を試すことができる絶好の機会となった。
そこで今回は、様々なソースを用いて「HD39Darbee」の“Darbee Visual Presence”の実力と、より良い設定値を検証してみた。
HD39Darbeeで視聴する際の、“Darbee Visual Presence”の設定方法は、メニューの“映像設定”の中にある“Darbee”から設定可能。選択すると「OFF」「Hi Def」「Gaming」「full pop」と効果を3種類から選ぶことができ、さらに効果レベルを0 - 120%の間で調整することができる。なお、プロジェクターで効果を検証する際には、分割スクリーンのスワイプを使うと、効き目を分かりやすく確認できるのでオススメだ。
■“Darbee Visual Presence”はこう使え!地デジ/BS/配信映像で徹底検証
『Blu-ray映画の視聴は「Hi Def」の40%で、演出意図を尊重』
まずはメインの視聴ソースとして、映画『007 スペクター』のBlu-rayを再生した。ジェームズ・ボンドがルチアと会うシーンを中心に見ていくと、人物中心で背景のぼけたシーンでは、“Darbee Visual Presence”を「Hi Def」の設定で有効にすることで、人物の遠近感がより引き出される。
「Hi Def」と「full pop」の効果の違いとしては、「Hi Def」はフォーカスが合っている箇所をメインに鮮明さを引き上げるのに対して、「full pop」は画面全体に処理が行われるイメージ。映画のように作り込まれた映像作品では「Hi Def」にした方が良いだろう。
特に画質の良いBlu-ray版の『007 スペクター』では、メーカー推奨値の「60 - 80%」でも効果が強すぎるように感じた。調整値「40%」にして、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドの肌の質感を少し引き上げる、といった程度がベストセッティングだった。
『DVD映画は「full pop」が最適!60%で画面全体を高画質化』
映画ファンなら、自信が所有するDVDライブラリーをプロジェクターで視聴する事もあるだろう。今回はDVD版の映画『パール・ハーバー』(2001年/マイケル・ベイ監督)で、レイフが視力検査を受けるシーンを中心に視聴して調整を試みた。
久しぶりに視聴するDVDソース、今となってはやはり元のDVD画質は低解像度でアラも目立つ。まずDarbeeのモードは、「Hi Def」にすると効果を100%まで上げてみても、現代の水準で考える解像感としては物足りないので、「full pop」を推奨したい。
“Darbee Visual Presence”を駆使しても、いかにもデジタル高画質化処理を施したような強調感のある画質になってしまう部分はあるが、60%程度ならノイズ感を抑えながら画面全体のクリアネスが増す。80%程度まで引き上げても良いが、コントラスト感を強める処理も同時にかかるようなので、全シーンを通しての設定値としては弱めを推奨したい。