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公開日 2019/06/25 09:58

パナソニックのUHD BDレコーダー「UBX8060」実力検証。大幅進化した“おうちクラウドディーガ”全自動モデルの魅力とは?

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岩井 喬
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ブルーレイレコーダーという枠を超えた、孤高の存在として進化を続けている「DIGA(ディーガ)」。スマホ連携を打ち出した「おうちクラウド」に加えて、録画予約いらずのチャンネル録画「ドラマ・アニメおとりおき」で利便性を高めた最新鋭モデルの使い勝手を、評論家の岩井喬氏が検証した。

■全自動とおうちクラウドでさらに使い勝手が高まった

地デジへの完全移行から8年あまり経過した現在、4K放送も開始されたが、今もってリビングでのメインコンテンツは地デジであることに変わりはない。この春投入されたおうちクラウドディーガ全自動モデル「DMR-UBX8060」は熟成期を迎えた地デジコンテンツを“いつでも”“どこでも”楽しめる全方位対応レコーダーとしてさらなる高みに到達し、VGP2019夏において総合金賞の栄誉に輝いた。

最大10ch自動録画が可能な点は、従来モデルDMR-UBX7050から継承しているが、内蔵HDD容量は1TB追加した8TBとなり、映像コンテンツだけではなく、写真や音楽ファイルをも保存して楽しめるホームサーバー「おうちクラウド」への対応も果たすなど、より充実したフィーチャーとなり、使い勝手は大きく向上している。今回、実際にDMR-UBX8060を自宅環境にて試し、検証を行った。

背面端子部

まず、DMR-UBX8060の概要について解説しておこう。画質面・音質面のハードウェア由来のスペックは、歴代のディーガと同様に、ホームシアターのメインプレーヤーとしても推薦できる徹底した作り込みが継承されている。

Ultra HDブルーレイ再生対応である点やe-onkyo musicで購入したハイレゾ音源の自動ダウンロード機能など、ミュージックサーバーとしての機能性も搭載しており、ネットワークを介した「お部屋ジャンプリンク」機能も搭載。全自動であるチャンネル録画には4TB、そして予約が可能な通常録画や写真、音楽コンテンツなどを保存できるストレージとして最大4TBを確保。

全自動のチャンネル録画機能に関しては地デジやBS/CSチャンネルから最大10ch×28日分を保存でき、さらにこの中から指定したドラマやアニメ番組を約90日間、通常録画用HDDへ「おとりおき」しておくことも可能だ。

またスマホアプリ「どこでもディーガ」を使えば、リビングでもスマホでも自由にコンテンツを楽しめる。ネットワーク経由で、放送中の番組や録画番組、リッピングしたCDの楽曲、さらにはスマホに保存している写真も共有でき、双方向でのコンテンツを楽しめる点もブルーレイレコーダーという枠を超え、存在感を放っている。

そしてスマホアプリ「どこでもディーガ」との連携における機能性強化も見逃せない。まず「どこでもディーガ」で番組表を確認し、そこから直接再生をできることに加え、“テレビでみる”機能を使えばかんたんにテレビでの番組再生が行え、あたかもリモコンで番組を選んでいるかのような快適な操作性を実現。また、“シーン一覧”を選ぶと『ディモーラ』サービスによってもたらされるシーン情報が見ることができ、そこから見たいシーンを選択することも可能だ。

予約しなくても、最大10chぶん28日間ぜんぶ自動録画(※10chのうち、BS/110度CSは最大5chまで選択可能)。番組表を過去にさかのぼって、好きな録画番組を探せる視聴スタイルは快適!「ドラマ・アニメおとりおき」も便利で、たとえばゴールデンタイムのドラマを約90日間保存できる(※お買い上げ設置設定では、19時〜22時台に放送開始するチャンネル録画された地上デジタル放送のドラマが設定されています。おとりおき日数は、お買い上げ設置の設定で1日あたり3時間分のドラマを録画した場合の日数です)

この進化した「どこでもディーガ」に加えて、「おうちクラウド」そのものも機能性を高めている。複数のディーガへの写真同時送信やスマホからの操作で写真をテレビに表示させる機能、ディーガ本体への写真・動画のワンタッチ保存など、スマホとレコーダー、そしてテレビの垣根を取り払ったシームレスなトータルソリューションを実現している。

さらにペットカメラ連携やGoogle Homeからの操作などスマートスピーカー連携にも対応。またディーガ本体でのCDリッピング時に再生機能として持たせていた“ハイレゾリマスター”機能を働かせ、高域成分の復元を行ったファイルを同時保存できる機能も搭載している。

ディーガはスマートフォン連携機能も充実している。「おうちクラウド」機能を搭載している本機なら、無料アプリ「どこでもディーガ」を使えば、録画した番組だけでなく、写真や音楽もレコーダーに保存しておけば、ネットワーク経由で別室や外出先でも自由に楽しめる

■暮らしが変わる視聴スタイル − チャンネル録画とスマホ連携

ここからは実際にDMR-UBX8060を使用したレポートをお届けしよう。まず、大きな目玉である全自動のチャンネル録画機能は標準で8ch、追加チャンネル設定をすることで2ch追加し、合計10ch確保できる。

またチャンネル録画時の録画日数については録画モードによって増減する。もちろん画質優先であれば“DRモード”であるが、10chフルで設定した場合は1日前後が限界だ。“2倍録”くらいまでであればDRモードにかなり近い劣化の少なさと感じられるが、圧縮アルゴリズムは非常に優秀であり、ハイビジョン画質ギリギリの設定である15倍録でも大きな破綻なく楽しめた。

筆者は2倍録設定でチャンネル録画を行ったが、番組の振り返りや“この番組を見たかったのに見過ごした”といったときにスマホからでも見逃した番組を番組表で遡って確認し、再生できるのは非常に便利だった。

またBS番組のスマホ再生もクオリティが高く感心した。スマホからの視聴画質は通信環境によって低レートを選択する必要があるものの、ワンセグよりも安定した画質で楽しめる点も都合がいい。番組持ち出しでスマホのストレージを圧迫しないのもありがたい。

Ultra HDブルーレイの再生においても、色再現性や階調表現の豊かさを感じられる安定した描写性を持っており、万全の録画機能と併せ、非常に満足度の高いクオリティを誇る。

そして個人的に面白いと感じたのは「ハイレゾリマスター」だ。効果は弱・中・強から選択できるが、“強”を選んでも極端に変化することはなく、倍音効果によって音像の輪郭が高まるとともに、余韻の密度と階調の細やかさがアップする。音圧に変化はないが、よりメリハリの効いたサウンドとなる。たとえばギターやシンセサイザーなど、中高域にかけての立ち上がりのキレがよくなる印象だ。

DMR-UBX8060は地デジ時代の集大成といえる機能性と画質・音質の両立を実現し、現代ならではのスマホ主体の生活にもフィットしたレコーダーとして極めて高い完成度を持っている。

(提供:パナソニック株式会社)

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