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公開日 2019/08/06 06:30

クアルコム製チップが進化のカギに。ヤマハのAlexa内蔵サウンドバー「YAS-109」詳細を開発陣に聞いた

さらなる進化を果たした人気シリーズ最新モデル
鴻池賢三
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サウンドバー製品において高いシェアと人気を誇り、圧倒的な存在感を放つヤマハ。昨年大ヒットした「YAS-108」(関連ニュース)は記憶に新しいが、本年はその後継となる「YAS-109」(関連ニュース)をリリースした。

「YAS-109」¥OPEN(想定実売価格27,000円前後)

サウンドバー製品全体を見渡しても超人気シリーズだけにユーザーの関心は高く、またヤマハの意気込みも相当なもの。事実、今回のモデルチェンジは、価格帯をそのままに機能面では新たにWi-Fi機能内蔵、およびAmazon Alexa内蔵という大胆な進化を達成している。音質面もさらなるブラッシュアップを実現したが、こうした進化にクアルコム社のオーディオプロセッサー・チップが大きな役割を果たしているとのことで実に興味深い。

今回は、ヤマハでサウンドバーの商品企画を担当する佐藤聖道氏(音響事業本部 オーディオ事業統括部 商品戦略グループ)、DSPを中心とするソフトウェア開発担当の片山真樹氏(開発統括部)と、クアルコム社の大島勉氏を迎え、製品のコンセプトやアドバンテージ、クアルコム製チップの果たした役割などをお伺いしつつ、試聴レビューをお届けする。

ヤマハ株式会社 音響事業本部 音響事業統括部 AV事業推進部 AV商品企画グループ 主事 佐藤聖道氏(写真右)、同 開発統括部 SC開発部 ソフトグループ 主事 片山真樹氏(中央右)、クアルコム CDMAテクノロジーズ シニアマーケティングマネージャー 大島勉氏(左)、AV評論家の鴻池賢三氏(中央左)


大ヒットモデルの系譜と「YAS-109」のコンセプト

YAS-109の詳しい話に入る前に、そのコンセプトを理解するためにも、YAS-100シリーズの概要と歴史をおさらいしておこう。

同シリーズの源流は2011年に発売された「YAS-101」。当時、一般的にサウンドバーと言えば「バー」+「サブウーファー」の2体型が主流だったが、YAS-101は同社のエントリーラインとしてサブウーファー機能をバー部に統合し、設置性に重きを置いた。このコンセプトが薄型テレビ・ユーザーの心を捉えて人気になったのは記憶に新しい。

その後もYAS-103、YAS-105、YAS-106、YAS-107、昨年のYAS-108へと繋がり、オールインワンの基本構造は変わらず、順当に機能および音質のブラッシュアップを行ってきた。特に筆者の記憶では、シリーズ初でHDMIに対応したYAS-106が印象深く、音質面でも低域が引き締まって一気に高品位化したと記憶している。また、YAS-107のDTS Virtual:X対応は、音場の表現力をワンステージアップして確固たる地位を築き、現在につながっている。

「YAS-109」をテレビと組み合わせた例。テレビ台への据え置きに加え、壁掛けにも対応。壁掛け時には正面を向く方向が変わるが、それに合わせて音質も自動で最適化される

商品企画を担当した佐藤氏によると、YAS-109は「家族みんなで楽しめる」「家族みんなが簡単に操作できる」がコンセプトになったという。オールインワンでHDMIによる接続や操作のシンプルさを引き継ぎ、本機単体でAmazon Alexaによる音声操作が利用可能に。Wi-Fi対応で各種ストリーミングサービスに直接アクセスして音楽再生も可能なので、子供からお年寄りまでが楽しめるというわけだ。実際に佐藤氏の5歳になる息子さんも、すっかりAmazon Alexaを使いこなし、好きな音楽を楽しんでいるという。

佐藤氏は、YAS-109の開発にあたって「家族がみんなで楽しめる」ことをコンセプトに据えたと説明する

進化により多機能化しているが、複雑で難解になるのではなく、ユーザーにとって「使いやすい」方向は大歓迎だ。

価格帯を維持しつつ、Wi-Fi対応やAmazon Alexaを内蔵することができたのは、クアルコム製チップが大きく貢献しているとのことで、スマホで鍛えられた最新技術とコストダウンの賜物といえるだろう。

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