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公開日 2022/07/14 22:00

「M2 MacBook Air」ハンズオン!薄く軽く速いだけでなく「プレーヤー」としても超優秀

明日7月15日発売
山本敦
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アップルが今年のWWDCで発表した、Apple M2チップを搭載する新しいMacBook Airが7月15日に発売される。本稿では、実機によるファーストインプレッションをレポートしよう。

M2搭載 MacBook Air。新色のミッドナイト

「薄さ」を強く感じさせる新デザイン



MacBook Airは2008年に初代機が誕生した、MacBookの中で最も薄く・軽いことを特徴にうたうモバイルPCだ。パネルを閉じた状態で、先端に向かって形を尖らせた「ウェッジシェイプデザイン」をトレードマークにしていたが、このたび14年半ぶりにデザインが大きく変わった。

新しいMacBook Airでは、本体の厚さ(=薄さ)は約1.13cm。最も厚い箇所が1.61cmになるM1搭載MacBook Airと、スペックを見る限り寸法はさほど変わらないように思えるが、実機は見た目に、そして手に取ってみても前機種よりも薄くなったように感じる。

また、全体が均一に薄いデザインだからだろうか。前機種よりも体積を約20%削減して質量は50g軽くなった。こちらは持ち比べて即座に手応えを感じるほどではない。

MacBook Airの伝統を継承する薄く軽い本体

ディスプレイは、13.3インチから13.6インチに拡大した。ベゼルを狭く、画面の表示領域を広く設計したLiquid Retinaディスプレイを採用したことで、本体のサイズアップを抑えている。縦方向のサイズが2.6mmほど伸びたが、新旧モデルを並べてみても寸法の差はわずかだ。

カメラユニット部分を切り欠いたLiquid Retinaディスプレイ!

縦の長さが伸びた分、キーボード側はファンクションキーとTouch IDを内蔵する電源キーがフルハイトサイズになった。タイピングがスムーズにできて心地よい。トラックパッドは縦寸法が約2mm小さくなっているが、操作に影響はない。

ファンクション、電源キーが拡大。スムーズなタイピングを実現するMagic Keyboard

Apple M2チップによりパフォーマンスが向上



Apple M2は処理パフォーマンスと電力効率を同時に高めた、アップル独自の設計による最新SoCだ。M2自体の性能は、CPUが約18%の高速化を遂げたほか、GPUが約35%、AI処理に特化するNeural Engineが約40%のパフォーマンス向上を果たした。

新しいMacBook Airには、動画の処理に特化する高性能メディアエンジンもある。iPhone 13 Proで撮影した複数の4K/HDRの動画を、iMovieアプリケーションで簡易につなぎ合わせて、画質優先設定でファイルに書き出してみた。M2搭載Airが処理に要した時間は、M1搭載Airの約半分だった。

Apple M2チップを搭載。パフォーマンスの向上を果たした

そしてM2搭載Airもまた、M1搭載Airと同じく、冷却システムに空冷ファンを持たない。負担がかかるマルチタスクも静かにこなせる。

また、電源を独立したMagSafeコネクタから給電するため、2基のUSB-Cポートが給電以外の用途にも使える。このことで新しいMacBook Airは、PCオーディオやデスクトップで楽しむヘッドホンリスニングに使いやすくなった。

電源コネクタがMagSafeに移行したため、2基のUSB-Cコネクタが有効に使える

次ページ表示領域が広まったディスプレイ&新サウンドシステムによる音質をチェック!

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