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公開日 2022/07/30 07:00

いま「1万円台ノイキャン完全ワイヤレス」が熱い! プロが選ぶおすすめ5機種

選び方のポイントも紹介
野村ケンジ
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いま、1万円台でANC(アクティブノイズキャンセリング)を備える完全ワイヤレスイヤホンが、なかなか豪勢だ。

というのも、高級機に勝るとも劣らない実力を持ち合わせている製品が並んでいるからだ。ANCも高精度なハイブリッド方式を採用していたり、ANCや外音取り込みの効き具合が調整できたり、音質にもかなりのこだわりを持っていたりする。

おすすめ6モデルを紹介

もともと1万円台という価格帯は、かなりの製品数が揃う “熱い” ゾーン。各社の切磋琢磨によって、機能面でも音質面でも、大いに魅力ある製品へと進化し続けていった印象がある。ちょっとでも見劣りすればすぐに淘汰されてしまう、とてもシビアな価格帯でもあるのだ。

そんな、いままさに旬な価格帯といえる、1万円台の完全ワイヤレスイヤホンのなかから、ANC機能付きのおすすめ6機種を紹介していきたい。

AVIOT「TE-D01v」



イヤホン本体および専用ケースのデザインが先代モデル「TE-D01t」から一新され、約20%の小型化を実現。イヤホン本体は小柄さに加えて、イヤーモニター然としたデザインへの変更によってフィット感が格段に向上し、装着時の耳からのはみ出しもかなり少なくなった。中高音域ノイズの抑制量も従来比で170%にまで強化し、静粛性がさらに向上している。

「TE-D01v」

もうひとつ、イヤホン本体のみで約18時間もの連続再生が可能となっているバッテリー持続時間も大きなメリットといっていい。専用ケースからの充電を含めると約60時間も使い続けることができるのは大変ありがたい。このほかにも、マルチポイント接続やIPX4の防滴性能など、機能性についても最新モデルならではの充実度を誇っている。

サウンドはパワフルさと質のよさを両立。新開発の10mm口径ダイナミック型ドライバーを搭載し、AVIOTならでは “日本人による日本人のためのサウンド” というポリシーによって作り上げられた。キレの良い中高域に量感タップリの低域が組み合わせられ、迫力満点だけれどボーカルやアコースティック楽器の特徴をしっかり描き分ける実力の高さを持ち合わせている、特に女性ボーカルはそれぞれの魅力がしっかり伝わってくる点が秀逸だ。



JBL「LIVE FREE 2」



アメリカの老舗オーディオブランド、JBL製完全ワイヤレスイヤホン。ANCはフィードフォワードとフィードバックの2マイクを搭載したハイブリッド方式を採用し、アプリによって効き具合を7段階で調整できるようになっている。

「LIVE FREE 2」

さらに、環境に合わせてANCを自動調整する「リアルタイム補正」も搭載。最適なノイズキャンセリングを行ってくれる、実用的な便利機能だ。BluetoothコーデックはSBCとAACに対応。さらに、次世代コーデックのLE Audioにも対応予定となっているなど、最新技術が詰まった1台に仕上がっている。

このように、充実した先進機能を持ちあわせている本機だが、最大の特長といえばやはりサウンドだろう。JBLらしい、パワフルでキレのあるサウンドは聴いていて痛快。洋楽ホップ、洋楽ロックともに抜群の相性を見せてくれる。ボーカルはややハスキーで大人っぽい、成熟した魅力を感じされる。聴き続けているうちにいつの間にか心を元気にしてくれる、そんなサウンドだ。



DENON「AH-C830NCW」



創業から110年の老舗国内オーディオメーカーであるDENONが手がける、完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル。フィードフォワード+フィードバックマイクによる高性能ANC機能を搭載し、高精度のノイズキャンセリングを実現している。

「AH-C830NCW」

同時に、デノンの高級製品を手がけるサウンドマスターの山内氏が徹底チューニングを行い、ANCオン時でも音楽の表現を損なわない点も大いに魅力的といえる。また外音取り込み機能や通話品質の音にもこだわっていて、まるでイヤホンをしていないかのような自然な外音と、相手の声が明瞭な通話音声を実現している。片耳で使用可能な点もメリットのひとつといっていいだろう。

サウンドマスター山内氏が徹底チューニングしたサウンドは、スピード感が高くキレの良い、メリハリに富んている。おかげで、音楽がとても活き活きとした、躍動的な表現に感じられる。クラシックからロック、Jポップまで幅広い音楽ジャンルが楽しめるのも嬉しいポイントだ。



ゼンハイザー「CX Plus True Wireless」



ゼンハイザー製完全ワイヤレスイヤホンのなかで、ミドルクラスとなるモデル。上位機種の技術を投入しつつイヤホン本体を小型化することで、高機能さと装着感のよさを両立した製品に仕上がっている。

「CX Plus True Wireless」

ANCはフィードフォワード方式を採用。音質重視によるチョイスとのことだが、実用に充分なレベルを確保されている。また、低遅延で音切れしにくい「TrueWireless Mirroring」を採用。BluetoothコーデックもaptX Adaptiveに対応しているなど、最新モデルならではの充実した機能性を持ち合わせている。

上位機種と同じ7mm径の「TrueResponseトランスデューサー」を搭載。そのサウンドはというと、ゼンハイザーらしいというか、メリハリのしっかりした抑揚表現とヌケのよい高域が特徴。低域もたっぷりとした量感を持ち合わせており、臨場感あふれる演奏が楽しめる。ただし、正確な音色表現や歪み感の少なさなど、本来の音色がしっかりと伝わってくる音作りはなかなかの好印象だ。



オーディオテクニカ「ATH-CKS50TW」



同社で高い人気の重低音シリーズ “SOLID BASS” の上級モデル。フィードフォワード方式のANCを採用し、外音取り込み機能に関しては周囲の音声と音楽をミックスする「ヒアスルー」と音楽の音量を下げる「クイックヒアスルー」の2つを搭載している。

「ATH-CKS50TW」

最大の特長といえるのが、イヤホン本体で約20時間の連続再生、専用ケースからの充電をあわせると約50時間もの連続再生が行える点だ。約10分の充電で約90分間(ANC機能オフ時)の再生が可能な急速充電機能も備わるなど、実用面での便利さが光る。

BluetoothコーデックはaptX Adaptiveに対応。360 Reality Audioの認定モデルともなっていて、専用アプリ「Connect」を使って立体音響を楽しむこともできる。また、重低音モデルながら比較的コンパクトな筐体サイズとなり、新開発の「コンフォートフィットイヤピース」との相乗効果で、良好なフィット感も持ち合わせている。

そのサウンドは、SOLID BASSシリーズならではの重低音が特徴。パワフルで勢いのある、それでいてキレのある低域表現によって、ノリと迫力満点のサウンドを楽しめる。低域のフォーカスも緩すぎないため、イコライザー調整を行えばクラシックやハードロックも堪能できる。



Jabra「Elite 7 Pro」



もともと2万円半ばの製品だが、期間限定キャンペーンで1万円台まで安くなっている(執筆時点)ので、本機についてもぜひおすすめしておきたい。

Elite 7 Proはイヤホンとしてだけでなく、ヒアラブルデバイスとしての高い機能性でも人気を集めているJabraの最上級モデル。5段階で調整可能なANC機能や外音取り込みなど機能を搭載。さらに、4つの高機能マイクに加えて骨伝導センサーを採用する6マイクシステムによって、通話品質に関しても向上が図られている。

「Elite 7 Pro」

2つの機器から同時接続できるマルチポイントや、イヤホン本体を片側だけでも利用できる片耳モード、IP57の防塵防水性能など、機能性や基本スペックの双方でかなり充実度している点も魅力といっていいだろう。また新たに6.2万人以上の耳形を検証することで、小柄かつ快適な装着感を作り上げたともアピールしており、実際の装着感も旧モデルから格段に向上している。ここまで内容の充実した製品が1万円台で入手できるのは驚きでしかない。

そのサウンドは、ノイズ感の少ないクリアな音色傾向が特徴。脚色の少ない、ニュートラル志向ともいうべきサウンドを楽しませてくれる。解像度はそれほど高くないが、十分納得できるレベルだし、何よりも高精度なノイズキャンセリングのおかげで屋外でも音楽がダイレクトに伝わってくる。使い勝手のよい製品だ。




今回紹介した6製品に限っていえば、ほぼ機能面での大きな差はない。ANCの段階調整可能か否か、方式がデュアルかシングルか、マルチポイント接続や片耳使用への対応など、細かい機能の違いのみだ。

製品選びの際には、1. 音質が好みか、2. 装着感が自分に合っているか、3. ノイズキャンセリングの効き具合が自分の使用する環境に合っているか、の順でチェックすることをお勧めしたい。

その3点さえしっかりと確認すれば、自分にとって理想のひとつに巡り会えるはず。スペックや評判を確認することも重要だが、できれば実機を手に取って、じっくりと試してみて欲しい。

(野村ケンジ)

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