PR 公開日 2022/12/02 06:30
ラインナップも充実! フォクトレンダー「ニコンZマウントレンズ」の魅力
【特別企画】DGPイメージングアワード2022受賞モデルを一斉レビュー
ニコンZマウントレンズのラインアップを急速に増やすフォクトレンダー。11月24日より発売が開始された「MCRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical」を含めると、記事執筆時点(2022年11月中旬)で、7本のラインナップを誇る。
ニコンといえば長い歴史を誇る日本のカメラメーカーの老舗。多くのプロやアマチュア写真家に愛用されており、その中には趣味性にこだわるユーザーが多いのも特徴。クラシカルなスタイルの「Z fc」が人気を集めるのもその表れだ。フォクトレンダーのレンズは、そうした “こだわり派” も満足できる仕様を持っている。
鏡筒はオール金属。非常に高い質感で所有する喜びが得られる。フォーカスはすべてMFだが、どのレンズも工作精度が高く、一定のトルクで滑らかに回転するピントリングなど、快適な操作性を実現している。さらにミラーレスのZシリーズとの組み合わせなら、画面拡大やフォーカスピーキングといったフォーカスアシスト機能も活用でき、ピントを自分で合わせる楽しさが一層味わえるのだ。
また、1960〜70年代のオールドレンズを思わせるローレットパターンのピントリングなど、外観はこそレトロな雰囲気だが、電子接点を搭載し、絞り値をはじめとするExif情報に対応。光学系にも非球面レンズを使用し、最新ボディの高解像にマッチする描写性能を備えている。
その造りのよさ、使い心地のよさ、そして描写力の高さが評価され、今秋開催された「DGPイメージングアワード2022」では、「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」、「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」、「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」、「MACRO APO-ULTRON D35mm F2」と、4本のニコンZマウントレンズが部門金賞の栄誉に輝いた。そこで今回は、その4本のレンズがそれぞれどんな特徴を持っているのか、実際に使用して見ていきたい。
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SPEC ●焦点距離:35mm ●絞り値:F/2-F/16 ●最短撮影距離:0.35m ●フィルター径:φ52mm ●最大径×全長:φ67.6mm×70.4mm ●質量:360g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ニコンZ ●価格:¥132,000(税込)
1本目は「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」。焦点距離35mmのフルサイズ対応広角レンズだ。35mmという焦点距離は、50mmと並んで肉眼に近い雰囲気で撮れ、極端な遠近感の誇張もないため扱いやすい。
切削加工によるローレットは重厚感があり、コンパクトながら存在感のある仕上がりだ。重量は360gあり、手にすると金属製らしいずっしりした感触が伝わってくる。しかし組み合わせたニコン「Z 7II」とのバランスはよく、軽快に撮り歩くことができた。
レンズ構成は9群11枚。そのち異常部分分散ガラスを5枚、両面非球面レンズを2枚も使用。アポクロマート設計にすることで、軸上色収差を徹底的に抑制。さらにフローティング機構により、無限遠から最短まで、どの撮影距離でも優れた描写性能が得られる。レンズ名の「APO-LANTHAR」とレンズに印されたRGBのマークは、高性能の証なのだ。
実際に撮影した結果からも、その高性能さが実感できた。絞り開放から高い解像力。画面周辺でも甘さが非常に少ない。1〜2段絞ると尖鋭性はさらに増し、被写体の質感がリアルに伝わってくる。
また解像力が高いだけでなく、ボケも自然だ。絞り羽根は12枚もあり、F2.8とF5.6では円形となるため、点光源のボケ、いわゆる玉ボケが生かした写真も撮れる。逆光でもフレアやゴーストが出にくいのも好感が持てた。最短撮影距離でも解像力が低下しないのはフローティング機構の効果を感じる。日常のスナップから旅行、風景など幅広いシーンで活躍する広角レンズだ。
ニコンといえば長い歴史を誇る日本のカメラメーカーの老舗。多くのプロやアマチュア写真家に愛用されており、その中には趣味性にこだわるユーザーが多いのも特徴。クラシカルなスタイルの「Z fc」が人気を集めるのもその表れだ。フォクトレンダーのレンズは、そうした “こだわり派” も満足できる仕様を持っている。
鏡筒はオール金属。非常に高い質感で所有する喜びが得られる。フォーカスはすべてMFだが、どのレンズも工作精度が高く、一定のトルクで滑らかに回転するピントリングなど、快適な操作性を実現している。さらにミラーレスのZシリーズとの組み合わせなら、画面拡大やフォーカスピーキングといったフォーカスアシスト機能も活用でき、ピントを自分で合わせる楽しさが一層味わえるのだ。
また、1960〜70年代のオールドレンズを思わせるローレットパターンのピントリングなど、外観はこそレトロな雰囲気だが、電子接点を搭載し、絞り値をはじめとするExif情報に対応。光学系にも非球面レンズを使用し、最新ボディの高解像にマッチする描写性能を備えている。
その造りのよさ、使い心地のよさ、そして描写力の高さが評価され、今秋開催された「DGPイメージングアワード2022」では、「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」、「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」、「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」、「MACRO APO-ULTRON D35mm F2」と、4本のニコンZマウントレンズが部門金賞の栄誉に輝いた。そこで今回は、その4本のレンズがそれぞれどんな特徴を持っているのか、実際に使用して見ていきたい。
APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical(Z-Mount)
SPEC ●焦点距離:35mm ●絞り値:F/2-F/16 ●最短撮影距離:0.35m ●フィルター径:φ52mm ●最大径×全長:φ67.6mm×70.4mm ●質量:360g ●対応センサーサイズ:フルサイズ ●対応マウント:ニコンZ ●価格:¥132,000(税込)
1本目は「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical」。焦点距離35mmのフルサイズ対応広角レンズだ。35mmという焦点距離は、50mmと並んで肉眼に近い雰囲気で撮れ、極端な遠近感の誇張もないため扱いやすい。
切削加工によるローレットは重厚感があり、コンパクトながら存在感のある仕上がりだ。重量は360gあり、手にすると金属製らしいずっしりした感触が伝わってくる。しかし組み合わせたニコン「Z 7II」とのバランスはよく、軽快に撮り歩くことができた。
レンズ構成は9群11枚。そのち異常部分分散ガラスを5枚、両面非球面レンズを2枚も使用。アポクロマート設計にすることで、軸上色収差を徹底的に抑制。さらにフローティング機構により、無限遠から最短まで、どの撮影距離でも優れた描写性能が得られる。レンズ名の「APO-LANTHAR」とレンズに印されたRGBのマークは、高性能の証なのだ。
実際に撮影した結果からも、その高性能さが実感できた。絞り開放から高い解像力。画面周辺でも甘さが非常に少ない。1〜2段絞ると尖鋭性はさらに増し、被写体の質感がリアルに伝わってくる。
また解像力が高いだけでなく、ボケも自然だ。絞り羽根は12枚もあり、F2.8とF5.6では円形となるため、点光源のボケ、いわゆる玉ボケが生かした写真も撮れる。逆光でもフレアやゴーストが出にくいのも好感が持てた。最短撮影距離でも解像力が低下しないのはフローティング機構の効果を感じる。日常のスナップから旅行、風景など幅広いシーンで活躍する広角レンズだ。
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