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PR 公開日 2023/10/18 10:06

マランツ「STEREO 70s」自宅導入レビュー。評論家・秋山氏が「傑作アンプだと泣きながら確信した」その魅力とは?

「NR1200」ユーザーの秋山真氏が実力をチェック
秋山 真
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続いて鑑賞した「すずめの戸締まり」のUHD BDでは、ラストシーンでの子役の演技に、思わず涙腺が崩壊してしまった。IMAXシアターで観た時はここまで感情を揺さぶられなかったのに……。そもそも音質チェックのために冒頭12分間だけ再生するつもりだったのに……。気づいたら扉の向こう側に引き込まれていた。



これは傑作アンプだ。泣きながらそう確信した。音の浸透力は銘機の絶対条件だと思う。

翌日、T氏に電話して購入の意志を伝えた。今回は一目惚れではなく一聴惚れ。浮気ではなく本気だ。

それまで使っていたNR1200を片付け、テレビボードにはSTEREO 70sが鎮座することに

冒頭で触れたステレオorアトモス問題も、STEREO 70sの音を聴いて2.1chで行くことに決めた。視聴距離2.5mの55型テレビと組み合わせるには、STEREO 70sのステレオ再生がベストだと確信できたからだ。

これには画面サイズと視聴距離が大きく関係してくるので、あくまで拙宅においての話だが、もし近い将来、このリビングに100インチ超の大画面を導入するようなことがあれば、その時は迷わずアトモス化しよう。しかし、先日クルマを購入してしまい、以前にも増して懐事情が寂しい私は、当分の間はSTEREO 70sとの蜜月が続きそうだ。だから、無償保証期間が5年間に延長されたのは地味に嬉しい。

■まだまだ語り足りない魅力が溢れる「STEREO 70s」



なお、STEREO 70sの使いこなしにおいて、フォノ入力を使わない場合には、空き端子にショートプラグを装着することを強く推奨する。STEREO 70sでは別途用意する必要があるが、高いものではない。筆者は自作品で試したが、これだけで音のフォーカス性能が如実に向上するので忘れずに装着したい。というか、やっぱりMODEL 40nのように付属してほしかったというのが本音なので、さっきの残念リストに加えちゃおう。

それ以外では、MODEL 40nでいろいろと実験をした記事があるので、そちらも参考にしていただきたいが、やはり電源ケーブルの交換はマストだろう。電源ケーブルの違いにリニアに反応するのはSTEREO 70sも例外ではない。

最後に、読者の中にも気になっている方がいるであろう、通常のHDMI入力とHDMI ARCとの音質差について。HDMIインターフェースをバイパスし、デジタルオーディオセレクターに直結したHDMI ARCと比較できるのは、実はSTEREO 70sだけである。

パナソニックのUHD BDプレーヤー「DP-UB45」を使ってCD音源で検証したところ、HDMI ARCの方が若干下寄りのバランスになるものの、鮮度感の後退は最小限に抑えられていて、これならば安心して常用できることがわかった。ちなみに、NR1200で同じ比較をすると、通常仕様のHDMI ARCの音はモケモケ。HDMI ARCを活用したシステムを組むのであれば、4万円の差額を払ってでも、絶対にSTEREO 70sを選んだ方がいい。

HDMI端子部

ただし、HDMI ARCの場合、ほとんどのテレビでPCM出力が48kHz/16bitに制限されてしまうことは覚えておこう。これはテレビ側のSoCに原因があり、じつはeARC同士でも同じ問題が発生する。とはいえ、通常のHDMI入力が6系統(そのうち3つは8K/60Hz、4K/120Hz対応)あるSTEREO 70sなら無問題。拙宅の場合は、HDMI入力3にUHD BDプレーヤーの音声専用出力を接続して、ハイビット・ハイサンプリングのコンテンツにも対応できるようにしている。

紙幅が尽きてしまった。

STEREO 70sには他にもお伝えしたい魅力が盛り沢山だ。GUIが高精細化されたHEOSは、NR1200の時代とは比べ物にならないほど快適だし、じつはアナログ入力の音質もかなりイイ。試しに、往年の銘機マランツCD-34(中身はPHILIPS製)を繋いで、新旧マランツサウンドの競演をさせてみたところ、佇まいの美しさに、HARBETH HL-Compactを英国製アンプで鳴らしているような錯覚にとらわれた。こんな表情も見せてくれるのか。なんて素敵なアンプだろう。また機会があれば、このあたりの話もお届けできたらと思う。

(提供:ディーアンドエムホールディングス)

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