公開日 2017/01/30 16:50
旗艦機の技術を踏襲
Wilson Audio、全ユニットを刷新した“Sophia後継”スピーカー「YVETTE」。410万円/ペア
編集部:小澤貴信
アクシスは、同社が取り扱うWilson Audio(ウィルソン・オーディオ)のスピーカーシステム「YVETTE(イヴェット」)を2月より発売する。価格はスタンダードカラー仕上げが4,100,000円、アップグレードカラー仕上げが4,250,000円(いずれも税抜)となる。
YVETTEは、同社のワンボディタイプのフロア型スピーカーとして人気を集めた「Sophia」の後継モデルに位置づけられる。25mm(1インチ)トゥイーター×1、178mm(7インチ)ミッドレンジ×1、254mm(10インチ)ウーファー×1で構成される3ウェイ・スピーカーシステム。昨年開催された2016 TIASでも披露されていたモデルだ(関連ニュース)。
ウィルソン・オーディオは、その多くのスピーカーで“マルチ・キャビネット”のコンセプトを採用。音楽再生におけるダイナミックスと透明度を追求してきた。その中で「Sophia」はシングル・キャビネットにその思想を凝縮して、同様の音楽再生能力の獲得を狙ったモデルだった。YVETTEでは、このSophiaのコンセプトはそのままに、ドライバー構成を全面刷新した。
トゥイーターには、シルクドーム型の“コンバージェント・シナジー・トゥイーター(CST)”のMkIIIバージョンを搭載する。
このトゥイーターは、旗艦スピーカー「Alexandria XLF」の開発でその技術が確立され、「Sasha2」や「ALEXX」にも搭載されたもの。ミッドレンジとのスムーズな繋がりの確保に不可欠な、クロスオーバー1.2kHz付近までの下限周波数特性の伸びと、30kHz以上におよぶ超高域をカバーする。
ミッドレンジには、7インチ径のセルロース/ペーパーパルプ・コンポジット・コーン・ドライバーを搭載。ドライバーの俊敏性や歪みなどを徹底的に解析することで生まれたドライバーで、AlexandriaやMAXX、Sashaなど、ほぼすべての同社スピーカーに採用されてきたものとなる。
複数のプラントファイバーなどを紙パルプに混合して成型した振動板と強力な磁気回路によって、分割共振を排除したクリアネスと中音域のリアルな再現を実現するとしている。
ウーファーには、80年代初頭に登場した同社の超弩級スピーカー「WAMM」を現代に蘇らせることを目指して開発が進む「WAMM Master Chronosonic」のプロジェクトを通して開発された10インチ・ウーファーを搭載。ペーパーパルプの振動版と強靭な磁気回路を備えることを特徴とし、ダイナミックなコントラスト、衝撃、スピード、そして音楽性の再現に大きく貢献すると紹介されている。
キャビネット全体の基本素材には、レーザー振動計などによる精密測定を駆使して開発された「Xマテリアル」を採用。これは、セルロースとフェノールの混成によって鋼鉄のような剛性を持ちながら付帯共振を極小にした同社最先端の複合材だという。
ミッドレンジ・バッフルには、Sashaの開発を通して得られた「Sマテリアル」を組み合わせた。これは剛性だけでなく制振能力も求められる中音域に特化した素材で、極めてナチュラルな音質の実現を果たすとしている。
キャビネット内には、それぞれのドライバーごとに専用のエンクロージャーを構成。トゥイーターは密閉型、ミッドレンジはリアポート型、ウーファーはバスレフ型としている。またトゥイーターとミッドレンジの各バッフル面は、ウーファーとのタイムドメイン特性の最適化のために傾斜角がつけられている。
ウーファー自身のバッフルは、ミッドレンジに対してわずかに後方に角度を持たせて、中低域のつながりをより高めたとのこと。またウーファーのエンクロージャー内部は定在波を防ぐ非平行面構造とし、さらに要所にブレーシング材を配備。不要共振の排除を徹底している。
外形寸法は336.6W×1041.4H×509.2Dmm、質量は79.38kg/1台。カラーは、スタンダード5色(Galaxy Gray、Obsidian Black、Argento Silver、Desert Silver、Titanium Brown)に加えて、アップグレード11色を用意している。
YVETTEは、同社のワンボディタイプのフロア型スピーカーとして人気を集めた「Sophia」の後継モデルに位置づけられる。25mm(1インチ)トゥイーター×1、178mm(7インチ)ミッドレンジ×1、254mm(10インチ)ウーファー×1で構成される3ウェイ・スピーカーシステム。昨年開催された2016 TIASでも披露されていたモデルだ(関連ニュース)。
ウィルソン・オーディオは、その多くのスピーカーで“マルチ・キャビネット”のコンセプトを採用。音楽再生におけるダイナミックスと透明度を追求してきた。その中で「Sophia」はシングル・キャビネットにその思想を凝縮して、同様の音楽再生能力の獲得を狙ったモデルだった。YVETTEでは、このSophiaのコンセプトはそのままに、ドライバー構成を全面刷新した。
トゥイーターには、シルクドーム型の“コンバージェント・シナジー・トゥイーター(CST)”のMkIIIバージョンを搭載する。
このトゥイーターは、旗艦スピーカー「Alexandria XLF」の開発でその技術が確立され、「Sasha2」や「ALEXX」にも搭載されたもの。ミッドレンジとのスムーズな繋がりの確保に不可欠な、クロスオーバー1.2kHz付近までの下限周波数特性の伸びと、30kHz以上におよぶ超高域をカバーする。
ミッドレンジには、7インチ径のセルロース/ペーパーパルプ・コンポジット・コーン・ドライバーを搭載。ドライバーの俊敏性や歪みなどを徹底的に解析することで生まれたドライバーで、AlexandriaやMAXX、Sashaなど、ほぼすべての同社スピーカーに採用されてきたものとなる。
複数のプラントファイバーなどを紙パルプに混合して成型した振動板と強力な磁気回路によって、分割共振を排除したクリアネスと中音域のリアルな再現を実現するとしている。
ウーファーには、80年代初頭に登場した同社の超弩級スピーカー「WAMM」を現代に蘇らせることを目指して開発が進む「WAMM Master Chronosonic」のプロジェクトを通して開発された10インチ・ウーファーを搭載。ペーパーパルプの振動版と強靭な磁気回路を備えることを特徴とし、ダイナミックなコントラスト、衝撃、スピード、そして音楽性の再現に大きく貢献すると紹介されている。
キャビネット全体の基本素材には、レーザー振動計などによる精密測定を駆使して開発された「Xマテリアル」を採用。これは、セルロースとフェノールの混成によって鋼鉄のような剛性を持ちながら付帯共振を極小にした同社最先端の複合材だという。
ミッドレンジ・バッフルには、Sashaの開発を通して得られた「Sマテリアル」を組み合わせた。これは剛性だけでなく制振能力も求められる中音域に特化した素材で、極めてナチュラルな音質の実現を果たすとしている。
キャビネット内には、それぞれのドライバーごとに専用のエンクロージャーを構成。トゥイーターは密閉型、ミッドレンジはリアポート型、ウーファーはバスレフ型としている。またトゥイーターとミッドレンジの各バッフル面は、ウーファーとのタイムドメイン特性の最適化のために傾斜角がつけられている。
ウーファー自身のバッフルは、ミッドレンジに対してわずかに後方に角度を持たせて、中低域のつながりをより高めたとのこと。またウーファーのエンクロージャー内部は定在波を防ぐ非平行面構造とし、さらに要所にブレーシング材を配備。不要共振の排除を徹底している。
外形寸法は336.6W×1041.4H×509.2Dmm、質量は79.38kg/1台。カラーは、スタンダード5色(Galaxy Gray、Obsidian Black、Argento Silver、Desert Silver、Titanium Brown)に加えて、アップグレード11色を用意している。
- トピック
- スピーカーシステム
- WILSON AUDIO
関連リンク
- ジャンルスピーカーシステム
- ブランドWILSON AUDIO
- 型番YVETTE
- 発売日2017年2月
- 価格¥4,100,000(税抜)/ペア
【SPEC】●トゥイーター: 1 inch シルクドーム, Xマテリアル密閉 ●ミッドレンジ: 7 inch セルロース/ペーパーパルプ・コンポジット・コーン, Xマテリアル・リアーベント・エンクロージャーwith Sマテリアルバッフル ●ウーファー: 10インチ (25.4 cm) ペーパーパルプ・コーン, Xマテリアル・リアーポート ●感度: 86dB @ 1W/1m @ 1 kHz ●公称インピーダンス: 4Ω (最低: 2.94Ω@ 90 Hz) ●周波数特性: 20Hz〜2KHz +/- 3 dB ●外形寸法: 336.6W×1041.4H×509.2Dmm ●質量: 79.38kg