公開日 2017/03/21 18:50
“コアレス・ストレートフラックス”
トップウイング、MM型とMC型の特徴を併せ持つ独自方式カートリッジ「青龍」
編集部:押野 由宇
トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が開発を行いTOPWINGブランドとして発売するコアレス・ストレートフラックス型カートリッジ「青龍(せいりゅう)」を発表。発売は2017年4月上旬以降を予定、価格はヘッドシェル付属で500,000円(税抜)。
コアレス・ストレートフラックスという、従来のMM型/MC型とは異なる、ショートレンジで磁束変化をコイルに伝える新たな方式を開発。スタイラスの振動をコイルに伝える経路に磁気損失や磁気歪みを発生するコア材を使用することなく、マグネットの直近にコイルを配した構造となっている。
これによりMC型の特性とMM型のメンテナンス性を両立。スタイラス部が独立した設計のため、針交換に対応している。また、コイルやダンパー材、超々ジュラルミン削り出しのボディなど、全てが日本国内で製造されている点も特徴となる。針交換価格は50,000円(税抜)で、トップウイングで一度預かったうえ、専門スタッフによる交換対応となる。
針先はラインコンタクト針で、出力電圧は0.2mV(5cm/sec.)。内部インピーダンスは12.3Ω/1kHz。付属するヘッドシェルは超々ジュラルミン製で、コンタクト部にはFIDELIX MITCHAKUコンタクトを採用。適正針圧は1.75〜2gで、本体質量は12.3g、ヘッドシェル装着時は30g。
トップウイングは本日、発表会を開催。代表取締役である佐々木原幸一氏は冒頭「当社はiFI-AudioやM2TECHなどデジタルオーディオのブランドで支持いただけているが、スタッフは皆アナログマニアなので、自社ブランドという形でカートリッジを発表するにあたりこうして場を設けさせていただいた」とアナログ製品への意気込みを見せた。
そして青龍への取り組みについて、「なぜ今さらカートリッジを作ったのかと問われるが、40年前のレコードは保存状態が良ければ当時と同じ音を再生できるが、カートリッジは経年劣化している。つまり当時のセットでは、当時の音は出せない。では当時のレコードを最新のカートリッジで再生するとどうなるか、挑戦したかった」と述べる。
青龍はコアレス・ストレートフラックスという新方式で開発されているが、「このカートリッジはMM型ですか、MC型ですか、という風に確認されるのが嫌だった」と佐々木原氏。「だからその確認の必要がないものを作りたかった。マグネットが動くからMM型というが、もうひとつ特徴として針交換ができることも挙げられる。MC型では針交換はできないので、本体ごと交換する必要がある。青龍はMM型として針交換ができるが、特性としてはMC型。針交換の価格も本体価格の10分の1で行える」。
青龍という名前については、「この名前をつけた製品を出すのが夢だった」という。そして「四神の青龍をもととしており、少し安価なモデルとなる朱雀についても構想がある」とコメントした。
青龍は日本の技術者、企業が多く参加して開発されたカートリッジのこと。設計者は品川無線が展開したグレースで「F-9」などを手掛けた目黒 弘氏。カンチレバーはオグラ宝石精機工業、コイルは日本ユニバーサル電気、筐体設計はファーストメカニカルデザイン、ダンパーは東商ゴム工業が開発を担当している。
コアレス・ストレートフラックスという、従来のMM型/MC型とは異なる、ショートレンジで磁束変化をコイルに伝える新たな方式を開発。スタイラスの振動をコイルに伝える経路に磁気損失や磁気歪みを発生するコア材を使用することなく、マグネットの直近にコイルを配した構造となっている。
これによりMC型の特性とMM型のメンテナンス性を両立。スタイラス部が独立した設計のため、針交換に対応している。また、コイルやダンパー材、超々ジュラルミン削り出しのボディなど、全てが日本国内で製造されている点も特徴となる。針交換価格は50,000円(税抜)で、トップウイングで一度預かったうえ、専門スタッフによる交換対応となる。
針先はラインコンタクト針で、出力電圧は0.2mV(5cm/sec.)。内部インピーダンスは12.3Ω/1kHz。付属するヘッドシェルは超々ジュラルミン製で、コンタクト部にはFIDELIX MITCHAKUコンタクトを採用。適正針圧は1.75〜2gで、本体質量は12.3g、ヘッドシェル装着時は30g。
トップウイングは本日、発表会を開催。代表取締役である佐々木原幸一氏は冒頭「当社はiFI-AudioやM2TECHなどデジタルオーディオのブランドで支持いただけているが、スタッフは皆アナログマニアなので、自社ブランドという形でカートリッジを発表するにあたりこうして場を設けさせていただいた」とアナログ製品への意気込みを見せた。
そして青龍への取り組みについて、「なぜ今さらカートリッジを作ったのかと問われるが、40年前のレコードは保存状態が良ければ当時と同じ音を再生できるが、カートリッジは経年劣化している。つまり当時のセットでは、当時の音は出せない。では当時のレコードを最新のカートリッジで再生するとどうなるか、挑戦したかった」と述べる。
青龍はコアレス・ストレートフラックスという新方式で開発されているが、「このカートリッジはMM型ですか、MC型ですか、という風に確認されるのが嫌だった」と佐々木原氏。「だからその確認の必要がないものを作りたかった。マグネットが動くからMM型というが、もうひとつ特徴として針交換ができることも挙げられる。MC型では針交換はできないので、本体ごと交換する必要がある。青龍はMM型として針交換ができるが、特性としてはMC型。針交換の価格も本体価格の10分の1で行える」。
青龍という名前については、「この名前をつけた製品を出すのが夢だった」という。そして「四神の青龍をもととしており、少し安価なモデルとなる朱雀についても構想がある」とコメントした。
青龍は日本の技術者、企業が多く参加して開発されたカートリッジのこと。設計者は品川無線が展開したグレースで「F-9」などを手掛けた目黒 弘氏。カンチレバーはオグラ宝石精機工業、コイルは日本ユニバーサル電気、筐体設計はファーストメカニカルデザイン、ダンパーは東商ゴム工業が開発を担当している。