公開日 2017/04/29 13:31
ESS製DAC採用。4.4mm接続ケーブルも発売
ゼンハイザー、4.4mmバランス端子搭載の新ヘッドホンアンプ「HDV 820」
編集部:小澤 麻実/風間雄介
ゼンハイザージャパンは、4.4mmバランス接続に対応した新ヘッドホンアンプ「HDV 820」を発表。7月に発売する。価格は未定だが、30万円前後になる見込みだという。なお、今回の発表は世界中で日本が最も早く、これはゼンハイザーとして非常に珍しいことだという。日本市場にかける同社の意気込みが伝わってくる。
同社の「HDVD 800」をベースに開発されたモデルで、前述のとおり4.4mmバランス接続に対応しているのが大きな特徴(4.4mmバランス端子の詳細はこちら)。D/AコンバーターにはESSのSABRE32を採用。最大12.3MHz DSDまたは384kHz/32bit PCMまでに対応する。
なおゼンハイザーは本日4月29日、「春のヘッドフォン祭」にて本製品の発表会を開催。開発担当のアクセル・グレル氏も来日し、自らプレゼンテーションを行った。
アナログパーツやパワーアンプ部は、HDVD 800のデザインを継承したうえで改良した。
デジタル部は大きく改良した。USB端子はデジタル入力に対応し、上記とおなじく最大12.3MHz DSDまたは384kHz/32bit PCM入力が行える。同軸/光端子は96/24と192/24に対応。DACはES9018S、そのほかRCAのアンバランス入力、XLRのバランス入力も備える。
出力端子はXLR 3ピン/6.3mm共用のプラグ(ノイトリック社製)、XLRバランス(4ピン)、4.4mmバランス2系統を装備している。XLR 3ピンはアンバランス出力に活用できる。
4.4mmバランス端子を2系統搭載しているのは、「友人や恋人などと同じ音楽を聴けるようにするための仕様」(グレル氏)という。そのほかUSB typeB端子やRCA同軸、光TOS端子なども引き続き搭載する。
パワーデバイスはHDVD 800と同じだが、電流や電圧、アナログのレギュレーションをコントロール出来るようにするなど、改良を加えたという。これにより「安定した、よりクリーンな音が出るようになった」とのこと。
グレル氏によると、外観は「純粋でクリーンなインダストリアルデザイン」を目指したとのこと。
筐体はアノダイズドブラック仕上げで、ハウジングとノブは、精密にミル加工されたアルミ。LEDはホワイトとした。また、これまでHDVD 800などにあった、天板の透明な窓はなくなった。
音質面では、同社のヘッドホン「HD 800S」と組み合わせると非常に優れたパフォーマンスを発揮するとのこと。
また本機の発売にあわせ、4.4mmバランス接続ケーブル「CH 800P」も発売する。アンプ側は金メッキを施した4.4mm端子、ヘッドホン側は医療グレードのODUコネクター2系統(L/R)となっている。アンプにあわせ、プラグ部のハウジングもブラックとなっている。
アクセル・グレル氏は、「HDVD 800のときに良いものができたと思ったが、それをさらに押し上げようと開発したのが本機。コンセプトは精密性、純度、最高品質をそれぞれ高めることだった」と本機を開発した背景について紹介した。
グレル氏は製品開発をオーケストラになぞらえ、「精度は非常に重要、オーケストラでも、演奏の精度を高めなければ良い音は出ない」と説明。その上でグレル氏は「一つの楽器が良ければ良いというわけではなく、全体が良くなければならない。同じことがこのHDV 820にも言える」と述べた。
最後にグレル氏はHDV 820について「最高のものを生み出し、この分野の将来を作り出す潜在力を秘めている。いかにこの製品が完璧に近い製品か、目で見て、耳で聴いてみて欲しい」と紹介。そのうえで「最高品質に近づいたと言うことは言えるが、完璧ではない」と笑顔で語り、完璧を追い求める同社の飽くなき姿勢をアピールした。
そして発表会の第二部には、声優の大橋彩香さんが登場。アイドルマスターの島村卯月役などで活躍している大橋さんは、ゼンハイザーのマイクを普段から愛用しているとのこと。「ノリがよい、調子がよいと言われるときはゼンハイザーのマイク」を使っているとし、ゼンハイザーへの信頼感を語った。
大橋さんは今回、ゼンハイザーのヘッドホンも試してみたとのこと。ふだんは低音が好きだという大橋さんだが、HD 599を聴いてみたら、その音質の良さに驚いたと語っていた。これを機会に、音に関わる仕事をどんどん増やしていけたら、と今後の抱負を述べていた。
同社の「HDVD 800」をベースに開発されたモデルで、前述のとおり4.4mmバランス接続に対応しているのが大きな特徴(4.4mmバランス端子の詳細はこちら)。D/AコンバーターにはESSのSABRE32を採用。最大12.3MHz DSDまたは384kHz/32bit PCMまでに対応する。
なおゼンハイザーは本日4月29日、「春のヘッドフォン祭」にて本製品の発表会を開催。開発担当のアクセル・グレル氏も来日し、自らプレゼンテーションを行った。
アナログパーツやパワーアンプ部は、HDVD 800のデザインを継承したうえで改良した。
デジタル部は大きく改良した。USB端子はデジタル入力に対応し、上記とおなじく最大12.3MHz DSDまたは384kHz/32bit PCM入力が行える。同軸/光端子は96/24と192/24に対応。DACはES9018S、そのほかRCAのアンバランス入力、XLRのバランス入力も備える。
出力端子はXLR 3ピン/6.3mm共用のプラグ(ノイトリック社製)、XLRバランス(4ピン)、4.4mmバランス2系統を装備している。XLR 3ピンはアンバランス出力に活用できる。
4.4mmバランス端子を2系統搭載しているのは、「友人や恋人などと同じ音楽を聴けるようにするための仕様」(グレル氏)という。そのほかUSB typeB端子やRCA同軸、光TOS端子なども引き続き搭載する。
パワーデバイスはHDVD 800と同じだが、電流や電圧、アナログのレギュレーションをコントロール出来るようにするなど、改良を加えたという。これにより「安定した、よりクリーンな音が出るようになった」とのこと。
グレル氏によると、外観は「純粋でクリーンなインダストリアルデザイン」を目指したとのこと。
筐体はアノダイズドブラック仕上げで、ハウジングとノブは、精密にミル加工されたアルミ。LEDはホワイトとした。また、これまでHDVD 800などにあった、天板の透明な窓はなくなった。
音質面では、同社のヘッドホン「HD 800S」と組み合わせると非常に優れたパフォーマンスを発揮するとのこと。
また本機の発売にあわせ、4.4mmバランス接続ケーブル「CH 800P」も発売する。アンプ側は金メッキを施した4.4mm端子、ヘッドホン側は医療グレードのODUコネクター2系統(L/R)となっている。アンプにあわせ、プラグ部のハウジングもブラックとなっている。
アクセル・グレル氏は、「HDVD 800のときに良いものができたと思ったが、それをさらに押し上げようと開発したのが本機。コンセプトは精密性、純度、最高品質をそれぞれ高めることだった」と本機を開発した背景について紹介した。
グレル氏は製品開発をオーケストラになぞらえ、「精度は非常に重要、オーケストラでも、演奏の精度を高めなければ良い音は出ない」と説明。その上でグレル氏は「一つの楽器が良ければ良いというわけではなく、全体が良くなければならない。同じことがこのHDV 820にも言える」と述べた。
最後にグレル氏はHDV 820について「最高のものを生み出し、この分野の将来を作り出す潜在力を秘めている。いかにこの製品が完璧に近い製品か、目で見て、耳で聴いてみて欲しい」と紹介。そのうえで「最高品質に近づいたと言うことは言えるが、完璧ではない」と笑顔で語り、完璧を追い求める同社の飽くなき姿勢をアピールした。
そして発表会の第二部には、声優の大橋彩香さんが登場。アイドルマスターの島村卯月役などで活躍している大橋さんは、ゼンハイザーのマイクを普段から愛用しているとのこと。「ノリがよい、調子がよいと言われるときはゼンハイザーのマイク」を使っているとし、ゼンハイザーへの信頼感を語った。
大橋さんは今回、ゼンハイザーのヘッドホンも試してみたとのこと。ふだんは低音が好きだという大橋さんだが、HD 599を聴いてみたら、その音質の良さに驚いたと語っていた。これを機会に、音に関わる仕事をどんどん増やしていけたら、と今後の抱負を述べていた。
- ジャンルその他
- ブランドSENNHEISER
- 型番HDV 820
- 発売日2017年7月
- 価格30万円前後
【SPEC】●アンバランス出力:1系統(XLR3/6.3mm+NEUTRIKソケット) ●バランス出力:XLR端子1系統、4.4mm Pentaconnソケット1系統 ●出力端子:XLR 3ピン、XLRバランス(4ピン)、4.4mmバランス2系統