公開日 2018/05/11 14:35
アクセサリー製品の開発も進行中
【HIGH END】iFi Audioがバランス入出力対応の「xCAN」や新一体型オーディオを発表
山本 敦
ミュンヘンで開催中のオーディオショウ「HIGH END 2018 MUNICH」に出展するiFi Audioがプライベートセミナーを開催し、新しいオールインワンタイプのHiFiオーディオシステムのプロトタイプやxシリーズのヘッドホンアンプ「xCAN」を発表した。イベントには仏Audirvanaも参加。年初に報道されていたハイレゾ対応音楽プレーヤーソフト「Audirvana Plus」のWindows 10版の開発状況を伝えた。
イベントにはiFi Audioの主任エンジニアであるトルステン・レッシュ氏が参加。レッシュ氏は「当社は昨年のHIGH ENDにも出展しているが、その後の1年間に11機種の新製品を発表してきた。現在世界35カ国以上のオーディオファンに私たちの製品を楽しんでいただいている」として、波に乗るブランドの現状を述べた。
ポータブル系の新しい “xシリーズ” からは今年の春にUSB-DAC内蔵ポタアン「xDSD」(関連ニュース)がデビューしたばかりだが、早くも次のラインナップ展開としてバランス対応のヘッドホンアンプ「xCAN」が発表された。xシリーズとしてポータビリティの高い “片手持ち” のサイズ感を踏襲。今夏以降に世界各国で発売されることになりそうだ。
特徴は3.5mmのアナログシングルエンド入出力以外にも、2.5mmタイプのバランス入出力を備えていること。本機を介して高品位なバランス接続によるリスニングが楽しめる。またxDSDと同様にBluetooth入力はaptX/AAC/SBCをサポートした。レッシュ氏は「xシリーズはBluetoothレシーバーでデジタルオーディオ信号を受けた直後の段から、独自にクロック処理をかけてxDSDの場合はバーブラウンのDACへ、xCANはESSのヘッドホンアンプICに送り込んでいる。だからBluetooth再生のサウンドが他の製品に比べて驚くほどに高品位」であることを強調した。
出力電圧は最大1,000mW。USB給電によるAC電源駆動と内蔵バッテリー駆動にも対応する。iFi Audio独自の音場補正機能である「3D+ Matrix」と「XBass iQ」も積む予定。シャーシはxDSDと同様にマグネシウムとアルミニウムの合金素材として、イオンプレート加工による光沢処理をかけた。
レッシュ氏は壇上で今後のiFi Audioで発売を予定する新製品のロードマップについても言及した。4月末に開催されたヘッドホン祭りでは、USBオーディオアクセサリー「iPurifier 3」と電源アクセサリー「DC iPurifier 2」の開発が伝えられたが、レッシュ氏は「いずれも夏には発売したい」との考えを明かした。
また「Retro Stereo 50」以来となる、iFi Audioの新しいオールインワンシステムの開発が進行中であることもわかった。イベントにはレッシュ氏がそのプロトタイプを持ち込んで概略を紹介した。
特徴的なデザインは「東京・表参道の街並みからインスピレーションを受けた」というレッシュ氏。ふだんから安藤忠雄氏の建築デザインには強く惹かれるものを感じていたという。リアルウッドをプリーツ状に並べて、ピラミッド型のメタルフットによりやや斜めに傾けて設置するデザインが確かに斬新だ。正式な製品名は明かされなかったが、フロントパネルには「JUSTICE FIRE」という仮のネーミングらしき文字が刻まれている。
メインのアンプはクラスA構成として、本体に4基のスピーカーユニットを内蔵する。サブウーファーは非搭載。オーディオソースの入力はWi-FiとBluetooth、ライン入力に対応。設置環境に合わせた最適なセットアップが自動で行える音場補正機能や、Amazon Alexa連携も積む予定とされた。AC電源による給電がメインになるが、レッシュ氏は「バッテリー駆動も検討中」と述べている。価格や発売時期は今回のイベントではまだ明かされなかった。
イベントにはiFi Audioの主任エンジニアであるトルステン・レッシュ氏が参加。レッシュ氏は「当社は昨年のHIGH ENDにも出展しているが、その後の1年間に11機種の新製品を発表してきた。現在世界35カ国以上のオーディオファンに私たちの製品を楽しんでいただいている」として、波に乗るブランドの現状を述べた。
ポータブル系の新しい “xシリーズ” からは今年の春にUSB-DAC内蔵ポタアン「xDSD」(関連ニュース)がデビューしたばかりだが、早くも次のラインナップ展開としてバランス対応のヘッドホンアンプ「xCAN」が発表された。xシリーズとしてポータビリティの高い “片手持ち” のサイズ感を踏襲。今夏以降に世界各国で発売されることになりそうだ。
特徴は3.5mmのアナログシングルエンド入出力以外にも、2.5mmタイプのバランス入出力を備えていること。本機を介して高品位なバランス接続によるリスニングが楽しめる。またxDSDと同様にBluetooth入力はaptX/AAC/SBCをサポートした。レッシュ氏は「xシリーズはBluetoothレシーバーでデジタルオーディオ信号を受けた直後の段から、独自にクロック処理をかけてxDSDの場合はバーブラウンのDACへ、xCANはESSのヘッドホンアンプICに送り込んでいる。だからBluetooth再生のサウンドが他の製品に比べて驚くほどに高品位」であることを強調した。
出力電圧は最大1,000mW。USB給電によるAC電源駆動と内蔵バッテリー駆動にも対応する。iFi Audio独自の音場補正機能である「3D+ Matrix」と「XBass iQ」も積む予定。シャーシはxDSDと同様にマグネシウムとアルミニウムの合金素材として、イオンプレート加工による光沢処理をかけた。
レッシュ氏は壇上で今後のiFi Audioで発売を予定する新製品のロードマップについても言及した。4月末に開催されたヘッドホン祭りでは、USBオーディオアクセサリー「iPurifier 3」と電源アクセサリー「DC iPurifier 2」の開発が伝えられたが、レッシュ氏は「いずれも夏には発売したい」との考えを明かした。
また「Retro Stereo 50」以来となる、iFi Audioの新しいオールインワンシステムの開発が進行中であることもわかった。イベントにはレッシュ氏がそのプロトタイプを持ち込んで概略を紹介した。
特徴的なデザインは「東京・表参道の街並みからインスピレーションを受けた」というレッシュ氏。ふだんから安藤忠雄氏の建築デザインには強く惹かれるものを感じていたという。リアルウッドをプリーツ状に並べて、ピラミッド型のメタルフットによりやや斜めに傾けて設置するデザインが確かに斬新だ。正式な製品名は明かされなかったが、フロントパネルには「JUSTICE FIRE」という仮のネーミングらしき文字が刻まれている。
メインのアンプはクラスA構成として、本体に4基のスピーカーユニットを内蔵する。サブウーファーは非搭載。オーディオソースの入力はWi-FiとBluetooth、ライン入力に対応。設置環境に合わせた最適なセットアップが自動で行える音場補正機能や、Amazon Alexa連携も積む予定とされた。AC電源による給電がメインになるが、レッシュ氏は「バッテリー駆動も検討中」と述べている。価格や発売時期は今回のイベントではまだ明かされなかった。