公開日 2018/12/06 07:00
銘機賞受賞モデルが勢揃い
九州に新製品が集結。マックスオーディオ「オーディオ&ヴィジュアル展示即売会」レポート
季刊オーディオアクセサリー編集部
11月30日から12月2日までの3日間、マックスオーディオ主催の「第32回オーディオ&ヴィジュアル展示即売会」が開催された。その模様をレポートしよう。
会場は、JR小倉駅からほど近いアジア太平洋インポートマートの3F。全部で6つの部屋が用意され、RoomA〜Dの4部屋はハイエンドオーディオのブース、RoomEはシアターシステム、一番広いRoomFではアクセサリーやソフトの販売、各メーカーごとのデモンストレーションが行われていた。
3日間とも天候に恵まれ、東京インターナショナルオーディオショウや大阪ハイエンドオーディオショウなどで登場した新製品などが試聴できるということで、九州全域から熱心やオーディオファンが集結していた。
RoomAからEでは、各社30分ずつのデモンストレーションの時間が設けられ、メーカーの担当者から直接製品の技術詳細や背景を聞けるということで、前のめりになって説明を聞く来場者が多く見受けられた。
<RoomA>
RoomAは、アキュフェーズ、エソテリック、ヤマハ、TAD、ラックスマン、スペック、ディーアンドエムホールディングスが試聴室を展開。
ディーアンドエムホールディングスのデモでは、B&Wの802 D3 Prestige Editionが試聴できるということで、多数のファンが詰め掛けた。アナログプレーヤーにはPro-JectのXtension9 S-shapeにSPUを取りつけ試聴。ルノー・カピュソンの「シネマに捧ぐ」はその名の通り映画音楽集だが、ERATOレーベルの優れたレコーディングも合わせ、空間全体に全体に生き生きとしたヴァイオリンが響き渡り、参加者の耳を楽しませていた。
ラックスマンは特に新製品のアナログプレーヤー、PD-151への反響が特に大きいという。また、コンパクトなNeoClassicoシリーズもこれから力を入れていきたいモデルだという。
<RoomB>
RoomBでは、ノア、アーク・ジョイア、ステラ、ゼファン、キソアコースティック、スフォルツァート、シーエスフィールドがデモを行っていた。
国産ネットワークオーディオブランド、スフォルツァートは、ルビジウムクロックPMC-Normaを初出展。既存のネットワーク再生の音をさらにグレードアップするサウンドを奏でていた。代表の小俣恭一氏は、最新ファームウェアでアップデートされた「Diretta」、それにNOS(no over sampling)機能を解説。NOSの有り無しでの比較試聴では、来場者全員が「NOS有り」を評価するなど、その実力は深い説得力を持っていた。
ノアはSonus FaberのスピーカーSonetto ?とAmati Traditionをデモ。Sonus Faberはやはり木目仕上げのデザインが日本家屋にも合うため人気が高いという。また、ベンツにBurmesterが純正オーディオとして搭載されていることも後押しして、試聴希望も高まってきているという。
<RoomC>
RoomCはタイムロード、リン、フューレンコーディネート、トライオード、ナスペック、ハーマンインターナショナル、CSポートがブースを展開。
タイムロードはコードのDAコンバーターDAVEのヒットに続き、いまはイタリアブランドのPATHOSとCHARIOに力を入れているという。アンプ+スピーカーというシンプルなシステムを提案し、リビングにも置いていただけるシステムで、コードとはまた違うユーザー層にもアプローチしていきたいと考えているという。
ナスペックは、オーディオ銘機賞で特別大賞を受賞したPlayback DesignのDREAMシリーズを中心に、ROKSANのアンプ、モニターオーディオのGOLD300をデモ。今回のフェアの中でも特に高品位な音を鳴らしていたブースのひとつで、セパレートSACDトランスポート+DACという非常に高価な組み合わせであるが、まさにスピーカーが消え、目の前に音だけが展開するような世界を実現。ROKSANのBLAKシリーズはプリアンプとCDプレーヤーは来年発売予定のフラッグシップモデルとのこと。
<RoomD>
RoomDは、アクシスや太陽インターナショナル、アイレックス、エイアンドエム、アッカ、エレウトリ、アンダンテラルゴの試聴ルーム。
アイレックスは、リトアニアのアナログブランドReedのデモを中心に、新たに取り扱いを開始したALBEDOのAcclara(アクララ)が初登場。側面の黒い板は金属板で、左右をボルトで貫通しているという。1台135kgの重量級スピーカーであるが、ReedのMuse 3C+トーンアーム1Xとの組み合わせで非常に音楽性豊かなサウンドを奏でていた。来場者も、ジョン・ウィリアムスがヨーヨー・マのために作曲したというチェロ協奏曲のLPの深いチェロの音色の豊饒さに聴き惚れていた。
太陽インターナショナルは、BrinkmannのアナログプレーヤーにJeff Rowlandの新フォノイコライザーConductor、dCSのBartok DAC、Roonの専用サーバーNucleusなど新製品を多数展開。Nucleusの販売代理店となるオリオスペックの酒井啓吉氏も登場し、さまざまな情報をたぐりながら音楽を楽しめるRoonの魅力をプレゼンテーションした。
また、12月1日土曜日には和田博巳氏による「最新機を斬る!」という講演が開催され、溢れんばかりの人が詰めかけていた。スピーカーにはYG ACOUSTICのSonja2を使用し、映画『バルバラ セーヌの黒いバラ』も公開中のシャンソン歌手の音源や『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』のベースサウンドなどをじっくりと楽しんでいた。
<RoomE>
RoomEはシアターシステムの提案。12月1日から4K8K放送もスタートしたということもあり、高画質への需要は確実に高まってきている。7.2.4chのDolby AtmosやJVCの8Kプロジェクターなどは特に高い関心が寄せられていた。スピーカーにはB&Wを用意し、サブウーファーにはヤマハのNS-SW1000を2台使い、作品世界への没入感を高めていた。デモには「ブレードランナー2049」や南壽あさ子の音源などが用いてシステム提案が行われた。
<RoomF>
RoomFでは、ケーブルやラックといったオーディオアクセサリーの展示・販売、ソニーやテクニクス、オンキヨー、パイオニアなどメーカーごとの小ブースの展開に加えて、中古レコード、CDなどの販売も行われていた。
ティアックからは、参考出品として最新モデル、プリメインアンプのAX-505とパワー・アンプAP-505を出展。これまでの505シリーズと同じサイズで、いずれもアンプ部にNコアを採用し、コストパフォーマンスの高いモデルとして来年登場予定だという。また、デジタルレコーダーSD-500HRは、アナログレコードのアーカイヴ化などに活用できるモデルとして、非常に好評を得ているという。
コルグは最新DA/ADコンバーターNu Iを展示。アナログレコードのデータアーカイヴや、AudioGate4の使いこなしなどを解説していた。11.2MHzDSDでデータアーカイヴが可能になったことに加えて、RIAA/COLUMBIAなどさまざまなイコライザーカーヴをソフトウェア上で選択することができる。さらに、音をリアルタイムでDSD化できる「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」はオノセイゲンがプロデュースしており、SpotifyやYouTubeなどの音源を「オノセイゲンマスタリング」で楽しめるという画期的な技術となっている。
今回のイベントでも、九州初登場の新製品やブランドが多数登場し、熱烈なオーディオファイルや家族連れを中心に、大きな賑わいを見せていた。マックスオーディオは、春の博多、秋の小倉のイベントに続いて、一昨年から夏に長崎にて「西九州ハイエンドオーディオフェア」を開催し、好評を得ている。来年は7月21日(土)、22日(日)を予定しているという。マックスオーディオは、まさに九州全域のオーディオ市場を牽引する存在となりそうだ。
会場は、JR小倉駅からほど近いアジア太平洋インポートマートの3F。全部で6つの部屋が用意され、RoomA〜Dの4部屋はハイエンドオーディオのブース、RoomEはシアターシステム、一番広いRoomFではアクセサリーやソフトの販売、各メーカーごとのデモンストレーションが行われていた。
3日間とも天候に恵まれ、東京インターナショナルオーディオショウや大阪ハイエンドオーディオショウなどで登場した新製品などが試聴できるということで、九州全域から熱心やオーディオファンが集結していた。
RoomAからEでは、各社30分ずつのデモンストレーションの時間が設けられ、メーカーの担当者から直接製品の技術詳細や背景を聞けるということで、前のめりになって説明を聞く来場者が多く見受けられた。
<RoomA>
RoomAは、アキュフェーズ、エソテリック、ヤマハ、TAD、ラックスマン、スペック、ディーアンドエムホールディングスが試聴室を展開。
ディーアンドエムホールディングスのデモでは、B&Wの802 D3 Prestige Editionが試聴できるということで、多数のファンが詰め掛けた。アナログプレーヤーにはPro-JectのXtension9 S-shapeにSPUを取りつけ試聴。ルノー・カピュソンの「シネマに捧ぐ」はその名の通り映画音楽集だが、ERATOレーベルの優れたレコーディングも合わせ、空間全体に全体に生き生きとしたヴァイオリンが響き渡り、参加者の耳を楽しませていた。
ラックスマンは特に新製品のアナログプレーヤー、PD-151への反響が特に大きいという。また、コンパクトなNeoClassicoシリーズもこれから力を入れていきたいモデルだという。
<RoomB>
RoomBでは、ノア、アーク・ジョイア、ステラ、ゼファン、キソアコースティック、スフォルツァート、シーエスフィールドがデモを行っていた。
国産ネットワークオーディオブランド、スフォルツァートは、ルビジウムクロックPMC-Normaを初出展。既存のネットワーク再生の音をさらにグレードアップするサウンドを奏でていた。代表の小俣恭一氏は、最新ファームウェアでアップデートされた「Diretta」、それにNOS(no over sampling)機能を解説。NOSの有り無しでの比較試聴では、来場者全員が「NOS有り」を評価するなど、その実力は深い説得力を持っていた。
ノアはSonus FaberのスピーカーSonetto ?とAmati Traditionをデモ。Sonus Faberはやはり木目仕上げのデザインが日本家屋にも合うため人気が高いという。また、ベンツにBurmesterが純正オーディオとして搭載されていることも後押しして、試聴希望も高まってきているという。
<RoomC>
RoomCはタイムロード、リン、フューレンコーディネート、トライオード、ナスペック、ハーマンインターナショナル、CSポートがブースを展開。
タイムロードはコードのDAコンバーターDAVEのヒットに続き、いまはイタリアブランドのPATHOSとCHARIOに力を入れているという。アンプ+スピーカーというシンプルなシステムを提案し、リビングにも置いていただけるシステムで、コードとはまた違うユーザー層にもアプローチしていきたいと考えているという。
ナスペックは、オーディオ銘機賞で特別大賞を受賞したPlayback DesignのDREAMシリーズを中心に、ROKSANのアンプ、モニターオーディオのGOLD300をデモ。今回のフェアの中でも特に高品位な音を鳴らしていたブースのひとつで、セパレートSACDトランスポート+DACという非常に高価な組み合わせであるが、まさにスピーカーが消え、目の前に音だけが展開するような世界を実現。ROKSANのBLAKシリーズはプリアンプとCDプレーヤーは来年発売予定のフラッグシップモデルとのこと。
<RoomD>
RoomDは、アクシスや太陽インターナショナル、アイレックス、エイアンドエム、アッカ、エレウトリ、アンダンテラルゴの試聴ルーム。
アイレックスは、リトアニアのアナログブランドReedのデモを中心に、新たに取り扱いを開始したALBEDOのAcclara(アクララ)が初登場。側面の黒い板は金属板で、左右をボルトで貫通しているという。1台135kgの重量級スピーカーであるが、ReedのMuse 3C+トーンアーム1Xとの組み合わせで非常に音楽性豊かなサウンドを奏でていた。来場者も、ジョン・ウィリアムスがヨーヨー・マのために作曲したというチェロ協奏曲のLPの深いチェロの音色の豊饒さに聴き惚れていた。
太陽インターナショナルは、BrinkmannのアナログプレーヤーにJeff Rowlandの新フォノイコライザーConductor、dCSのBartok DAC、Roonの専用サーバーNucleusなど新製品を多数展開。Nucleusの販売代理店となるオリオスペックの酒井啓吉氏も登場し、さまざまな情報をたぐりながら音楽を楽しめるRoonの魅力をプレゼンテーションした。
また、12月1日土曜日には和田博巳氏による「最新機を斬る!」という講演が開催され、溢れんばかりの人が詰めかけていた。スピーカーにはYG ACOUSTICのSonja2を使用し、映画『バルバラ セーヌの黒いバラ』も公開中のシャンソン歌手の音源や『サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』のベースサウンドなどをじっくりと楽しんでいた。
<RoomE>
RoomEはシアターシステムの提案。12月1日から4K8K放送もスタートしたということもあり、高画質への需要は確実に高まってきている。7.2.4chのDolby AtmosやJVCの8Kプロジェクターなどは特に高い関心が寄せられていた。スピーカーにはB&Wを用意し、サブウーファーにはヤマハのNS-SW1000を2台使い、作品世界への没入感を高めていた。デモには「ブレードランナー2049」や南壽あさ子の音源などが用いてシステム提案が行われた。
<RoomF>
RoomFでは、ケーブルやラックといったオーディオアクセサリーの展示・販売、ソニーやテクニクス、オンキヨー、パイオニアなどメーカーごとの小ブースの展開に加えて、中古レコード、CDなどの販売も行われていた。
ティアックからは、参考出品として最新モデル、プリメインアンプのAX-505とパワー・アンプAP-505を出展。これまでの505シリーズと同じサイズで、いずれもアンプ部にNコアを採用し、コストパフォーマンスの高いモデルとして来年登場予定だという。また、デジタルレコーダーSD-500HRは、アナログレコードのアーカイヴ化などに活用できるモデルとして、非常に好評を得ているという。
コルグは最新DA/ADコンバーターNu Iを展示。アナログレコードのデータアーカイヴや、AudioGate4の使いこなしなどを解説していた。11.2MHzDSDでデータアーカイヴが可能になったことに加えて、RIAA/COLUMBIAなどさまざまなイコライザーカーヴをソフトウェア上で選択することができる。さらに、音をリアルタイムでDSD化できる「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」はオノセイゲンがプロデュースしており、SpotifyやYouTubeなどの音源を「オノセイゲンマスタリング」で楽しめるという画期的な技術となっている。
今回のイベントでも、九州初登場の新製品やブランドが多数登場し、熱烈なオーディオファイルや家族連れを中心に、大きな賑わいを見せていた。マックスオーディオは、春の博多、秋の小倉のイベントに続いて、一昨年から夏に長崎にて「西九州ハイエンドオーディオフェア」を開催し、好評を得ている。来年は7月21日(土)、22日(日)を予定しているという。マックスオーディオは、まさに九州全域のオーディオ市場を牽引する存在となりそうだ。
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