公開日 2019/02/13 14:36
布地をあしらったスタイリッシュな外観
KEF、左右独立型の“フルワイヤレス” Hi-Fiスピーカー「LSX」。ハイレゾ対応、約15万円
編集部:小澤貴信
KEF JAPANは、左右独立型のハイレゾ対応ワイヤレススピーカー「LSX」を4月上旬より発売する。カラーはグロスホワイト/マルーン/オリーブ/ブルー/ブラックの5色を用意。価格はグロスホワイトが148,000円、マルーン/ブルー/ブラックが168,000円、オリーブが198,000円(いずれも税抜)。
2019年3月22日追記:KEF JAPANより価格の変更が発表された。価格はオープンで、市場想定価格はグロスホワイトが129,980円、マルーン/ブルー/ブラック/オリーブが149,980円となる。オリーブについては、他のファブリック仕上げモデルと同価格となったかたちだ。
なお、オリーブはデザイン監修を務めた著名デザイナー Michael Young氏のシグネチャーモデルで、本機のみ限定生産。バッフルにはMichael Young氏のサインがあしらわれている。
■左右スピーカーが独立したフルワイヤレス構成で48kHz/24bitを再生可能
KEFはこれまでにもワイヤレス対応のアクティブスピーカー「LS50 Wireless」(製品レビュー)をラインナップ。同機は同社のパッシブスピーカー定番モデル「LS50」をアクティブ化してWi-Fiも内蔵したモデルだったが、左右のスピーカーはLANケーブルで接続する必要があった。
今回登場する「LSX」はLS50 Wirelessに比べて大幅にコンパクトされ、エンクロージャー表面にファブリックをあしらった新しいデザインが採用された(ホワイトのみファブリックでなはくプラスチック仕上げ)。デザインを監修したのは現代イギリスを代表するデザイナーの1人というMichael Young氏。
そしてLSXの最大の特徴が、左右のスピーカーをLANケーブルで接続することなく再生できる左右独立の“フルワイヤレス”仕様(左右スピーカー共に電源ケーブルは接続する必要がある)を実現した点だ。2.4GHz/5GHzのデュアルWi-Fiを内蔵しており、ネットワークにも無線で接続できる。
さらにワイヤレスでのハイレゾ再生にも対応。左右独立の状態では48kHz/24bitまでの再生が可能だ。左右のスピーカーをLANケーブルで接続することも可能で、その場合は96kHz/24bitまで再生できる。入力ソースは192kHz/24bitまでに対応する(処理については最大96kHz/24bitとなる)。
Wi-Fiおよび有線LAN経由で、DLNAによるネットワーク再生、AirPlay 2(2019年対応予定)、Spotify Connect、TIDALの再生に対応。Roon Ready(ネットワーク経由でRoonの音源を再生可能)にも対応している。
aptX対応のBluetooth(ver.4.0)も内蔵。光デジタルおよび3.5mmステレオミニの有線入力にも対応し、サブウーファー出力も搭載する。また、電源供給用のUSB端子(5V2A)も搭載しており、Chromecast AudioのようなUSB給電が必要なデバイスとの組合せも想定する。
iOS/Android対応の専用アプリ「KEF Control App」「KEF Stream App」も用意。Control AppではセッティングやEQのコントロール、音量調整などが操作可能。Stream AppからはDLNAやストリーミングの再生操作が行える。
■専用設計のUni-Qドライバーを搭載
スピーカーユニットは、点音源再生を実現するKEFの独自ドライバー「Uni-Q」を搭載。なお、LSXが搭載したUni-Qは本機専用に設計されているという。Uni-Qドライバーは115mm マグネシアム/アルミ合金ウーファーと、19mm ベンテッド・アルミドーム・トゥイーターで構成されている。なお、本機の搭載するUni-Qユニットは、LS50やLS50 Wirelessと同じ第11世代となる(今後発売予定の新Rシリーズでは第12世代のUni-Qが初搭載される)。
スピーカーを駆動するアンプについては、左右それぞれに低域用に出力70W、高域用に出力30WのクラスDアンプを搭載。バイアンプ駆動を行う。これに合わせて、DACも合計4基搭載されているとのこと。LS50にも採用された、独自技術による湾曲したフロントバッフルを採用。高密度キャビネットと合わせて剛性も確保する。
本体にはDSPを搭載。KEF独自のDSPアルゴリズム「Music Integrity Engine」により、タイムアラインメントと位相制御の最適化を行って高品位な再生を実現することも特徴だ。また、様々な設置環境に対して、「デスクトップ設置」または「スタンド設置」、「壁際の設置」などを専用アプリから選択することで、各環境に最適な音質補正も行える。
このように技術面では、Uno-QドライバーやDSPによる音場補正、湾曲したフロントバッフル、多彩なネットワーク再生機能など、LS50 Wirelessから多くを継承していると言える。
■ライフスタイルに溶け込む洗練されたデザイン
発表会では、LSXがライフスタイルとのマッチングを強く意識して企画・開発された製品であることが紹介された。従来のLS50 Wirelessに対して大幅にコンパクト化し、さらに左右を接続するケーブルも廃したことで、多様な設置スタイルにも対応。アプリからの簡単な操作で、設置環境に合わせた音質チューニングも行ってくれる。また、AirPlay 2やRoonによるマルチルーム再生も可能となっている。
そのデザインも従来のKEFのスピーカーとは一線を画すものとなった。エンクロージャー周囲のファブリック(布地)については、デンマークのテキスタイルメーカーKvadratの高級ファブリックを使用(グロスホワイトは除く)。ちなみにKvadratのファブリックは、カッシーナの家具、自動車のレンジローバーの内装などに使われているという。
また、Uni-Qドライバーの色も、バッフルおよびエンクロージャーの色に合わせてそれぞれ異なっている。背面はヒートシンクを兼ねた金属パネルになっているが、これらもファブリックに合わせた色を採用。モデルによってはポート部分の色を変えてアクセントを付けているという凝りようだ。さらに、一切ネジが見えない作りになっている。
外形寸法は240W×155H×180Dmm、質量は3.6kg/3.5kg。(なお、LS50 Wirelessの外形寸法は300W×200W×308Dmmとなる)。
周波数特性は59Hz〜28kHz(スタンダード・モード、±3dB、85dB/1m)、最大出力は102dB。左右スピーカー用の電源ケーブル、リモコン、LANケーブルが付属する。
発表会の冒頭では、KEF JAPANの代表取締役社長の淺井信行氏が挨拶。KEFをプレミアムブランドとして再確立することを目指すとアピールした。そして、近日中の公開が予告されていた同社の試聴室「KEF Music Lab」のオープンが2019年春になることもアナウンスされた。
2019年3月22日追記:KEF JAPANより価格の変更が発表された。価格はオープンで、市場想定価格はグロスホワイトが129,980円、マルーン/ブルー/ブラック/オリーブが149,980円となる。オリーブについては、他のファブリック仕上げモデルと同価格となったかたちだ。
なお、オリーブはデザイン監修を務めた著名デザイナー Michael Young氏のシグネチャーモデルで、本機のみ限定生産。バッフルにはMichael Young氏のサインがあしらわれている。
■左右スピーカーが独立したフルワイヤレス構成で48kHz/24bitを再生可能
KEFはこれまでにもワイヤレス対応のアクティブスピーカー「LS50 Wireless」(製品レビュー)をラインナップ。同機は同社のパッシブスピーカー定番モデル「LS50」をアクティブ化してWi-Fiも内蔵したモデルだったが、左右のスピーカーはLANケーブルで接続する必要があった。
今回登場する「LSX」はLS50 Wirelessに比べて大幅にコンパクトされ、エンクロージャー表面にファブリックをあしらった新しいデザインが採用された(ホワイトのみファブリックでなはくプラスチック仕上げ)。デザインを監修したのは現代イギリスを代表するデザイナーの1人というMichael Young氏。
そしてLSXの最大の特徴が、左右のスピーカーをLANケーブルで接続することなく再生できる左右独立の“フルワイヤレス”仕様(左右スピーカー共に電源ケーブルは接続する必要がある)を実現した点だ。2.4GHz/5GHzのデュアルWi-Fiを内蔵しており、ネットワークにも無線で接続できる。
さらにワイヤレスでのハイレゾ再生にも対応。左右独立の状態では48kHz/24bitまでの再生が可能だ。左右のスピーカーをLANケーブルで接続することも可能で、その場合は96kHz/24bitまで再生できる。入力ソースは192kHz/24bitまでに対応する(処理については最大96kHz/24bitとなる)。
Wi-Fiおよび有線LAN経由で、DLNAによるネットワーク再生、AirPlay 2(2019年対応予定)、Spotify Connect、TIDALの再生に対応。Roon Ready(ネットワーク経由でRoonの音源を再生可能)にも対応している。
aptX対応のBluetooth(ver.4.0)も内蔵。光デジタルおよび3.5mmステレオミニの有線入力にも対応し、サブウーファー出力も搭載する。また、電源供給用のUSB端子(5V2A)も搭載しており、Chromecast AudioのようなUSB給電が必要なデバイスとの組合せも想定する。
iOS/Android対応の専用アプリ「KEF Control App」「KEF Stream App」も用意。Control AppではセッティングやEQのコントロール、音量調整などが操作可能。Stream AppからはDLNAやストリーミングの再生操作が行える。
■専用設計のUni-Qドライバーを搭載
スピーカーユニットは、点音源再生を実現するKEFの独自ドライバー「Uni-Q」を搭載。なお、LSXが搭載したUni-Qは本機専用に設計されているという。Uni-Qドライバーは115mm マグネシアム/アルミ合金ウーファーと、19mm ベンテッド・アルミドーム・トゥイーターで構成されている。なお、本機の搭載するUni-Qユニットは、LS50やLS50 Wirelessと同じ第11世代となる(今後発売予定の新Rシリーズでは第12世代のUni-Qが初搭載される)。
スピーカーを駆動するアンプについては、左右それぞれに低域用に出力70W、高域用に出力30WのクラスDアンプを搭載。バイアンプ駆動を行う。これに合わせて、DACも合計4基搭載されているとのこと。LS50にも採用された、独自技術による湾曲したフロントバッフルを採用。高密度キャビネットと合わせて剛性も確保する。
本体にはDSPを搭載。KEF独自のDSPアルゴリズム「Music Integrity Engine」により、タイムアラインメントと位相制御の最適化を行って高品位な再生を実現することも特徴だ。また、様々な設置環境に対して、「デスクトップ設置」または「スタンド設置」、「壁際の設置」などを専用アプリから選択することで、各環境に最適な音質補正も行える。
このように技術面では、Uno-QドライバーやDSPによる音場補正、湾曲したフロントバッフル、多彩なネットワーク再生機能など、LS50 Wirelessから多くを継承していると言える。
■ライフスタイルに溶け込む洗練されたデザイン
発表会では、LSXがライフスタイルとのマッチングを強く意識して企画・開発された製品であることが紹介された。従来のLS50 Wirelessに対して大幅にコンパクト化し、さらに左右を接続するケーブルも廃したことで、多様な設置スタイルにも対応。アプリからの簡単な操作で、設置環境に合わせた音質チューニングも行ってくれる。また、AirPlay 2やRoonによるマルチルーム再生も可能となっている。
そのデザインも従来のKEFのスピーカーとは一線を画すものとなった。エンクロージャー周囲のファブリック(布地)については、デンマークのテキスタイルメーカーKvadratの高級ファブリックを使用(グロスホワイトは除く)。ちなみにKvadratのファブリックは、カッシーナの家具、自動車のレンジローバーの内装などに使われているという。
また、Uni-Qドライバーの色も、バッフルおよびエンクロージャーの色に合わせてそれぞれ異なっている。背面はヒートシンクを兼ねた金属パネルになっているが、これらもファブリックに合わせた色を採用。モデルによってはポート部分の色を変えてアクセントを付けているという凝りようだ。さらに、一切ネジが見えない作りになっている。
外形寸法は240W×155H×180Dmm、質量は3.6kg/3.5kg。(なお、LS50 Wirelessの外形寸法は300W×200W×308Dmmとなる)。
周波数特性は59Hz〜28kHz(スタンダード・モード、±3dB、85dB/1m)、最大出力は102dB。左右スピーカー用の電源ケーブル、リモコン、LANケーブルが付属する。
発表会の冒頭では、KEF JAPANの代表取締役社長の淺井信行氏が挨拶。KEFをプレミアムブランドとして再確立することを目指すとアピールした。そして、近日中の公開が予告されていた同社の試聴室「KEF Music Lab」のオープンが2019年春になることもアナウンスされた。