公開日 2019/07/10 17:03
最新の独自FPGA 回路を3基搭載
Playback Designs、新SACDプレーヤー「MPS-8」。セパレート機での技術を活かした一体型機
編集部:小野佳希
ナスペックは、同社が取り扱う米Playback Designs(プレイバックデザインズ)の新SACDプレーヤー「MPS-8」を発表。本日7月10日より受注を開始した。価格は370万円(税抜)で、納期は約2ヶ月。DeezerやTidal、Qobuz、vTuner からのストリーミング再生が可能になるオプション「Stream-X」も今秋に発売を予定しており、こちらの予価は30万円。
2018年8月に発売したSACDトランスポート「MPT-8」とDAC「MPD-8」(関連ニュース)に続く、“DREAM SERIES”の製品。「MPT-8」と「MPD-8」がセパレート型のSACDシステムであったのに対し、本機「MPS-8」は一体型プレーヤーの新モデルとなる。
SACD/CDに加えて、USB端子など各種デジタル入力からハイレゾ音源の再生にも対応。USBおよびPLAYLINK(P-LINK)入力が最大11.2MHzまでのDSDおよび384kHzまでのPCMに、XLRとCOAX入力がDoPでのDSD再生および192kHzまでのPCMに、Toslink入力が96kHzまでのPCM再生に対応している。
なお11.2MHz DSDは Windows Asio方式と、DELA 製のミュージックライブラリー(N1/N10/N100)マーカーレス再生のみ対応。Mac 等の DoP 方式は 5.6MHz までとなる。
DAC 部には一般的に採用されることの多いPLL回路は使用せず、独自の「PDFAS(Playback Designs Frequency Arrival System)」を採用。同ブランド創業者アンドレアス・コッチ氏が開発したオリジナル・アルゴリズムで信号処理を行うことにより、ジッターの無いデジタル信号を取り出すことに成功したとしている。また、高価な外部クロックを必要としない点もメリットだとしている。
加えて、 D/A変換には既存のDACチップではなくFPGAを採用。独自のアルゴリズム・プログラムから成るディスクリート構成の回路によりD/A変換を行う。本機では最新の独自FPGA回路を3基搭載し、回路が1基だった従来モデル「MPS-5LTD」と比べ、別次元の充実した回路構成になっているとアピールしている。
また、従来のVCXO(水晶発振器)クロックではなく、カスタムメイドの MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)クロックを採用。衝撃や振動等の外部要因に対する耐久性の向上に加え、電気的ノイズの多い条件下でも高い精度を保つとのことで、これにより高音質化を図っている。
なお、MEMSクロック1基で、ディスプレイ表示やコントロール・タイミングなど、全ての制御を行う設計を採用。クイックな操作性などのためには複数のクロックを搭載したほうが有利だが、その場合、違う周波数を用いることで起こるディファレントビート現象による音質劣化が避けられないと同社は説明。些細な音質劣化をも排除するために、操作性などを多少犠牲にしてもあえて今回のような方式を採用したという。
また、内蔵するクロック・ジェネレーターは、独自の制御アルゴリズムを使用することで、外部からのデジタル入力が引き起こすジッターを完全に取り除き、内部クロック回路を完全にシールドしているとのこと。そのため、外部クロックもマスター・クロックの設定も必要ないとしている。
なお、基本的な設計は、MPD-8にトランスポートを搭載するという考えに基づいており、DAC としての能力はほぼ MPD-8 と共通。トランスポート部は MPT-8 と共通のD&M 製で、トランスポート部、DAC 部それぞれにカスタムメイドのリニア電源が奢られている。セパレート型の開発で得られた経験を1筐体でも活かすために、スイッチング電源を廃止し、“最高品質のリニア電源”を2基搭載したという。そして、デジタル回路とアナログ回路のグランドプレーンを巧みに分離することで、PLINK 接続による共通アースの排除に近い効果を発揮しているのだという。
1筐体となったスペースの関係で Roon Core オプションは搭載不可能。ただし前述のように「Stream-X」オプションの発売を今秋予定しており、TIDAL、Qobuz、Deezer、vTuner からストリーミングが可能となることに加え、外部 USB もしくはNAS からのファイル再生もサポート(DLNA/uPnP)する。また、同オプションでRoonに対応する。
デジタル出力には、PLAYLINK(P-LINK)、AES/EBU(XLR)を1系統ずつ備え、XLR出力がDoPでのDSD伝送および192kHzまでのPCMに対応。アナログ出力にはバランス(XLR) (4.1Vrms @ 1kHz)、アンバランス(RCA)(4.1Vrms@1kHz)を1系統ずつ備えている。外形寸法は460W×130H×430Dmmで、質量が18.2Kg。
2018年8月に発売したSACDトランスポート「MPT-8」とDAC「MPD-8」(関連ニュース)に続く、“DREAM SERIES”の製品。「MPT-8」と「MPD-8」がセパレート型のSACDシステムであったのに対し、本機「MPS-8」は一体型プレーヤーの新モデルとなる。
SACD/CDに加えて、USB端子など各種デジタル入力からハイレゾ音源の再生にも対応。USBおよびPLAYLINK(P-LINK)入力が最大11.2MHzまでのDSDおよび384kHzまでのPCMに、XLRとCOAX入力がDoPでのDSD再生および192kHzまでのPCMに、Toslink入力が96kHzまでのPCM再生に対応している。
なお11.2MHz DSDは Windows Asio方式と、DELA 製のミュージックライブラリー(N1/N10/N100)マーカーレス再生のみ対応。Mac 等の DoP 方式は 5.6MHz までとなる。
DAC 部には一般的に採用されることの多いPLL回路は使用せず、独自の「PDFAS(Playback Designs Frequency Arrival System)」を採用。同ブランド創業者アンドレアス・コッチ氏が開発したオリジナル・アルゴリズムで信号処理を行うことにより、ジッターの無いデジタル信号を取り出すことに成功したとしている。また、高価な外部クロックを必要としない点もメリットだとしている。
加えて、 D/A変換には既存のDACチップではなくFPGAを採用。独自のアルゴリズム・プログラムから成るディスクリート構成の回路によりD/A変換を行う。本機では最新の独自FPGA回路を3基搭載し、回路が1基だった従来モデル「MPS-5LTD」と比べ、別次元の充実した回路構成になっているとアピールしている。
また、従来のVCXO(水晶発振器)クロックではなく、カスタムメイドの MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)クロックを採用。衝撃や振動等の外部要因に対する耐久性の向上に加え、電気的ノイズの多い条件下でも高い精度を保つとのことで、これにより高音質化を図っている。
なお、MEMSクロック1基で、ディスプレイ表示やコントロール・タイミングなど、全ての制御を行う設計を採用。クイックな操作性などのためには複数のクロックを搭載したほうが有利だが、その場合、違う周波数を用いることで起こるディファレントビート現象による音質劣化が避けられないと同社は説明。些細な音質劣化をも排除するために、操作性などを多少犠牲にしてもあえて今回のような方式を採用したという。
また、内蔵するクロック・ジェネレーターは、独自の制御アルゴリズムを使用することで、外部からのデジタル入力が引き起こすジッターを完全に取り除き、内部クロック回路を完全にシールドしているとのこと。そのため、外部クロックもマスター・クロックの設定も必要ないとしている。
なお、基本的な設計は、MPD-8にトランスポートを搭載するという考えに基づいており、DAC としての能力はほぼ MPD-8 と共通。トランスポート部は MPT-8 と共通のD&M 製で、トランスポート部、DAC 部それぞれにカスタムメイドのリニア電源が奢られている。セパレート型の開発で得られた経験を1筐体でも活かすために、スイッチング電源を廃止し、“最高品質のリニア電源”を2基搭載したという。そして、デジタル回路とアナログ回路のグランドプレーンを巧みに分離することで、PLINK 接続による共通アースの排除に近い効果を発揮しているのだという。
1筐体となったスペースの関係で Roon Core オプションは搭載不可能。ただし前述のように「Stream-X」オプションの発売を今秋予定しており、TIDAL、Qobuz、Deezer、vTuner からストリーミングが可能となることに加え、外部 USB もしくはNAS からのファイル再生もサポート(DLNA/uPnP)する。また、同オプションでRoonに対応する。
デジタル出力には、PLAYLINK(P-LINK)、AES/EBU(XLR)を1系統ずつ備え、XLR出力がDoPでのDSD伝送および192kHzまでのPCMに対応。アナログ出力にはバランス(XLR) (4.1Vrms @ 1kHz)、アンバランス(RCA)(4.1Vrms@1kHz)を1系統ずつ備えている。外形寸法は460W×130H×430Dmmで、質量が18.2Kg。