トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2021/04/15 07:00
新開発コンプレッションドライバー搭載

JBL、スタジオモニターの技術を取り入れたプレミアム・スピーカー「HDIシリーズ」

編集部:成藤 正宣
ハーマンインターナショナルは、同社取り扱いブランドJBLから、新開発のコンプレッションドライバーと独自のHDI(High Definition Imaging)ホーン技術を採用したプレミアム・スピーカーシステム“HDIシリーズ”を2021年初夏に発売する。ラインナップと税込価格は以下の通り。

JBLプロフェッショナルのスタジオモニターの技術を取り入れた“HDIシリーズ”が発売

・2.5ウェイ/フロア型「HDI-3800」:275,000円(1本)
・2.5ウェイ/フロア型「HDI-3600」:198,000円(1本)

「HDI-3800」

「HDI-3600」

・2ウェイ/ブックシェルフ型「HDI-1600」:110,000円(1本)
・HDI-1600専用スタンド「HDI-FS」:55,000円(ペア)

「HDI-1600」とスタンド「HDI-FS」

トゥイーターユニットとして、新開発の25mmコンプレッションドライバー「2410H-2」を搭載。JBLプロフェッショナルのスタジオモニター「4367」「4349」に搭載された「D2ドライバー」の技術をベースに開発されたものとなる。

振動板は軽量素材のTEONEXをV字断面のリング状に成形した「Vシェイプ・リングダイアフラム」とし、不要な分割振動を抑え30kHz以上の音域まで高解像度を実現。25mmボイスコイルと強力なネオジム・リングマグネットにより必要かつ十分な音響出力を確保している。

スタジオモニターの技術をベースに新開発したという25mmコンプレッションドライバー「2410H-2」。断面がV字のリングダイアフラムと強力なネオジムマグネットなどを搭載する

加えて、ジェットノズルのようなアルミダイキャスト製センターコーンおよびアウターリングが音を12.5mmの開口部へ集中させ、ダイアフラムの振幅を抑え、歪みを最小限にしている。

またトゥイーターの周囲には、同じくJBLプロフェッショナルのスタジオモニターを由来とする新世代の定指向性ホーン「HDIホーン」を採用。水平方向100度/垂直方向80度の安定した指向性パターンにより、リスニングルームの影響を抑えつつ広いリスニングスポットを実現。鮮明な立体音像イメージが得られるとしている。

トゥイーター周囲にもスタジオモニターゆずりのウェーブガイドを採用

ウーファーは、ダイナミックな低音を再生できるという軽量かつ高剛性のアルミ・マトリックスコーンに、高い耐久性と柔軟性を併せ持つSBRフォームラバー製ハーフロールエッジを採用。

ポールピースの延長により前後対称磁界を形成可能な新型SFG磁気回路も搭載。駆動部は大型フェライトマグネット、アルミスタビライザー、コッパーショートリングを組み合わせることで高調波歪を低減しており、またロングボイスコイル設計により優れた大振幅特性も備えた。

ウーファーはアルミ・マトリックスコーンなどを採用し、低歪かつダイナミックな低音を再生

なお、3基のウーファーを搭載するフロア型モデルでは、最上部のユニット1基と下2基のユニットをスタガー接続している。これにより、中音域の定位の明瞭化とトリプルウーファーによる重低音再生の両立を図っているとのこと。

キャビネットはユニット幅いっぱいにバッフルを狭めたスリム設計。キャビネットとホーン開口部/ウーファートリムリングが滑らかにつながるフラッシュサーフェース・マウントと、コーナーを持たないラウンド形状により輻射も防いでおり、HDIホーンの特性を最大限に生かした優れた空間再現性が発揮できるとしている。

内部にはブレーシングによる綿密な補強を施し、強力なウーファーの背圧にも耐える高剛性を確保。底板には補強と共に床面への振動伝達を低減するボトム・ベースボードを備える。また、フロア型モデルでは底面にラバーフットを装着すると共に、高さ調整対応のスパイク脚も付属する。

背面にはJBLコンシューマーモデルの特徴であるリアバスレフポートを搭載。内外のポート開口部に設けた大きなフレアが大振幅時における空気の流出入をスムーズにし、自然なバフレフ効果を生むスリップストリーム設計を採用している。

スピーカー端子はバイワイヤリング/バイアンプ対応。フロア型モデルのみ、フィルター回路を低域/高域で分離独立させたセパレート型ネットワークを搭載する。

フロア型「HDI-3800」は、トゥイーター×1基と200mmウーファー「JW200AL-12」×3基、バスレフポート×2基を搭載。再生周波数特性は37Hz - 30kHz、出力音圧レベルは92dB(2.83V/1m)、公称インピーダンスは4Ω。推奨アンプ出力は25W〜300W。外形寸法は300W×1,138H×418Dmm、質量は38kg。

海外発表された75周年記念モデル「L100 Classic 75」(左)と共に展示される「HDI-3800」(中央)

フロア型「HDI-3600」は、トゥイーター×1基と165mmウーファー「JW165AL-12」×3基、バスレフポート×2基を搭載。再生周波数特性は38Hz - 30kHz、出力音圧レベルは90dB(2.83V/1m)、公称インピーダンスは4Ω。推奨アンプ出力は25W〜250W。外形寸法は255W×1,026H×342Dmm、質量は28kg。

ブックシェルフ型「HDI-1600」は、トゥイーター×1基と165mmウーファー「JW165AL-4」×1基、バスレフポート×1基を搭載。再生周波数特性は40Hz - 30kHz、出力音圧レベルは85dB(2.83V/1m)、公称インピーダンスは4Ω。推奨アンプ出力は15W〜200W。外形寸法は230W×384H×293Dmm、質量は10kg。

「HDI-1600」

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 マランツ、未踏の領域へ。「次元が異なる」弩級フラグシップコンビ「MODEL 10」「SACD 10」レビュー!
2 JBL、楽天ブラックフライデーで人気完全ワイヤレスやサウンドバーが最大36%オフ。11/21 17時より
3 DAZN、登録なしで一部コンテンツを無料視聴できる新機能。11月導入予定
4 松村北斗と上白石萌音のW主演!PMSとパニック障害を抱える男女のかけがえのない物語
5 Sonos、ブランド初のプロ向けスピーカー「Era 100 Pro」発表。PoE採用で自由かつ簡単な設置を実現
6 妥協なきデノン “もうひとつの旗艦AVアンプ”。「AVC-A10H」がデノンサラウンドアンプのあらたな一章を告げる
7 iBasso Audio、初エントリーライン「iBasso Jr.」からポータブルDAC/アンプとイヤホンを発売
8 ケーブル接続の「バランス/アンバランス」ってつまり何?
9 ビクター“nearphones”「HA-NP1T」速攻レビュー! イヤーカフ型ながら聴きイヤホンを女性ライターが使ってみた
10 ビクター、実売5000円以下の完全ワイヤレス「HA-A6T」。耳にフィットしやすいラウンド型ボディ
11/18 10:32 更新

WEB