トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2022/01/25 15:45
「エソテリック・マスタリング・センター」

エソテリック、独自のマスタリングセンター設立。制作タイトルは3月より発売

編集部:松永達矢
エソテリックは、同社が販売するスーパーオーディオCD(SACD)のマスタリングを行う独自のマスタリングセンター「エソテリック・マスタリング・センター」を設立した。

社内独自のマスタリングセンターとして「エソテリック・マスタリング・センター」を設立

同社が属するティアックグループでは、「記録と再生分野において人々が求める最高水準の技術を追求し今を未来へつなぐことで人々のより豊かなライフスタイルを支援する」という理念を掲げており、これを体現するものとして、この度「エソテリック・マスタリング・センター」を新設したとしている。

エソテリックブランドにて販売しているSACDのマスタリングプロセスを、「Esoteric Mastering」としてティアックグループに取り込むことで、より一層の高音質音楽体験を提供する環境を構築。今後はハード・ソフト制作の垣根を越えて、エソテリックが持つ、高音質再生への技術をすべて投入した高音質SACDリマスター・コレクションを制作していくと意気込む。

「Esoteric Mastering」ロゴ

同マスタリングセンターで制作されるSACDタイトルは、2022年3月より発売を開始するとのこと。

また、マスタリングセンターの設立に関して、同社は以下の通りコメントを発表している。

■プロデューサー 大間知基彰氏

大間知基彰氏:1963年、大学(日本大学)在学中にティアック入社、長年に渡り、商品企画に携わる。1976年、タンノイ担当、名機 Autographの日本生産を行う。1987年、エソテリックブランド創設時メンバー。エソテリックでは音質決定も担う。2002年社長就任。2009年顧問。現プロデューサー

・ESOTERICの新マスタリングシステムについて
マスターが同じでもマスタリングの仕方や機材で、CD化されたもののクオリティがかなり異なることは日頃体験されていることと思います。エソテリックのスーパーオーディオCDはクラシック音楽がもつ洗練された美しさを追求してきましたが、更に高音質化を求め、この度、新たに「エソテリック・マスタリング・センター」を立ち上げ、「Esoteric Mastering」システムを構築致しました。

この「Esoteric Mastering」システムは、マスター音源が持つ各楽器が奏でる生命力溢れる洗練された自然な音色をそのままお伝えするとともに、ホールの空気感までも克明に表現することを目的に開発致しました。マスタリングセンターに設置された機材は、エソテリック独自のデジタル技術を駆使して開発したもので、音楽表現力の向上により、皆様に心温まる感動をお届け出来る事を嬉しく思います。

■マスタリングエンジニア 東野真哉氏

東野真哉氏:2006年、JVC マスタリングセンター勤務。2020年、「ESOTERIC名盤復刻シリーズ」マスタリング担当。2021年、エソテリック入社

・マスタリングついて
今までのマスタリングは、多くのプロデューサー様やアーティスト様の多種多様なご要望に応えられるようなシステム構築が必要でした。今回「Esoteric Mastering」システムを立ち上げるにあたり、エソテリックSACDマスタリングに不要な機材は撤去し、そして多数のエソテリックブランドの最新機材を導入したことで、より特化した環境の中で音作りを行うことが可能になりました。

今後は、よりエソテリックらしさを表現した音作り、そしてエソテリックファンの皆様に喜んで頂ける音作りを目指して参ります。

■テクニカルマネージャー 加藤徹也氏

加藤徹也氏:1991年ティアック(株) 入社、 TASCAM ブランドプロ用オーディオ機器の開発。民生用TEACブランド機器の開発を経て、2000年よりESOTERICブランド製品の開発に携わる。以降、数多くの製品を手掛ける。2015年商品企画、開発担当の取締役に就任

・機材について
数多くの製品を生み出してきたエソテリックオーディオルームに、新たに構築した「Esoteric Mastering」システムでは、 Master Sound Discrete DAC、Master Sound Discrete Clock、 Ultra Fidelity Attenuator Systemなどのエソテリックの最新高音質技術を搭載したGrandiosoシリーズを中心としたシステムを使用しております。

これらのシステムは、プロデューサーの音楽的感性を引き出し、エンジニアが最高音質でマスタリング作業を行える環境を提供致します。この「Esoteric Mastering」システムから、新たな名盤が生まれる瞬間に立ち会えることは、一音楽ファンである私にとっても、最高にエキサイティングであり、ワクワク感でいっぱいです。

マスタリングセンターに設置される機材の一部

<使用機材(ケーブル類除く)>
「Grandioso D1X」(DAC)
「Grandioso C1X」(プリアンプ)
「Grandioso G1X」(マスタークロックジェネレーター)
「G-02X」 (マスタークロックジェネレーター)
「Grandioso S1」(パワーアンプ)
「Merging Pyramix by ESOTERIC Original Tuned」( DAW、オーディオインターフェース)

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新

WEB