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公開日 2022/07/29 10:00
電気用品安全法適合の日本仕様

Ferrum Audio、DCパワーサプライ「HYPSOS」を8月5日に発売。リニア/スイッチング電源のハイブリッド構成

編集部:杉山康介
エミライは、同社が取り扱うFerrum Audio(フェルム・オーディオ)のDCパワーサプライ「HYPSOS」を、8月5日より発売する。価格はオープンだが、税込198,000円前後での実売が想定される。

Ferrum Audio「HYPSOS」の国内発売が8月5日に決定

昨年10月に取り扱い開始が発表されていた、EISA AWARD受賞のオーディオ用DCパワーサプライ。日本の電気用品安全法に適合させるため、海外仕様から部品変更を行うことで認証を取得し、この度日本国内での発売日が決定した格好だ。

リニア電源とスイッチング電源のハイブリッド構成を採用。低リップル、低ノイズ、高速過渡応答、高効率など、両電源方式の長所を組み合わせることで、理想的なDC電源を供給するという。

また、電圧や極性の設定変更に対応。電圧は5V - 30Vの範囲で調節でき、加えて連続最大6A(瞬間最大9A)の電流出力が可能なため、幅広い機器で使用できるとしている。

電圧などの設定を変更でき、幅広い機器に電源供給できるとアピール

そのほかにも、接続するオーディオ機器の性能を最大限に引き出すための機能を搭載。出力波形を変更できるスペクトラム拡散モードや、DC出力電圧を機器の基準電圧から0.1V単位で微調整することで、好みに合わせて最適なサウンドを得られるという“上級者向け”の「スイートスポットチューニング機能」などを備えている。

電源装置として高い安全性を確保するため、電子式出力電圧極性切替機能、過電圧・電流制限・短絡保護機能も装備。パラメーターの誤変更を防ぐため、設定をロックすることも可能となっている。

外形寸法は217.5W×50H×206.5Dmm(ノブ、足、コネクターを除く)で、質量は2.89kg。互換性の確保によりApple TVリモコンからの操作に対応するほか、トリガー入出力端子を備えるためスタンバイモードを持つ機器の電源投入を自動化することも可能。

HYPSOSの背面部

また別売りオプションとして、専用DCケーブル「DC JACK Powering Cord」も本体と同じく8月5日より発売する。DCプラグは内径2.1mm - 外径5.5mm/内径2.5mm - 外径5.5mmの2タイプ、ケーブル長は50cm/100cmの2種類をラインナップ。価格はオープンだが、50cmモデルは税込16,500円前後、100cmモデルは税込22,000円前後での実売が想定される。なお、ケーブル長100cm以上も特注で対応可能とのこと。

別売の専用DCケーブル「DC JACK Powering Cord」

DC JACK Powering Cordは4芯のうち2芯を電力供給、もう2芯を電圧監視用に使用する構造となっており、接続したオーディオ機器のDC入力端子で正確な電圧レベルを計測し、リアルタイムにフィードバックして常時フラットな電圧を確保することが可能。これにより、ケーブルの抵抗による電圧降下を排除し、過渡応答を改善できるとしている。

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