公開日 2022/08/03 15:42
AVアンプから。プリメインやCDプレーヤーも
新生オンキヨー/パイオニア製品、9月から順次発売。クリプシュ/Jamoも展開
ファイルウェブ編集部
Premium Audio Company,LLC(PAC)は、オンキヨーやパイオニア製品などの国内販売に関する事業戦略説明会を開催。具体的な製品発売時期などを明らかにするなどした。発表会には、国内販売の代理店を務めるティアックから営業部長の山本浩史氏も駆けつけ両者のパートナーシップについて語ったほか、以前にオンキヨー製品のCMに出演していた南野陽子さんも登場した。
ティアックが代理店を担当することが先日発表された際に、「今秋発売予定」として発表されていたAVアンプ製品のより詳しい発売時期が明らかになった格好。詳しい発売時期が明かされた製品は下記のとおり。
■オンキヨー
TX-RZ50(9.2ch)9月発売
TX-NR6100(7.2ch)9月発売
TX-NR5100(7.2ch)12月発売
■Integra
DRX-3.4(9.2ch)9月発売
■パイオニア
VSX-LX305(9.2ch)9月発売
オンキヨー/パイオニアブランドではピュアオーディオ製品の発売も予定。オンキヨーではプリメインアンプ「A-9110(S)」とCDプレーヤー「C-7030(S)」を10月以降に、パイオニアブランドではプリメインアンプ「A-40AE(S)」とCDプレーヤー「PD-10AE(S)」を2023年3月以降に発売することも明かされた。
上記のAVアンプ5製品は全モデルがHDMI 2.1および4K/8K、ドルビーアトモス、dts:Xに対応。TX-NR6100は同クラスで唯一のTHX認証モデルだという。また、上位モデルはすべてDirac Live機能を搭載する。
また、米Klipch(クリプシュ)やデンマークJamo(ヤモ)ブランドも国内展開。クリプシュはスピーカーに加えて完全ワイヤレスイヤホンの展開も予定しているという。なお、Jamoは日本初上陸となる。
そのほか、カスタムインストール向け製品群も展開。IntegraやクリプシュのCI製品各種を展開予定だとした。また、発表会では、さらなるハイエンドモデルを2023年第1四半期に投入することも予告した。
PAC 日本担当ディレクターの上山洋史氏は、まず、PACとシャープの合弁会社であるオンキヨーテクノロジー株式会社(Onkyo Technology, K.K./OTKK)が2021年9月に設立され、オンキヨーホームエンターテイメントから「オンキヨー」「Integra」ブランドや事業、知的財産を取得したこと、パイオニア株式会社ともライセンス契約を結び「パイオニア」ブランド製品を展開していることを紹介。
3ブランドの製品は、東大阪市に拠点を置くOTKKが開発・生産管理を担い、マレーシアにあるシャープの工場で生産。PACが世界各国に販売するという体制を組んでいると説明する。ただしPACは日本での流通網を持っていないため、ティアックが代理店として国内展開を担う。なお、ティアックはクリプシュやJamoブランドの製品も取り扱う予定だ。
発表会で上山氏は、製品開発をオンキヨーが担当していることの意義を強調。「オンキヨーのDNAは脈々と生きている」とし、「そのDNAがさらに進化した新製品を出せることをうれしく思っている」と言葉を続けた。
ティアックの山本氏は、ティアックとエソテリックの北米展開を2年ほど前からPACが担当していることを紹介。今回ティアックがPAC傘下ブランドの製品を取り扱うことで「相互支援の関係が一歩前進した」と表現する。
また、取り扱いブランドが増えたことでホームシアター分野にもティアックの事業領域が広がることについて、「幅広いファンの皆様に総合音響メーカーとして製品やサービスを提供していきたい」とコメント。「プロフェッショナル市場、業務用音響、設備音響にも多くのお客様を持つTASCAMブランドもあり、今後、ホームシアター市場での知見を高めることでBtoB分野でも相乗効果が出せるのではないかと考えている」とも述べた。
そして、トークセッションに登場した南野陽子さんは、「感情的なシーンの撮影があった日、自宅に戻っても気持ちが昂ぶってしまってなかなか寝付けないときなどに、オンキヨーさんの製品で音楽を聴いてクールダウンしていた」など、当時の思い出を紹介。
トークセッションの司会役を努めたオンキヨーテクノロジー マネージングダイレクターの宮城謙二氏も「当時、ミニコンポは非常に売れた。(CMキャラクターだった)南野さんには本当に助けてもらった」とコメント。「営業ツールとして南野さんを起用したテレホンカードを販売店などに配っていたのだが、『テレカだけくれればバイヤーは来なくていいよ』なんて言わたれたくらい(笑)」などと当時のエピソードも披露した。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q. なぜAVアンプからだったのか。
A. 欧米が大市場だというのもあるし、日本市場もポテンシャルが高いからだ。イマーシブサウンドが大きな話題になっており、そこに勝機があると考えた。2chやワイヤレススピーカーもあるが、まずは本拠地であるホームシアターを深堀りしたいと考えた。ハイエンド商品を深掘りしたいという思いがあり、あれもこれもできないのでまずはホームシアターをということだ。
Q. オンキヨー、パイオニア、Integraという3ブランドを統合せずそれぞれ独立して続けることの意義は?
A. Integraはカスタムインストール専用モデルということで明確な区分けがある。オンキヨーとパイオニアは、それぞれで過去も方向性も違う。それぞれをリスペクトして、それぞれに見合った製品を開発販売していきたい。
Q. 製品開発の主導はアメリカなのか日本なのか。
A. マーケットに一番近いということではアメリカと言えるかもしれない。ホームシアターの主戦場であるアメリカからアイディアの素をもらって、オンキヨーやパイオニアの製品にどう昇華させるかを考えている。ただ、ベースにはオンキヨーのDNAがある。このDNAは製品開発に根付いおり、そのDNAを持ったエンジニアの魂が製品に入り込んでいる。
Q. 将来的にはサウンドバーやスピーカーなども手掛けるのか?
A. お客様にはサウンドバーの利便性も魅力的だと思っており、将来的にそれらも検討している。ただ、我々が求めているところは利便性追求とは少し違っており、どちらかというとサウンドバーからひとつふたつステップアップしたところをメインターゲットにしている。
ティアックが代理店を担当することが先日発表された際に、「今秋発売予定」として発表されていたAVアンプ製品のより詳しい発売時期が明らかになった格好。詳しい発売時期が明かされた製品は下記のとおり。
■オンキヨー
TX-RZ50(9.2ch)9月発売
TX-NR6100(7.2ch)9月発売
TX-NR5100(7.2ch)12月発売
■Integra
DRX-3.4(9.2ch)9月発売
■パイオニア
VSX-LX305(9.2ch)9月発売
オンキヨー/パイオニアブランドではピュアオーディオ製品の発売も予定。オンキヨーではプリメインアンプ「A-9110(S)」とCDプレーヤー「C-7030(S)」を10月以降に、パイオニアブランドではプリメインアンプ「A-40AE(S)」とCDプレーヤー「PD-10AE(S)」を2023年3月以降に発売することも明かされた。
上記のAVアンプ5製品は全モデルがHDMI 2.1および4K/8K、ドルビーアトモス、dts:Xに対応。TX-NR6100は同クラスで唯一のTHX認証モデルだという。また、上位モデルはすべてDirac Live機能を搭載する。
また、米Klipch(クリプシュ)やデンマークJamo(ヤモ)ブランドも国内展開。クリプシュはスピーカーに加えて完全ワイヤレスイヤホンの展開も予定しているという。なお、Jamoは日本初上陸となる。
そのほか、カスタムインストール向け製品群も展開。IntegraやクリプシュのCI製品各種を展開予定だとした。また、発表会では、さらなるハイエンドモデルを2023年第1四半期に投入することも予告した。
PAC 日本担当ディレクターの上山洋史氏は、まず、PACとシャープの合弁会社であるオンキヨーテクノロジー株式会社(Onkyo Technology, K.K./OTKK)が2021年9月に設立され、オンキヨーホームエンターテイメントから「オンキヨー」「Integra」ブランドや事業、知的財産を取得したこと、パイオニア株式会社ともライセンス契約を結び「パイオニア」ブランド製品を展開していることを紹介。
3ブランドの製品は、東大阪市に拠点を置くOTKKが開発・生産管理を担い、マレーシアにあるシャープの工場で生産。PACが世界各国に販売するという体制を組んでいると説明する。ただしPACは日本での流通網を持っていないため、ティアックが代理店として国内展開を担う。なお、ティアックはクリプシュやJamoブランドの製品も取り扱う予定だ。
発表会で上山氏は、製品開発をオンキヨーが担当していることの意義を強調。「オンキヨーのDNAは脈々と生きている」とし、「そのDNAがさらに進化した新製品を出せることをうれしく思っている」と言葉を続けた。
ティアックの山本氏は、ティアックとエソテリックの北米展開を2年ほど前からPACが担当していることを紹介。今回ティアックがPAC傘下ブランドの製品を取り扱うことで「相互支援の関係が一歩前進した」と表現する。
また、取り扱いブランドが増えたことでホームシアター分野にもティアックの事業領域が広がることについて、「幅広いファンの皆様に総合音響メーカーとして製品やサービスを提供していきたい」とコメント。「プロフェッショナル市場、業務用音響、設備音響にも多くのお客様を持つTASCAMブランドもあり、今後、ホームシアター市場での知見を高めることでBtoB分野でも相乗効果が出せるのではないかと考えている」とも述べた。
そして、トークセッションに登場した南野陽子さんは、「感情的なシーンの撮影があった日、自宅に戻っても気持ちが昂ぶってしまってなかなか寝付けないときなどに、オンキヨーさんの製品で音楽を聴いてクールダウンしていた」など、当時の思い出を紹介。
トークセッションの司会役を努めたオンキヨーテクノロジー マネージングダイレクターの宮城謙二氏も「当時、ミニコンポは非常に売れた。(CMキャラクターだった)南野さんには本当に助けてもらった」とコメント。「営業ツールとして南野さんを起用したテレホンカードを販売店などに配っていたのだが、『テレカだけくれればバイヤーは来なくていいよ』なんて言わたれたくらい(笑)」などと当時のエピソードも披露した。
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q. なぜAVアンプからだったのか。
A. 欧米が大市場だというのもあるし、日本市場もポテンシャルが高いからだ。イマーシブサウンドが大きな話題になっており、そこに勝機があると考えた。2chやワイヤレススピーカーもあるが、まずは本拠地であるホームシアターを深堀りしたいと考えた。ハイエンド商品を深掘りしたいという思いがあり、あれもこれもできないのでまずはホームシアターをということだ。
Q. オンキヨー、パイオニア、Integraという3ブランドを統合せずそれぞれ独立して続けることの意義は?
A. Integraはカスタムインストール専用モデルということで明確な区分けがある。オンキヨーとパイオニアは、それぞれで過去も方向性も違う。それぞれをリスペクトして、それぞれに見合った製品を開発販売していきたい。
Q. 製品開発の主導はアメリカなのか日本なのか。
A. マーケットに一番近いということではアメリカと言えるかもしれない。ホームシアターの主戦場であるアメリカからアイディアの素をもらって、オンキヨーやパイオニアの製品にどう昇華させるかを考えている。ただ、ベースにはオンキヨーのDNAがある。このDNAは製品開発に根付いおり、そのDNAを持ったエンジニアの魂が製品に入り込んでいる。
Q. 将来的にはサウンドバーやスピーカーなども手掛けるのか?
A. お客様にはサウンドバーの利便性も魅力的だと思っており、将来的にそれらも検討している。ただ、我々が求めているところは利便性追求とは少し違っており、どちらかというとサウンドバーからひとつふたつステップアップしたところをメインターゲットにしている。