公開日 2023/03/02 16:34
3/11-12にはMORELの聴き比べイベントも予定
<カーオーディオショップ探訪>「ワンランク上の大人のサウンドを追求」熊本・サウンドナビプロの挑戦
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
手軽な施工でカーオーディオのユーザーを増やすための試みを積極的に展開する「ユーロリンクアップショップ」。その中でも、唯一九州に拠点を構えるのが、熊本のカーオーディオショップ「サウンドナビプロ」である。熊本県民の水源をまかなう江津湖のすぐ近く、熊本市東区の住宅街の中にお店を構えている。
店長の中小原(なかこばる)仁さんが一番大切にすることは、何よりも「車内のオーディオシステムの音をよくすること」。車にはタイヤやホイールなど外装も含めさまざまにカスタマイズできる楽しみがあるが、中小原さんはあくまでオーディオに深い情熱を傾けている。子供の頃からオーディオ&音楽が好きで、「STEREO」誌などもよく読んでいたという。
「出身が福岡県と熊本県の県境の、本当に田舎で携帯の電波も入らないようなところで(笑)。そういう場所なので絶対に車は必需品です。車の中を少しでもいい音で過ごしたい、と思いましてこの仕事を始めたんです」
「サウンドナビプロ」は、中小原さんが2006年に立ち上げたカーオーディオ&ホームシアターの専門ショップ。来店するお客さんは熊本県内からがほとんどだというが、カーオーディオの専門ショップは九州にもあまり無く、鹿児島や福岡から足を運ぶお客さんも少なくないという。
「ちょっと入口が分かりにくいところにあるんですが、逆にいうとちゃんと目的意識を持ったお客さんがいらっしゃる、とも感じています。どういう音楽を聴きたいのかお客さんにしっかりヒアリングして、予算感もきちんと相談した上で、どういうシステムプランがいいか一緒に考えていきます。まずは聴きたい音楽が一番大切なんです」
サウンドナビプロの店内は、手前に車を2台ほど置いて作業ができるガレージ、奥に接客スペースがある。接客スペースではDYNAUDIOやBLAM等、5種類以上のスピーカーユニットの聴き比べができるようになっており、お客さんと音を確認しながら、納得できるオーディオシステムを作り上げていく。
とはいえ中小原さんには惚れ込んでいるスピーカーブランドがある。イスラエルのMOREL(モレル)である。MORELはホームオーディオからカーオーディオ、シアター用インストールスピーカーまで幅広いラインナップを持っているが、日本においては特に車載用スピーカーが音質面でも評価が高い。
「MORELのスピーカーは、なんと言ってもゆったりと楽しめる大人の魅力があります。スペックや解像度ももちろん大切なのですが、カーオーディオでは何よりもドライブ中の時間を楽しめるものにしたいと考えています」
もちろん、メインのデモカーであるトヨタ・クラウンにはMORELの3ウェイシステムを構築。アンプはイタリア QUARTORIGO(クアトロリゴ)の「PRECISION ONE」「PRECISION TWO」を装着し、“金DAP”と呼ばれるソニーのウォークマンから再生を行う。実際に運転席で音を聴かせてもらうと、たとえばノラ・ジョーンズではダッシュボード上に豊かなサウンドステージが現れて、MORELならではの美点がよく引き出されている。夜の街をドライブしながら音楽をかけたくなるような、穏やかで包み込まれるようなサウンドを実現してくれる。
デモカーはもう1台用意しており、MORELのBMW用トレードインスピーカーを取り付けたmini。こちらは「もっと手軽にカーオーディオを始めてほしい」という思いから作成したもので、純正スピーカー位置から取り替えるだけで音質グレードアップが図れるというもの。ドアユニットと座席下のサブウーファーを交換するだけで、施工も1日で終了。予算もだいたい10万円程度からスタートできる。
3月11日(土)、12日(日)には、このminiをデモカーとしてカーオーディオの試聴会も予定している。新型コロナの影響もあり、久しぶりのイベント実施となる。MORELの輸入代理店であるジャンライン&パートナーズからは、BMWのデモカーも参戦予定で、MORELスピーカーのさまざまな作り込みを聴くことができるだろう。
「カーナビの取り付けもやっていますが、最近はディスプレイオーディオが主流になりつつありますので、お客さんは減ってきている印象です。需要と供給のバランスというのは大切ですから、うまくお客さんの需要を掴んでいかなくてはいけません。高額製品ばかりではなく、ちょっと手を加えるだけでこんなに音が変わるんです、ということはこちらからも積極的に提案していかないといけませんよね」
さらに今後中小原さんが期待を寄せるのは、TSMCの半導体工場が熊本県に誘致され、工場建設が進んでいることだ。
「大きなニュースになっているのでご存じと思いますが、TSMCの半導体工場がまもなく操業を開始します。幹部クラスの方も多く移住してくるので、これには本当に期待しています。家族ぐるみで移住する例も多いようで、インターナショナルスクールの準備なども着々と進んでいるようです。その中で一人でも二人でも、“カーオーディオって面白そう!”って思ってもらいたいですね」
休みの日は自宅に構築したホームシアターシステムで映画を鑑賞したりと、仕事もプライベートもオーディオを楽しんでいる中小原さん。カーオーディオって何から始めていいかわからない、という方も、音楽や映画の話題を通じて気さくに相談に応じてくれる。
熊本県近隣、九州在住の方で「カーオーディオをもうちょっと良くできないかな?」と思う方は、ぜひサウンドナビプロに遊びに行ってほしい。
■SHOP INFORMATION
サウンドナビプロ(SOUND NAViPRO)
場所:〒861-2103
熊本市東区若葉6丁目1-4
水前寺江津湖公園(下江津湖)より北へ約100m
ショップ前に5台分の駐車スペース有
TEL:096-223-7811
FAX:096-223-7812
ウェブサイト:https://www.navipro.jp/
営業時間 10:00〜19:00
定休日 毎週水曜日
店長の中小原(なかこばる)仁さんが一番大切にすることは、何よりも「車内のオーディオシステムの音をよくすること」。車にはタイヤやホイールなど外装も含めさまざまにカスタマイズできる楽しみがあるが、中小原さんはあくまでオーディオに深い情熱を傾けている。子供の頃からオーディオ&音楽が好きで、「STEREO」誌などもよく読んでいたという。
「出身が福岡県と熊本県の県境の、本当に田舎で携帯の電波も入らないようなところで(笑)。そういう場所なので絶対に車は必需品です。車の中を少しでもいい音で過ごしたい、と思いましてこの仕事を始めたんです」
「サウンドナビプロ」は、中小原さんが2006年に立ち上げたカーオーディオ&ホームシアターの専門ショップ。来店するお客さんは熊本県内からがほとんどだというが、カーオーディオの専門ショップは九州にもあまり無く、鹿児島や福岡から足を運ぶお客さんも少なくないという。
「ちょっと入口が分かりにくいところにあるんですが、逆にいうとちゃんと目的意識を持ったお客さんがいらっしゃる、とも感じています。どういう音楽を聴きたいのかお客さんにしっかりヒアリングして、予算感もきちんと相談した上で、どういうシステムプランがいいか一緒に考えていきます。まずは聴きたい音楽が一番大切なんです」
サウンドナビプロの店内は、手前に車を2台ほど置いて作業ができるガレージ、奥に接客スペースがある。接客スペースではDYNAUDIOやBLAM等、5種類以上のスピーカーユニットの聴き比べができるようになっており、お客さんと音を確認しながら、納得できるオーディオシステムを作り上げていく。
とはいえ中小原さんには惚れ込んでいるスピーカーブランドがある。イスラエルのMOREL(モレル)である。MORELはホームオーディオからカーオーディオ、シアター用インストールスピーカーまで幅広いラインナップを持っているが、日本においては特に車載用スピーカーが音質面でも評価が高い。
「MORELのスピーカーは、なんと言ってもゆったりと楽しめる大人の魅力があります。スペックや解像度ももちろん大切なのですが、カーオーディオでは何よりもドライブ中の時間を楽しめるものにしたいと考えています」
もちろん、メインのデモカーであるトヨタ・クラウンにはMORELの3ウェイシステムを構築。アンプはイタリア QUARTORIGO(クアトロリゴ)の「PRECISION ONE」「PRECISION TWO」を装着し、“金DAP”と呼ばれるソニーのウォークマンから再生を行う。実際に運転席で音を聴かせてもらうと、たとえばノラ・ジョーンズではダッシュボード上に豊かなサウンドステージが現れて、MORELならではの美点がよく引き出されている。夜の街をドライブしながら音楽をかけたくなるような、穏やかで包み込まれるようなサウンドを実現してくれる。
デモカーはもう1台用意しており、MORELのBMW用トレードインスピーカーを取り付けたmini。こちらは「もっと手軽にカーオーディオを始めてほしい」という思いから作成したもので、純正スピーカー位置から取り替えるだけで音質グレードアップが図れるというもの。ドアユニットと座席下のサブウーファーを交換するだけで、施工も1日で終了。予算もだいたい10万円程度からスタートできる。
3月11日(土)、12日(日)には、このminiをデモカーとしてカーオーディオの試聴会も予定している。新型コロナの影響もあり、久しぶりのイベント実施となる。MORELの輸入代理店であるジャンライン&パートナーズからは、BMWのデモカーも参戦予定で、MORELスピーカーのさまざまな作り込みを聴くことができるだろう。
「カーナビの取り付けもやっていますが、最近はディスプレイオーディオが主流になりつつありますので、お客さんは減ってきている印象です。需要と供給のバランスというのは大切ですから、うまくお客さんの需要を掴んでいかなくてはいけません。高額製品ばかりではなく、ちょっと手を加えるだけでこんなに音が変わるんです、ということはこちらからも積極的に提案していかないといけませんよね」
さらに今後中小原さんが期待を寄せるのは、TSMCの半導体工場が熊本県に誘致され、工場建設が進んでいることだ。
「大きなニュースになっているのでご存じと思いますが、TSMCの半導体工場がまもなく操業を開始します。幹部クラスの方も多く移住してくるので、これには本当に期待しています。家族ぐるみで移住する例も多いようで、インターナショナルスクールの準備なども着々と進んでいるようです。その中で一人でも二人でも、“カーオーディオって面白そう!”って思ってもらいたいですね」
休みの日は自宅に構築したホームシアターシステムで映画を鑑賞したりと、仕事もプライベートもオーディオを楽しんでいる中小原さん。カーオーディオって何から始めていいかわからない、という方も、音楽や映画の話題を通じて気さくに相談に応じてくれる。
熊本県近隣、九州在住の方で「カーオーディオをもうちょっと良くできないかな?」と思う方は、ぜひサウンドナビプロに遊びに行ってほしい。
■SHOP INFORMATION
サウンドナビプロ(SOUND NAViPRO)
場所:〒861-2103
熊本市東区若葉6丁目1-4
水前寺江津湖公園(下江津湖)より北へ約100m
ショップ前に5台分の駐車スペース有
TEL:096-223-7811
FAX:096-223-7812
ウェブサイト:https://www.navipro.jp/
営業時間 10:00〜19:00
定休日 毎週水曜日
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