公開日 2023/05/19 15:41
DALIのヘッドホン「IO-12」も
<HIGH END>iFi audio、静電型にも対応するヘッドホンアンプ「iCan Phantom」/BLUESOUND「NODE X」の実機も展示
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
5月18日よりドイツ・ミュンヘンにて開催されている世界最大規模のオーディオショウ、「ミュンヘン・ハイエンド2023」。ここでは、iFi audioのヘッドホンアンプ「iCan Phantom」、BLUESOUND「NODE X」、DALIのヘッドホン「IO-12」をレポートしよう。
iFi audioは、スタンダードとエレクトロスタティック型(静電型)を切替可能なヘッドホンアンプ「iCan Phantom」を参考出品した。2筐体タイプに見えるがそうではなく一体ボディとなっており、上にボリュームコントロールと電源、下に各種ヘッドホンへの出力端子を搭載する。
正面から見て左にエレクトロスタティック用、右にスタンダード用の端子を配置しており、スタンダードには3.5mm、4.4mm、バランス、4ピンバランスなど多彩な出力を用意。エレクトロスタティック型はヘッドホンによって電圧が異なるため、各種製品に合わせたカードを用意し、下部のスロットに差し込むことで再生できるようになるという興味深い仕様だ。
カードは500VDCから640VDCまで全部で6種類用意されており、裏面に対応するヘッドホンを記載することで、間違えず正しい電圧を選ぶことができるよう配慮している。xBass、xSpaceなどiFi audio独自の音質チューニング技術が搭載されるほか、カードホルダーをフロントパネルとしてはめ込むことで、スピーカーを駆動するためのアンプとして使用することもできるという。
BLUESOUNDは、先日発表された創立10周年を記念するシルバーボディのネットワークプレーヤー「NODE X」を展示。プロダクトマネージャーのマット・シモンズ氏は、「新開発のヘッドホンアンプを搭載しており、ヘッドホン再生にもこだわったモデルです。机の上に置いていただき、いつでも手軽に高音質なストリーミングを楽しんで欲しい、という思いで開発しました」とコメント。
DACチップにESS「9028Q2M」を搭載、THA技術によるアンプなど、基本のネットワーク機能はそのままに音質をさらに強化したもの。間近で見るとMacなどのシルバーの質感に近い印象で、リモートワークなど自宅で作業することも増えていることから、PCまわりの音質グレードアップとしても活用できそうな製品だ。
DALIは、同社がスピーカーで培ってきたドライバー技術、SMCを採用したヘッドホン「IO-12」を初披露した。有線に加えて、Bluetoothの無線接続にも対応する。
担当スタッフは本モデルについて、「DALIはレガシーなオーディオスタイルを大切にしますが、新しい取り組みも積極的に提案します。今回のIO-12もスピーカーと同じ設計思想で作られています。DALIは以前にもヘッドホンを開発してきましたが、今回はSMCテクノロジーを採用した最初のヘッドホンとなります。SMCを採用することで歪みを減らし、中域の密度感を高めるとともに明瞭度も高めています」と説明。
ヘッドバンドはレザー、イヤーパッドは少しスクエアなデザインとなっており、装着時にもストレス少なく肌なじみの良いヘッドホンとなっているという。
「NODE X」と組み合わせて有線でのサウンドをチェック。のちほど同時に発表されたスピーカー「EPIKORE11」についてもレポートするが、いずれも同じサウンド思想で作られていることが非常によく分かるリッチなサウンドを体験できた。低域は分厚く重量感がありながらも重苦しくなく、ピアノの硬質な質感もリアルでアーティストの熱量が伝わってくる印象を受けた。
iFi audio
iFi audioは、スタンダードとエレクトロスタティック型(静電型)を切替可能なヘッドホンアンプ「iCan Phantom」を参考出品した。2筐体タイプに見えるがそうではなく一体ボディとなっており、上にボリュームコントロールと電源、下に各種ヘッドホンへの出力端子を搭載する。
正面から見て左にエレクトロスタティック用、右にスタンダード用の端子を配置しており、スタンダードには3.5mm、4.4mm、バランス、4ピンバランスなど多彩な出力を用意。エレクトロスタティック型はヘッドホンによって電圧が異なるため、各種製品に合わせたカードを用意し、下部のスロットに差し込むことで再生できるようになるという興味深い仕様だ。
カードは500VDCから640VDCまで全部で6種類用意されており、裏面に対応するヘッドホンを記載することで、間違えず正しい電圧を選ぶことができるよう配慮している。xBass、xSpaceなどiFi audio独自の音質チューニング技術が搭載されるほか、カードホルダーをフロントパネルとしてはめ込むことで、スピーカーを駆動するためのアンプとして使用することもできるという。
BLUESOUND
BLUESOUNDは、先日発表された創立10周年を記念するシルバーボディのネットワークプレーヤー「NODE X」を展示。プロダクトマネージャーのマット・シモンズ氏は、「新開発のヘッドホンアンプを搭載しており、ヘッドホン再生にもこだわったモデルです。机の上に置いていただき、いつでも手軽に高音質なストリーミングを楽しんで欲しい、という思いで開発しました」とコメント。
DACチップにESS「9028Q2M」を搭載、THA技術によるアンプなど、基本のネットワーク機能はそのままに音質をさらに強化したもの。間近で見るとMacなどのシルバーの質感に近い印象で、リモートワークなど自宅で作業することも増えていることから、PCまわりの音質グレードアップとしても活用できそうな製品だ。
DALI「IO-12」
DALIは、同社がスピーカーで培ってきたドライバー技術、SMCを採用したヘッドホン「IO-12」を初披露した。有線に加えて、Bluetoothの無線接続にも対応する。
担当スタッフは本モデルについて、「DALIはレガシーなオーディオスタイルを大切にしますが、新しい取り組みも積極的に提案します。今回のIO-12もスピーカーと同じ設計思想で作られています。DALIは以前にもヘッドホンを開発してきましたが、今回はSMCテクノロジーを採用した最初のヘッドホンとなります。SMCを採用することで歪みを減らし、中域の密度感を高めるとともに明瞭度も高めています」と説明。
ヘッドバンドはレザー、イヤーパッドは少しスクエアなデザインとなっており、装着時にもストレス少なく肌なじみの良いヘッドホンとなっているという。
「NODE X」と組み合わせて有線でのサウンドをチェック。のちほど同時に発表されたスピーカー「EPIKORE11」についてもレポートするが、いずれも同じサウンド思想で作られていることが非常によく分かるリッチなサウンドを体験できた。低域は分厚く重量感がありながらも重苦しくなく、ピアノの硬質な質感もリアルでアーティストの熱量が伝わってくる印象を受けた。