トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2024/06/22 19:57
複数のブランドが集うG402もレポート

<OTOTEN>PERFECTIONから新ノイズ対策アイテム/DS Audioやソナス・ファベールは製品聴き比べ

編集部:成藤 正宣
6月22日(土)、23日(日)の2日間にわたり東京国際フォーラムで開催される、国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2024」。本稿では、完実電気/デジタルストリーム/ノアの3社合同ブースや、複数のブランドが集ったG402の出展模様をお伝えする

LUMIN「P1 mini」は国内発表されたてのネットワークプレーヤー

■完実電気/デジタルストリーム/ノア


完実電気/デジタルストリーム/ノアの3社合同ブースでは、各社取り扱いブランドの展示とデモンストレーションが実施された。

完実電気は6月21日に発表されたばかりの「P1 mini」をはじめとするLUMINのネットワークプレーヤーや、Regaのターンテーブル「NAIA」、フォノアンプ「AURA」などを再生。ノアはソナス・ファベールのスピーカー「Amati G5」「Lumina V Amator」などを用いて試聴を行った。

「Amati G5」「Lumina V Amator」などソナス・ファベールのスピーカーで音源再生

デジタルストリームはDS Audioの光カートリッジや、ワウ・フラッターの原因となるレコードの偏りを検出/調整できる偏心検出スタビライザー「ES-001」を実演。以前のオーディオイベントでも公開された、開発中の真空管フォノイコライザーも登場したほか、23日(日)には光フォノイコライザーの一斉試聴も実施予定だ。

偏心検出スタビライザー「ES-001」や、開発中の真空管フォノアンプなどを実演

さらに完実電気からは、PERFECTIONブランドから今夏以降に発売予定の2種類のアクセサリーが公開。評論家の小原由夫氏による解説セミナーも開かれた。

ひとつは、電源ノイズフィルターの「PFT-ANE1」。発売済みの電源タップ「PFT-T3000AF」と同様、高周波ノイズを光エネルギーに変換して除去する独自技術「ANE(アクティブノイズエリミネーター)」を搭載しており、電源タップの空きコンセント(特に上流側)に差し込むことで効果を発揮。音痩せなどの副作用を最小限に抑えつつ、電源ノイズを低減できるという。

「PFT-ANE1」

コンセントに差し込むタイプのため、すでに持っている電源タップを使い続けたいユーザーも利用できるほか、非常にノイズの多い環境ではPFT-T3000AFとの同時使用が効果的な場合もあるとのこと。PFT-ANE1は予価6.6万円前後で9月ごろ発売見込みだ。

もうひとつの新製品は、高周波ノイズ対策アクセサリーの「AMORCRYSTAL」。フェライトコアやアモルファスコアと同様に、オーディオケーブルや電源ケーブルを通る高周波成分を熱に変換して排除する仕組みだが、本製品はより高い周波数に効果を発揮するため、音質への悪影響も小さいという。

「AMORCRYSTAL」は6サイズをラインナップ

輪の中にケーブルを通して使用。通し方によってコモンモード/ノーマルモードどちらにも対応する

内径5.5mmから24.3mmまで6種類のサイズをラインナップし、スピーカーケーブルやヘッドホンケーブルから、電源ケーブルの太さまで装着可能。コモンモード/ノーマルモードのどちらのノイズにも対応する。予価はサイズに応じて5500円 - 1万9800円程度を見込んでおり、発売は8月ごろになるとしている。

■ガラス棟4F G402には様々なブランドが集結


ガラス棟4F G402には複数のブランドが出展し、特色豊かな製品が集結した。

ヒビノのブースには、MUTECのクロックジェネレーターやAKGプロフェッショナルのヘッドホンなど、コンテンツ制作の現場にも導入されるプロフェッショナル向け製品が並ぶ。昨年は参考出展に留まったMUTECのコンパクトタイプのマスタークロックジェネレーター「REF10 NANO」も、昨年10月の発売を経て製品版を出展。同ブランドの高品位クロックケーブル「PRIME CABLEシリーズ」とセットでアピールしていた。

MUTEC「REF10 NANO」やAKGプロフェッショナルのヘッドホンなどラインナップを展示

シンタックス/ジェネレックコーナーでは、RMEブランドのDAC “ADIシリーズ” の音質をヘッドホンでデモンストレーション。「ADI-2/4 Pro SE」「ADI-2 DAC FS」2モデルをAustrian Audio/FINALのハイエンドヘッドホンにて比較ができる。ADI-2/4 Pro SEでは、入力を活かしアナログプレーヤーを聴くことも可能だ。

「ADI-2/4 Pro SE」「ADI-2 DAC FS」を高級ヘッドホンで試聴可能。ADI-2/4 Pro SEはレコードも聴ける

あわせてAustrian Audioヘッドホンの主力モデルも展示されており、RMEの試聴システムでも使用されている最上位モデル「The Composer」を、アナログアンプ「Full Score One」とのセットで聴くことができる。

Austrian Audioの最上位ヘッドホン「The Composer」とアナログアンプ「Full Score One」のコンビを試聴できる

金井製作所は、アースインシュレーター「KaNaDe6ES」と仮想アース「KonadeアースP&G」を組み込んだヘッドホン再生システムを用意。再生音源はCDのみだが、持ち込みでの試聴も受け付けている。

インシュレーターと仮想アースの効果をヘッドホンでのCD再生で実感できる

DVASは、光カートリッジ用フォノイコライザー「Model1B」とヘッドホンパワーアンプ「Model2」を組み合わせ、アナログレコードの音を高級ヘッドホンで体験できる。また、開発中の製品としてラインプリアンプ「Model3」も参考出展した。

光カートリッジ用フォノアンプ「Model1B」とヘッドホンアンプ「Model2」をレコードで体験

開発中というラインプリ「Model3」

音響特機はMackieブランドのライブ配信用ミキサーやビデオキャプチャーデバイスなどを出展。手軽な使い勝手が特徴というデジタルミキサー「DLZ Creator」や、そのコンパクトモデルとして今後発売予定の「DLZ Creator XS」などを見ることができる。

音響特機のMackieは、ミキサーの他にプロ向けモニターなども扱う

GLANZLABはトーンアームの新プレミアムモデル「MH-12 KATANA」(税込440万円)を披露。既存トーンアームと並べて比較展示するとともに、エソテリックのターンテーブル「Grandioso T1」に取り付け、HEDDのハイルドライバー搭載ヘッドホン「HEDDphone TWO」での試聴も行っていた。

新トーンアーム「MH-12 KATANA」をエソテリックのターンテーブルに取り付けてデモ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB