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公開日 2019/02/07 13:53
アストロデザインの8Kカメラなども
12K 360度カメラなど「3D&VR展」に多彩な展示。JDIの超高精細HMDは「一般販売も検討」
ファイルウェブ編集部
3DやVR分野の企業が集う「3D&バーチャルリアリティ展」が、2月8日まで東京ビッグサイトで開催されている。JDIのヘッドマウントディスプレイやアストロデザインの8K関連製品などの展示を中心にレポートする。
■JDI(ジャパンディスプレイ)
JDIは、VR専用液晶パネルを搭載した業務用VRヘッドマウントディスプレイ「VRM-100」のデモを展開。
デモでは、「8Kで撮影されたニュージランドの風景映像」「3D CADで表示された自動車」「獺祭とコラボレーションして作られた製造工程の体験」「3Dの恐竜」「住宅・インテリアの体験」など、実際の使用用途を想定したデモがそれぞれ実施され、体験に並ぶ列でブースが賑わっていた。
例えば製造工程の体験であれば工場見学の代わりに使え、3D CADであればクリエイティブ用途、風景であれば旅行する際の下見など、様々な使い方が予想されるとのこと。説明員によると、「ゲーム用のVRヘッドセットは大きくて重く、気軽に使えない。しかしスマートフォンをセットするVRヘッドセットでは、気軽に使えるが解像度が低く画質は良くない。だからその間を埋めるような製品を目指した」という。
現在は企業向けデベロップメントキットとして、49,800円(税抜・参考価格)で販売が行われている。VR専用に開発されたという液晶ディスプレイの解像度は2,880×RGB×1,600で、画素密度は615ppiを実現。有機ELではなく液晶を使用したことで、ピクセル間の格子が見えにくいという。リフレッシュレートは80Hz(60Hz)自動切り換えとなり、またブリンキングバックライトを用いることで、残像も少なくしたとのこと。
ディスプレイ部はゴーグル部から取り外せるようになっており、ゴーグル部は洗うこともできる。そのため不特定多数が使う業務用途にも最適と会場では説明されていた。なおスマートフォン用の汎用VRヘッドセットでの利用も可能とのことで、好みに応じて選んだり、組み込み用途にも使えるという。
またセンサーは軽量のジャイロおよび地磁気センサー(3-DOF)だけを搭載し、外部ヘッドトラッキングセンサーやコントローラーは省略しているなど、機能を絞り込んだ。これにより、画質に特化しながらも336gという軽量を実現しており、デモでは気軽にVRを体験できることもアピールされていた。
「ようやくここまで来れた」と説明員は話しており、ディスプレイメーカーである同社が本製品を発売するまでに2年ほどの歳月がかかったとのこと。製造先との交渉も1から行わなければならず、5人ほどのチームでの開発は苦労が伴ったとのことだ。最終的な目標は一般用としての発売とのことで、「2020年には発売するという意気込みで頑張っていきたい」と話していた。
また、ELSAジャパンのブースでは、JDI製ディスプレイを搭載した試作品のVRヘッドセットが参考展示。3.25型のVR用液晶ディスプレイパネルを搭載しており、解像度は2,160×RGB×2,432、画素密度は1,001ppi。記者が試しに除いてみると、VRヘッドセットにもかかわらずドット感がほぼ視認できない程の細かさだった。なお同パネルの応答速度は2.2msで、リフレッシュレートは120Hz、ブリンキングバックライトが用いられている。
■アストロデザイン
アストロデザインは、8Kカメラと魚眼レンズなど同社製品を組み合わせた8K VRリアルタイム配信ソリューションを参考展示。JDIのヘッドマウントディスプレイで同ソリューションを体験できるようになっていた。
なお8Kカメラなどは、過去のイベントなどでも参考展示していたものだが、「引き続き開発を進めている段階で、残念ながら具体的な発売時期などはまだお知らせできない状況」(同社スタッフ)とのことだった。
そして、8K映像を超低遅延かつ超高画質でIP伝送できるという「T-5112/IR-5113」も紹介。非圧縮8K VR映像の処理システム「Tamazone Workstation」の紹介なども行っていた。
■レッツコーポレーション
レッツコーポレーションは、Goovis USAのヘッドマウントディスプレイ「Goovis G2」(関連ニュース)や、4K裸眼3Dディスプレイ「L-3D4K」など様々な製品を展示していた。
4K裸眼3Dディスプレイ「L-3D4K」はレンチキュラーレンズ方式を採用しており、水平視野角120度を実現することで、多人数が同時に鑑賞できる点が特徴。サイド・バイ・サイドや2D+Depth方式に対応し、65型/50型/28型の3サイズをラインナップしている。
また、12K解像度の360度静止画および8Kタイムラプス動画撮影が可能なアクションカム“ドラゴンフライ”「L-FL360」も出展。広角レンズと14メガピクセルCMOSセンサーを5基ずつ搭載し、12K(11,520×5,760)の静止画や、8K/2fpsのタイムラプス動画、4K(3,840×1,920)/10fps、2K(1,920×960)/30fps動画などが撮影できる。記録フォーマットは静止画がJPEGで、動画はH.264。
映像のモニタリングや各種操作用の専用アプリ「AletaS2C Viwer」をiOS/Androidの両方に用意。警察が事故や事件現場の状況確認用写真を撮影する用途に利用されることが多いとのことだが、一般コンシューマ向けにも販売を行っており、価格は「オープン価格だが15万円ほどで販売されている」(同社スタッフ)とのことだ。
■JDI(ジャパンディスプレイ)
JDIは、VR専用液晶パネルを搭載した業務用VRヘッドマウントディスプレイ「VRM-100」のデモを展開。
デモでは、「8Kで撮影されたニュージランドの風景映像」「3D CADで表示された自動車」「獺祭とコラボレーションして作られた製造工程の体験」「3Dの恐竜」「住宅・インテリアの体験」など、実際の使用用途を想定したデモがそれぞれ実施され、体験に並ぶ列でブースが賑わっていた。
例えば製造工程の体験であれば工場見学の代わりに使え、3D CADであればクリエイティブ用途、風景であれば旅行する際の下見など、様々な使い方が予想されるとのこと。説明員によると、「ゲーム用のVRヘッドセットは大きくて重く、気軽に使えない。しかしスマートフォンをセットするVRヘッドセットでは、気軽に使えるが解像度が低く画質は良くない。だからその間を埋めるような製品を目指した」という。
現在は企業向けデベロップメントキットとして、49,800円(税抜・参考価格)で販売が行われている。VR専用に開発されたという液晶ディスプレイの解像度は2,880×RGB×1,600で、画素密度は615ppiを実現。有機ELではなく液晶を使用したことで、ピクセル間の格子が見えにくいという。リフレッシュレートは80Hz(60Hz)自動切り換えとなり、またブリンキングバックライトを用いることで、残像も少なくしたとのこと。
ディスプレイ部はゴーグル部から取り外せるようになっており、ゴーグル部は洗うこともできる。そのため不特定多数が使う業務用途にも最適と会場では説明されていた。なおスマートフォン用の汎用VRヘッドセットでの利用も可能とのことで、好みに応じて選んだり、組み込み用途にも使えるという。
またセンサーは軽量のジャイロおよび地磁気センサー(3-DOF)だけを搭載し、外部ヘッドトラッキングセンサーやコントローラーは省略しているなど、機能を絞り込んだ。これにより、画質に特化しながらも336gという軽量を実現しており、デモでは気軽にVRを体験できることもアピールされていた。
「ようやくここまで来れた」と説明員は話しており、ディスプレイメーカーである同社が本製品を発売するまでに2年ほどの歳月がかかったとのこと。製造先との交渉も1から行わなければならず、5人ほどのチームでの開発は苦労が伴ったとのことだ。最終的な目標は一般用としての発売とのことで、「2020年には発売するという意気込みで頑張っていきたい」と話していた。
また、ELSAジャパンのブースでは、JDI製ディスプレイを搭載した試作品のVRヘッドセットが参考展示。3.25型のVR用液晶ディスプレイパネルを搭載しており、解像度は2,160×RGB×2,432、画素密度は1,001ppi。記者が試しに除いてみると、VRヘッドセットにもかかわらずドット感がほぼ視認できない程の細かさだった。なお同パネルの応答速度は2.2msで、リフレッシュレートは120Hz、ブリンキングバックライトが用いられている。
■アストロデザイン
アストロデザインは、8Kカメラと魚眼レンズなど同社製品を組み合わせた8K VRリアルタイム配信ソリューションを参考展示。JDIのヘッドマウントディスプレイで同ソリューションを体験できるようになっていた。
なお8Kカメラなどは、過去のイベントなどでも参考展示していたものだが、「引き続き開発を進めている段階で、残念ながら具体的な発売時期などはまだお知らせできない状況」(同社スタッフ)とのことだった。
そして、8K映像を超低遅延かつ超高画質でIP伝送できるという「T-5112/IR-5113」も紹介。非圧縮8K VR映像の処理システム「Tamazone Workstation」の紹介なども行っていた。
■レッツコーポレーション
レッツコーポレーションは、Goovis USAのヘッドマウントディスプレイ「Goovis G2」(関連ニュース)や、4K裸眼3Dディスプレイ「L-3D4K」など様々な製品を展示していた。
4K裸眼3Dディスプレイ「L-3D4K」はレンチキュラーレンズ方式を採用しており、水平視野角120度を実現することで、多人数が同時に鑑賞できる点が特徴。サイド・バイ・サイドや2D+Depth方式に対応し、65型/50型/28型の3サイズをラインナップしている。
また、12K解像度の360度静止画および8Kタイムラプス動画撮影が可能なアクションカム“ドラゴンフライ”「L-FL360」も出展。広角レンズと14メガピクセルCMOSセンサーを5基ずつ搭載し、12K(11,520×5,760)の静止画や、8K/2fpsのタイムラプス動画、4K(3,840×1,920)/10fps、2K(1,920×960)/30fps動画などが撮影できる。記録フォーマットは静止画がJPEGで、動画はH.264。
映像のモニタリングや各種操作用の専用アプリ「AletaS2C Viwer」をiOS/Androidの両方に用意。警察が事故や事件現場の状況確認用写真を撮影する用途に利用されることが多いとのことだが、一般コンシューマ向けにも販売を行っており、価格は「オープン価格だが15万円ほどで販売されている」(同社スタッフ)とのことだ。