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公開日 2019/02/26 13:06
キャンドルライトモードでは揺らぐ光を再現
ソニー、ハイレゾ対応グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」。Wi-Fi搭載でSpotify Connectにも対応
編集部:川田菜月
ソニーは、グラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」を3月16日から発売する。価格はオープンだが、45,000円前後での実売が想定される。
LSPX-S2は、有機ガラス管を振動させて音を出す“グラスサウンドスピーカー”の最新モデル。「人と人の間に」というデザインコンセプトのもと、2016年2月発売の従来モデル「LSPX-S1」と比べて小型化。また低価格化も実現した。さらにハイレゾオーディオ認証、ハイレゾオーディオワイヤレス認証も新たに取得した。
周波数帯域は60Hz〜40kHz、消費電力は約11W(待機時約0.2W)。外形寸法は約φ90×277Hmm。バッテリー駆動にも対応し、駆動時間は最長約8時間。BluetoothだけでなくWi-Fiにも新たに対応した。
音質面では、外観の透明感と合うクリアかつリアルな音質と、360度全方位で同じ音圧、音色を体験できることを目指し、「ベース音まで美しいリアルサウンド」を実現するとしている。なおLSPX-S1は上位モデルとして位置付け、引き続き継続して販売する。
なお同社のグラスサウンドスピーカーでは、2008年発売の“Sountina”「NSA-PF1」が105万円だったが、それから10年が経過し、同じ方式を採用した本機は価格が約24分の1になった。
■独自の「バーティカルドライブ」技術を進化させた
ユニット構成は、高域を有機ガラス管型トゥイーター、中央のスリット部に配置した35mmウーファーが中域、本体下部に備えたパッシブラジエーターが低域を再生する。
ソニー独自のスピーカー駆動技術「バーティカルドライブテクノロジー」を採用。有機ガラス管を振動板として利用し、加振器によって端面を叩いて振動させることで、ガラス管全体から音を放射する仕組みで、楽器の原理に近く、リアルで生々しいサウンドを実現するとしている。また有機ガラス管型トゥイーターは、一般的なスピーカーで用いられるトゥイーターユニット(例としてφ25mm)と比較して、面積は約36倍の大きさを持つため、音響放射エネルギーが大きく、広がりや浮遊感ある音を再現できることも特徴だ。
LSPX-S2では「アドバンスドバーティカルドライブテクノロジー」を搭載。低歪みな加振器と、LSPX-S1から更に小型化した音響サスペンションを新開発。これらを採用したことにより、明瞭かつ原音忠実な音楽再生を可能にするという。
ドライブ回路も進化。これまで加振器を安定して動作させるため、アンプの後に保護抵抗を介する必要があったが、新開発の「バーティカルドライブ(VD)制御システム」により、保護抵抗を排したダイレクト駆動を実現。これにより音の劣化を防いで高域の明瞭度を向上し、透明感あるサウンドとを可能にするとのこと。また、小型化や省エネにも貢献するという。
加振器はスピーカー中央部に3つ配置。ステレオ信号をそれぞれに分配して振動させ、ガラス管の再生時に音が一体となることで、空間に360度均一に立体的に広がるような「サークルサウンドステージ」を実現する。
また、本機を2台使用したステレオ再生にも対応する。ステレオモードの際には、3つの加振器が同じ動きで駆動することでスイートスポットが広がり、無指向のステレオ空間を実現するとアピールしている。
また、高域の音が斜め上に向かって拡散されることから、中域を担う35mmウーファーユニットを上向きに配置し、さらにディフューザーの形状を斜め上方向にして最適化することで中域も同じ方向に再生。時間と位相を補正して、中高域の明瞭度を向上させたという。
低域再生は、エッジ部にスリットを設けた独自のノッチ形状を採用することで、パッシブラジエーターの振幅をしなやかに動作させて明瞭度を改善。また重心を下げて配置することで、音響グラウンドを最適化させる。同社では「特徴的なガラス管トゥイーターによる高域とのバランスを考慮し、高品質な低域再生を狙った」としている。またアプリ操作で低域を強化する「ベースブースト」機能も備える。
また中央にあるスリット部とバーティカルドライブの延長線上にある3本のステー部では、振動を全体に分散。本体下部側への振動を抑えて、有機ガラス管のサウンドを最大限発揮させることができるとのこと。ユニット配置も音のバランスの最適化を図った構成とし、音質に配慮したという。
■ハイレゾ音源やWi-Fiにも対応
これら音質改善により、有線接続時のハイレゾ再生や、LDACによるハイレゾワイヤレス再生にも対応した。そのほか、CDや圧縮音源をハイレゾ相当に高音質化する「DSEE HX」や、ハイレゾ対応の独自フルデジタルアンプ「S-Master HX」なども搭載する。また、内部にはソニー独自の「無鉛高音質はんだ」を採用し、全帯域にわたって自然なバランスを実現するとしている。
新たにWi-Fiも搭載し、最大10台まで接続可能でワイヤレスマルチルームも可能。Spotify Connectにも対応し、スマートフォンなどからの操作でSpotifyからの音楽再生も可能。ただしスマートスピーカーとの連携には対応しない。
また新機能「プッシュ&プレイ」を搭載し、本体の音符マークを押すことで、Spotify上で最後に聴いた曲や指定プレイリストなどを再生可能。また、同社が用意するグラスサウンドスピーカーシリーズのオススメプレイリストも用意される。
Bluetooth接続は2台まで。BluetoothはVer.4.2、コーデックは前述の通りLDACのほか、SBC/AACもサポートする。なおaptXには非対応。
■部屋の中心に置ける、なじむスリムデザイン。キャンドルモードも
デザイン面では、トゥイーター部のボリュームを抑えてスリム化。また内部レイアウトを変更して低重心化を実現している。従来モデルは棚の上や部屋の隅に置かれるケースが多かったが、LSPX-S2では本体の高さや太さを出来る限り抑えて小型化することで、ダイニングテーブルの中心などにおいても邪魔にならず、“会話を遮らず人の近くにおけるスピーカー”を目指したという。
「出来る限りシンプルにして、既存のスピーカー感を無くしたかった」と説明。住空間に溶け込む色合いや素材感を採用。中央部にはシルバーとゴールドの中間のようなペールゴールドを採用し、ガラス管を生かした照明の配置、本体下部はブラウン色の布張りを使用するなど、インテリアと馴染みやすい外観に仕上げたとしている。
また、本体にはLEDライトを搭載。明るさは32段階で設定でき、アプリによる操作もしくは底部のボタンで調整できる。さらにLSPX-S2では新たに、本体のシルエットに映える「キャンドルライトモード」を搭載。強/弱の2パターンを備え、風に吹かれて少し瞬くような光のゆらぎを再現する。
これは中央にくぼみを持たせたアクリルブロックのレンズリフレクターによって周囲に光を拡散し、トップ部に配置したアルミプレートに反射させて影をぼやけさせることで、ろうそくなどの光に近づけたと説明する。
また本体は従来のアルミ押し出し材から、亜鉛ダイキャスト合金の上下一体成型とすることで、小型化しつつ筐体の剛性も担保。なお質量は約1,100g(充電池含む)と増加しているが、低重心とすることで倒れにくく安定した設置が可能で、音響面にも寄与するという。
パッケージデザインにもこだわっており、シンプルながら、手にした際の満足感や本製品の世界観を感じられるようなデザインを目指したという。
■本体下部側面と底部に操作ボタンを配置
本体下部には操作ボタンを配置。側面には電源/プッシュ&プレイ(音符マーク)/音量ボタンと、充電用USB Micro-B端子と有線接続端子を装備。また底面部にもボタンを備えており、LED調整やBluetoothペアリング、NFC、ADD、タイマーボタンを備える。充電時間は、フル充電までが約5時間で、急速充電は非対応となる。
さらにデザインに合わせて、ペアリング完了時の効果音や操作音なども特別仕様とし、LSPX-S2用に収録したウクレレベースの音などを採用している。
LSPX-S2は、有機ガラス管を振動させて音を出す“グラスサウンドスピーカー”の最新モデル。「人と人の間に」というデザインコンセプトのもと、2016年2月発売の従来モデル「LSPX-S1」と比べて小型化。また低価格化も実現した。さらにハイレゾオーディオ認証、ハイレゾオーディオワイヤレス認証も新たに取得した。
周波数帯域は60Hz〜40kHz、消費電力は約11W(待機時約0.2W)。外形寸法は約φ90×277Hmm。バッテリー駆動にも対応し、駆動時間は最長約8時間。BluetoothだけでなくWi-Fiにも新たに対応した。
音質面では、外観の透明感と合うクリアかつリアルな音質と、360度全方位で同じ音圧、音色を体験できることを目指し、「ベース音まで美しいリアルサウンド」を実現するとしている。なおLSPX-S1は上位モデルとして位置付け、引き続き継続して販売する。
なお同社のグラスサウンドスピーカーでは、2008年発売の“Sountina”「NSA-PF1」が105万円だったが、それから10年が経過し、同じ方式を採用した本機は価格が約24分の1になった。
■独自の「バーティカルドライブ」技術を進化させた
ユニット構成は、高域を有機ガラス管型トゥイーター、中央のスリット部に配置した35mmウーファーが中域、本体下部に備えたパッシブラジエーターが低域を再生する。
ソニー独自のスピーカー駆動技術「バーティカルドライブテクノロジー」を採用。有機ガラス管を振動板として利用し、加振器によって端面を叩いて振動させることで、ガラス管全体から音を放射する仕組みで、楽器の原理に近く、リアルで生々しいサウンドを実現するとしている。また有機ガラス管型トゥイーターは、一般的なスピーカーで用いられるトゥイーターユニット(例としてφ25mm)と比較して、面積は約36倍の大きさを持つため、音響放射エネルギーが大きく、広がりや浮遊感ある音を再現できることも特徴だ。
LSPX-S2では「アドバンスドバーティカルドライブテクノロジー」を搭載。低歪みな加振器と、LSPX-S1から更に小型化した音響サスペンションを新開発。これらを採用したことにより、明瞭かつ原音忠実な音楽再生を可能にするという。
ドライブ回路も進化。これまで加振器を安定して動作させるため、アンプの後に保護抵抗を介する必要があったが、新開発の「バーティカルドライブ(VD)制御システム」により、保護抵抗を排したダイレクト駆動を実現。これにより音の劣化を防いで高域の明瞭度を向上し、透明感あるサウンドとを可能にするとのこと。また、小型化や省エネにも貢献するという。
加振器はスピーカー中央部に3つ配置。ステレオ信号をそれぞれに分配して振動させ、ガラス管の再生時に音が一体となることで、空間に360度均一に立体的に広がるような「サークルサウンドステージ」を実現する。
また、本機を2台使用したステレオ再生にも対応する。ステレオモードの際には、3つの加振器が同じ動きで駆動することでスイートスポットが広がり、無指向のステレオ空間を実現するとアピールしている。
また、高域の音が斜め上に向かって拡散されることから、中域を担う35mmウーファーユニットを上向きに配置し、さらにディフューザーの形状を斜め上方向にして最適化することで中域も同じ方向に再生。時間と位相を補正して、中高域の明瞭度を向上させたという。
低域再生は、エッジ部にスリットを設けた独自のノッチ形状を採用することで、パッシブラジエーターの振幅をしなやかに動作させて明瞭度を改善。また重心を下げて配置することで、音響グラウンドを最適化させる。同社では「特徴的なガラス管トゥイーターによる高域とのバランスを考慮し、高品質な低域再生を狙った」としている。またアプリ操作で低域を強化する「ベースブースト」機能も備える。
また中央にあるスリット部とバーティカルドライブの延長線上にある3本のステー部では、振動を全体に分散。本体下部側への振動を抑えて、有機ガラス管のサウンドを最大限発揮させることができるとのこと。ユニット配置も音のバランスの最適化を図った構成とし、音質に配慮したという。
■ハイレゾ音源やWi-Fiにも対応
これら音質改善により、有線接続時のハイレゾ再生や、LDACによるハイレゾワイヤレス再生にも対応した。そのほか、CDや圧縮音源をハイレゾ相当に高音質化する「DSEE HX」や、ハイレゾ対応の独自フルデジタルアンプ「S-Master HX」なども搭載する。また、内部にはソニー独自の「無鉛高音質はんだ」を採用し、全帯域にわたって自然なバランスを実現するとしている。
新たにWi-Fiも搭載し、最大10台まで接続可能でワイヤレスマルチルームも可能。Spotify Connectにも対応し、スマートフォンなどからの操作でSpotifyからの音楽再生も可能。ただしスマートスピーカーとの連携には対応しない。
また新機能「プッシュ&プレイ」を搭載し、本体の音符マークを押すことで、Spotify上で最後に聴いた曲や指定プレイリストなどを再生可能。また、同社が用意するグラスサウンドスピーカーシリーズのオススメプレイリストも用意される。
Bluetooth接続は2台まで。BluetoothはVer.4.2、コーデックは前述の通りLDACのほか、SBC/AACもサポートする。なおaptXには非対応。
■部屋の中心に置ける、なじむスリムデザイン。キャンドルモードも
デザイン面では、トゥイーター部のボリュームを抑えてスリム化。また内部レイアウトを変更して低重心化を実現している。従来モデルは棚の上や部屋の隅に置かれるケースが多かったが、LSPX-S2では本体の高さや太さを出来る限り抑えて小型化することで、ダイニングテーブルの中心などにおいても邪魔にならず、“会話を遮らず人の近くにおけるスピーカー”を目指したという。
「出来る限りシンプルにして、既存のスピーカー感を無くしたかった」と説明。住空間に溶け込む色合いや素材感を採用。中央部にはシルバーとゴールドの中間のようなペールゴールドを採用し、ガラス管を生かした照明の配置、本体下部はブラウン色の布張りを使用するなど、インテリアと馴染みやすい外観に仕上げたとしている。
また、本体にはLEDライトを搭載。明るさは32段階で設定でき、アプリによる操作もしくは底部のボタンで調整できる。さらにLSPX-S2では新たに、本体のシルエットに映える「キャンドルライトモード」を搭載。強/弱の2パターンを備え、風に吹かれて少し瞬くような光のゆらぎを再現する。
これは中央にくぼみを持たせたアクリルブロックのレンズリフレクターによって周囲に光を拡散し、トップ部に配置したアルミプレートに反射させて影をぼやけさせることで、ろうそくなどの光に近づけたと説明する。
また本体は従来のアルミ押し出し材から、亜鉛ダイキャスト合金の上下一体成型とすることで、小型化しつつ筐体の剛性も担保。なお質量は約1,100g(充電池含む)と増加しているが、低重心とすることで倒れにくく安定した設置が可能で、音響面にも寄与するという。
パッケージデザインにもこだわっており、シンプルながら、手にした際の満足感や本製品の世界観を感じられるようなデザインを目指したという。
■本体下部側面と底部に操作ボタンを配置
本体下部には操作ボタンを配置。側面には電源/プッシュ&プレイ(音符マーク)/音量ボタンと、充電用USB Micro-B端子と有線接続端子を装備。また底面部にもボタンを備えており、LED調整やBluetoothペアリング、NFC、ADD、タイマーボタンを備える。充電時間は、フル充電までが約5時間で、急速充電は非対応となる。
さらにデザインに合わせて、ペアリング完了時の効果音や操作音なども特別仕様とし、LSPX-S2用に収録したウクレレベースの音などを採用している。