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公開日 2019/07/14 09:48
Focal Professionalは民生機とどこがちがう?
<ポタフェス>TAGO STUDIO初のイヤホン「T3-02」/Artio、スピーカーを再現するイヤホンの最終調整版
編集部:小澤貴信
”ポタフェス2019”「ポータブルオーディオフェスティバル2019 東京・秋葉原」が13日(土)に開幕。本日14日(日)まで2日間にわたって開催される。本記事ではArtio、TAGO STUDIO TAKASAKI、メディア・インテグレーション、音響特機MACKIEのブースの模様をお伝えする。
■Artio
Artioは、スピーカーの音をイヤホンで仮想的に再現できる新技術「WARPシステム」を搭載した「CR-V1/CR-M1」のクラウドファンディングを実施中だが、イベント出展は初という本機の最終調整版のデモンストレーションを行った。
新技術「WARPシステム」とは、人間の本来の音の捉え方をイヤホンで再現するArtioの独自技術(特許申請中)とのこと。本来ステレオ再生では、片方の耳がスピーカーのL/R両方のチャンネルの音を感知していることを踏まえ、帯域・レベル・位相などを調整したLチャンネルとRチャンネルの信号を、それぞれ反対側のチャンネルに混ぜ合わせて再生。音の距離や位置を判断するための情報を追加することで、音の広がりを感じさせることを可能にする技術となる。
CR-V1とCR-M1は素材や搭載技術の違いにより、異なるサウンドを備えている。CR-V1はWARPシステムに加え、特許技術「SkIS」「s.n.a」を搭載。イヤホンらしい緻密な表現とスピーカーの迫力ある臨場感を両立するというCRシリーズのフラッグシップモデル。
フロントにチタン合金、ボディに軽量なアルミ合金を採用。不要な共振を抑えた高解像度の音とストレスのない装着性を実現する。日本国内の工場で徹底した生産管理を行い、部品一つ一つを適正に管理され、大量生産ではできない微妙な調整を行い、厳しい検査基準を通過したものだけが製品として出荷されるという。
CR-M1はWARPシステムの効果を余すことなく発揮させ、スピーカーの持つ自然な音の広がりを重視したというモデル。こちらは「SkIS」のみ搭載。音源のもつ臨場感あふれる空間表現を引き出し、音と音の距離感まで明確に再現するとする。筐体には音響特性に優れクリアな音質を生み出すアルミ素材を採用。軽量で、長時間のリスニングに最適とのことだ。
■TAGO STUDIO TAKASAKI
「TAGO STUDIO T3-01」は、群馬県高崎市のレコーディングスタジオ TAGO STUDIO TAKASAKIが、「音のプロフェッショナル達の、音造りに込めた思いをそのまま届ける」ことを目指し、同じ高崎市で長年ヘッドホン製造を手がけてきたメーカー TOKUMIの協力を得て開発したモニターヘッドホン。現在では完売による入荷待ちという人気を誇っている。
ポタフェス開催に先立ち第2弾となる「TAGO STUDIO T3-02」の登場が予告されていたが、T3-02は同社初のイヤホンだった。
ヘッドホンと同じくTOKUMIの協力を得て開発。同社はヘッドホンだけでなく、イヤホンのOEMやODMもこれまで手がけてきたのだという。TAGO STUDIOでは「T3-01」の成功を受け、次は携帯性に優れるカナル型イヤホンでT3-01のナチュラルサウンドを実現できないかと考え、開発に着手したという。
本機は10mm径のダイナミック型ドライバーを1基搭載。大きな特徴となるのはBOX-IN-BOX構造の採用だ。プロユースのレコーディングスタジオでは高い防音性能を得るために、部屋の中にもうひとつの部屋を浮かせて設置する浮遮音構造:BOX-IN-BOX構造が用いられるという。
このBOX-IN-BOX構造をイヤホンに応用、ステンレス製のコアユニットを外側のハウジングが支える2重構造とした。これにより、屋外での使用において重要な遮音性能を大幅に引き上げたとのこと。なお、外側のハウジングは前面が半透明になっており、コアユニットを見ることができる。また、ハウジングの背面にはT3-01と同じ国産の楓材を使用。ナチュラルサウンドに寄与しているという。正式発表は8月下旬を予定しているとのことだ。
■メディア・インテグレーション
メディア・インテグレーションのブースでは、主にプロ向け音響機器を手がけてきた同社の30周年を記念して登場した、FitEarとのコラボによる2ウェイ・4BA イヤーモニター「SP-IEM7」を聴くことができた。多様化するモニタリングのスタイルに呼応するためのモバイルリファレンスを形にした」というIEMで、独自の音響フィルターの採用が特徴となる。また、あえて2ウェイとしてクロスオーバーを減らし、低域を1ユニットに担当させることで、濁りのない明瞭なサウンドを再現したとする。
同社が取り扱うFocal Professionalのヘッドホン「CLEAR PRO」「LISTEN PRO」も出展。いずれもコンシューマー向けモデルをベースとしており外観や基本仕様をほぼ同様としているが、プロ向けを考慮してモニター性を追求した音質チューニングが施されている。同ブースでは、リスニング用途に使う場合でもコンシューマー向けとは異なる魅力があり、ぜひその音を聴いてみてほしいとアピールしていた。
■音響特機(MACKIE)
MACKIEは米国の音響機器ブランドで、セミプロ/アマのミュージシャンでも購入できる安価かつ性能の高い音響機器を提供。コンパクトミキサーの元祖としても知られている。ドラム用のモニタリングミキサーが定番商品で「それならモニター用のヘッドホンまで手がけてほしい」というミュージシャンの声から、イヤホンやヘッドホンにも参入したという。
ブースではプロ向け密閉型モニターヘッドホン「MC-150」(¥8,300)をはじめ、モニター用イヤホンやコンシューマー向けイヤホンなど、同社のラインナップを展示。いずれも高い性能を求めやすい価格で実現していることが特徴だ。
■Artio
Artioは、スピーカーの音をイヤホンで仮想的に再現できる新技術「WARPシステム」を搭載した「CR-V1/CR-M1」のクラウドファンディングを実施中だが、イベント出展は初という本機の最終調整版のデモンストレーションを行った。
新技術「WARPシステム」とは、人間の本来の音の捉え方をイヤホンで再現するArtioの独自技術(特許申請中)とのこと。本来ステレオ再生では、片方の耳がスピーカーのL/R両方のチャンネルの音を感知していることを踏まえ、帯域・レベル・位相などを調整したLチャンネルとRチャンネルの信号を、それぞれ反対側のチャンネルに混ぜ合わせて再生。音の距離や位置を判断するための情報を追加することで、音の広がりを感じさせることを可能にする技術となる。
CR-V1とCR-M1は素材や搭載技術の違いにより、異なるサウンドを備えている。CR-V1はWARPシステムに加え、特許技術「SkIS」「s.n.a」を搭載。イヤホンらしい緻密な表現とスピーカーの迫力ある臨場感を両立するというCRシリーズのフラッグシップモデル。
フロントにチタン合金、ボディに軽量なアルミ合金を採用。不要な共振を抑えた高解像度の音とストレスのない装着性を実現する。日本国内の工場で徹底した生産管理を行い、部品一つ一つを適正に管理され、大量生産ではできない微妙な調整を行い、厳しい検査基準を通過したものだけが製品として出荷されるという。
CR-M1はWARPシステムの効果を余すことなく発揮させ、スピーカーの持つ自然な音の広がりを重視したというモデル。こちらは「SkIS」のみ搭載。音源のもつ臨場感あふれる空間表現を引き出し、音と音の距離感まで明確に再現するとする。筐体には音響特性に優れクリアな音質を生み出すアルミ素材を採用。軽量で、長時間のリスニングに最適とのことだ。
■TAGO STUDIO TAKASAKI
「TAGO STUDIO T3-01」は、群馬県高崎市のレコーディングスタジオ TAGO STUDIO TAKASAKIが、「音のプロフェッショナル達の、音造りに込めた思いをそのまま届ける」ことを目指し、同じ高崎市で長年ヘッドホン製造を手がけてきたメーカー TOKUMIの協力を得て開発したモニターヘッドホン。現在では完売による入荷待ちという人気を誇っている。
ポタフェス開催に先立ち第2弾となる「TAGO STUDIO T3-02」の登場が予告されていたが、T3-02は同社初のイヤホンだった。
ヘッドホンと同じくTOKUMIの協力を得て開発。同社はヘッドホンだけでなく、イヤホンのOEMやODMもこれまで手がけてきたのだという。TAGO STUDIOでは「T3-01」の成功を受け、次は携帯性に優れるカナル型イヤホンでT3-01のナチュラルサウンドを実現できないかと考え、開発に着手したという。
本機は10mm径のダイナミック型ドライバーを1基搭載。大きな特徴となるのはBOX-IN-BOX構造の採用だ。プロユースのレコーディングスタジオでは高い防音性能を得るために、部屋の中にもうひとつの部屋を浮かせて設置する浮遮音構造:BOX-IN-BOX構造が用いられるという。
このBOX-IN-BOX構造をイヤホンに応用、ステンレス製のコアユニットを外側のハウジングが支える2重構造とした。これにより、屋外での使用において重要な遮音性能を大幅に引き上げたとのこと。なお、外側のハウジングは前面が半透明になっており、コアユニットを見ることができる。また、ハウジングの背面にはT3-01と同じ国産の楓材を使用。ナチュラルサウンドに寄与しているという。正式発表は8月下旬を予定しているとのことだ。
■メディア・インテグレーション
メディア・インテグレーションのブースでは、主にプロ向け音響機器を手がけてきた同社の30周年を記念して登場した、FitEarとのコラボによる2ウェイ・4BA イヤーモニター「SP-IEM7」を聴くことができた。多様化するモニタリングのスタイルに呼応するためのモバイルリファレンスを形にした」というIEMで、独自の音響フィルターの採用が特徴となる。また、あえて2ウェイとしてクロスオーバーを減らし、低域を1ユニットに担当させることで、濁りのない明瞭なサウンドを再現したとする。
同社が取り扱うFocal Professionalのヘッドホン「CLEAR PRO」「LISTEN PRO」も出展。いずれもコンシューマー向けモデルをベースとしており外観や基本仕様をほぼ同様としているが、プロ向けを考慮してモニター性を追求した音質チューニングが施されている。同ブースでは、リスニング用途に使う場合でもコンシューマー向けとは異なる魅力があり、ぜひその音を聴いてみてほしいとアピールしていた。
■音響特機(MACKIE)
MACKIEは米国の音響機器ブランドで、セミプロ/アマのミュージシャンでも購入できる安価かつ性能の高い音響機器を提供。コンパクトミキサーの元祖としても知られている。ドラム用のモニタリングミキサーが定番商品で「それならモニター用のヘッドホンまで手がけてほしい」というミュージシャンの声から、イヤホンやヘッドホンにも参入したという。
ブースではプロ向け密閉型モニターヘッドホン「MC-150」(¥8,300)をはじめ、モニター用イヤホンやコンシューマー向けイヤホンなど、同社のラインナップを展示。いずれも高い性能を求めやすい価格で実現していることが特徴だ。
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