ニュース
HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース
公開日 2019/09/08 06:10
「グローバル・イノベーション・パートナー」
<IFA>日本のスタートアップが集まる「IFA NEXT」。排泄検知や犬の気持ちがわかる機器など多彩な展示
編集部:風間雄介
独ベルリンで開催されている「IFA 2019」。世界中からスタートアップを集め、毎年人気となっているゾーン「IFA NEXT」が、今年も展開されている。
IFA NEXTは今年で3年目となった。初の試みとして、特定の国・地域の展示を「IFA NEXTグローバル・イノベーション・パートナー」としてハイライトすることが決定。栄えある初のパートナー国として、日本が選ばれた。
実際にIFA NEXTの日本ゾーンに行ってみると、大企業やベンチャー企業など会社規模を問わず、新しいチャレンジで世界を変えたいと願う出展者の熱気が伝わってきた。いくつか紹介していこう。
まず、凸版印刷は「Immersive Bon-Dance」を展示。漢字では「没入盆踊」だそうで、その名の通り、仮想的に盆踊りに参加しているような感覚が得られる。仕組みとしては、体に取り付けたセンサーで踊っている方の動きを検知し、リアルタイムでアバターのCGをレンダリングして合成するというものだ。
レーザー光で網膜に映像を直接走査する、QDレーザ社の技術や製品「RETISSA Display」はこれまでも当サイトで紹介してきたが、IFAでは初披露となる。欧州での本格展開に向けて今回初めて出展し、来場者の反応を確かめたいと意気込んでいた。
また、以前から話題になっている会社だが、「D Free」の展示も注目を集めていた。超音波で膀胱のサイズを計測し、尿量を検知。かなり高い精度で、尿が出るタイミングを推測できるという。介護施設や医療施設ですでに多数の導入実績があり、入所者が自分で言い出す前に排泄を促したりなど、丁寧なケアができると好評とのこと。
次なるチャレンジは、尿ではなく大便の事前検知。だが、これが非常に難しいという。「大腸だけでなく小腸の動きも見なければならないし、ストレスの程度、便の状態などによっても排泄のタイミングが変わる。大便のタイミングを正確に予測することは相当困難」。技術的なブレイクスルーを成し遂げ、なんとか実現させて欲しいものだ。
そのほか、LANGUALESS社は、犬に着せて心拍を測定することで、犬の気持ちを推測し、LEDライトの色で表現する商品「INUPATHY」を展示していた。開発に7年掛けたとのことで、すでに1,000台を出荷した人気モデルだ。犬の毛を剃らなくても使用できるほか、心拍数だけではなく心拍のリズムを掴むことで、犬の気持ちを正確に理解するように工夫したという。
ほかにも、落合陽一氏が創業したPixie Dust社は、音を色で表現する機器を展示。さらに日立ハイテクは、頭部に取り付けることで脳の状態を測定し、脳の働きを活発化させるためのトレーニングも行える機器を出展していた。
IFA NEXTは今年で3年目となった。初の試みとして、特定の国・地域の展示を「IFA NEXTグローバル・イノベーション・パートナー」としてハイライトすることが決定。栄えある初のパートナー国として、日本が選ばれた。
実際にIFA NEXTの日本ゾーンに行ってみると、大企業やベンチャー企業など会社規模を問わず、新しいチャレンジで世界を変えたいと願う出展者の熱気が伝わってきた。いくつか紹介していこう。
まず、凸版印刷は「Immersive Bon-Dance」を展示。漢字では「没入盆踊」だそうで、その名の通り、仮想的に盆踊りに参加しているような感覚が得られる。仕組みとしては、体に取り付けたセンサーで踊っている方の動きを検知し、リアルタイムでアバターのCGをレンダリングして合成するというものだ。
レーザー光で網膜に映像を直接走査する、QDレーザ社の技術や製品「RETISSA Display」はこれまでも当サイトで紹介してきたが、IFAでは初披露となる。欧州での本格展開に向けて今回初めて出展し、来場者の反応を確かめたいと意気込んでいた。
また、以前から話題になっている会社だが、「D Free」の展示も注目を集めていた。超音波で膀胱のサイズを計測し、尿量を検知。かなり高い精度で、尿が出るタイミングを推測できるという。介護施設や医療施設ですでに多数の導入実績があり、入所者が自分で言い出す前に排泄を促したりなど、丁寧なケアができると好評とのこと。
次なるチャレンジは、尿ではなく大便の事前検知。だが、これが非常に難しいという。「大腸だけでなく小腸の動きも見なければならないし、ストレスの程度、便の状態などによっても排泄のタイミングが変わる。大便のタイミングを正確に予測することは相当困難」。技術的なブレイクスルーを成し遂げ、なんとか実現させて欲しいものだ。
そのほか、LANGUALESS社は、犬に着せて心拍を測定することで、犬の気持ちを推測し、LEDライトの色で表現する商品「INUPATHY」を展示していた。開発に7年掛けたとのことで、すでに1,000台を出荷した人気モデルだ。犬の毛を剃らなくても使用できるほか、心拍数だけではなく心拍のリズムを掴むことで、犬の気持ちを正確に理解するように工夫したという。
ほかにも、落合陽一氏が創業したPixie Dust社は、音を色で表現する機器を展示。さらに日立ハイテクは、頭部に取り付けることで脳の状態を測定し、脳の働きを活発化させるためのトレーニングも行える機器を出展していた。
- トピック
- IFA2019