トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2019/11/02 21:53
超レアな過去モデルも登場

<ヘッドフォン祭>オーディオテクニカ歴代 “木のヘッドホン” 激レアモデルが聴ける!「ATH-IEX1」など注目機も

編集部:小澤麻実
オーディオテクニカは、6Fと11Fにブースを構えている。6Fのルーム:フラワーには、黒檀/アサダ桜ハウジングを採用した「ATH-AWKT」「ATH-AWAS」を筆頭にヘッドホン群を用意。11Fのルーム:アネモには「ATH-IEX1」などイヤホン群を出展している。

また2日15時からはチャペルにてトークイベントも開催された。評論家の岩井 喬氏を聞き手に迎え、開発を担当した小澤氏と営業を担当した平田氏が、同社の"木のヘッドホン”歴代モデルのエピソードを披露した。

2日には木のヘッドホンの歴史を紐解くイベントも開催された。写真右から開発担当の小澤氏、営業担当の平田氏、評論家の岩井喬氏

なお今回のヘッドフォン祭のメインビジュアルには「オーディオテクニカ ウッドヘッドホンの歴史」が使われている

<6F>

1996年の初代「ATH-W10VTG」の発表から20年以上にわたって様々な天然木材を使った製品群を世に送り出しているオーディオテクニカ。新製品となる「ATH-AWKT」は"伝統”、「ATH-AWAS」は"革新”、というテーマのもと開発されたのだという。

6Fは「ATH-AWKT」「ATH-AWAS」をレコードやハイレゾ、SACDなど様々なソースで試聴することができるブースになっている

価格はAWKTが実売20万円前後、AWASが実売15万円前後となっているが、どちらが上位機ということはないとのこと。これまでの木のヘッドホンのように、型番に数字を用いなかったのも、兄弟機という印象にしたくなかったという理由があるそうだ。

「ATH-AWKT」はハウジングに樹齢200年を超え、硬質かつ制振性に優れる黒檀(縞黒檀)材を採用。同じく縞黒檀ハウジングを採用していた2005年モデル「ATH-W5000」を念頭に、その直系とも言えるようなチューニングを行ったという。

W5000は高い人気を誇り、今年夏頃まで販売されていたロングセラー機。小澤氏いわく「密閉型の最強ヘッドホンを作ろうとしたモデル」で、平田氏は「完璧な音だった」と語るが、いくつか課題も残していたという。

「ATH-AWKT」はその課題に再び挑戦したモデル。「バランスを変えたくなかった」(小澤氏)という考えから、φ53mmダイナミックドライバーはW5000と同じものを使用しつつ、筐体側の工夫で低域を少し伸ばすなど音のブラッシュアップを図った。そのサウンドについて小澤氏は「今聴いてみると、W5000はややフォーカスが弱い。AWKTは音の締まりが良くなり立体感がある」とコメントしていた。

「ATH-AWAS」はハウジングに高い強度と耐久性を持つアサダ桜を採用。チューニングは過去のアサダ桜採用モデルを踏まえつつも、明瞭さや透明感、レスポンス等に優れた、これまでとは一味違う“新しい音”に挑戦したとのこと。こちらはドライバーも「今できることを全部盛り込む」というテーマで設計し直している。

このように「ATH-AWKT」と「ATH-AWAS」は音の傾向が異なるため、説明員は「試聴された方とお話しすると、価格が高い方を気に入る方ばかりではない印象。どちらが好みか、ぜひ実際に聴いてみてほしい」と話していた。

また注目なのは、歴代の木のヘッドホンを揃えており、しかも試聴できるということだ。1996年発売の「ATH-W10VTG」(しかも、幻の1stロットモデル)や、アサダ桜ハウジングにレザーを施した、2003年発売の「ATH-L3000」(こちらもウェブ限定30台・フジヤエービックスタッフも「初めて見た」と言うほどレアなグリーンモデル)、縞黒檀を初めて使用した「ATH-W5000」(2005年発売)、創立50周年記念モデル「ATH-W5000ANV」(2011年)などが揃っているとあって、試聴を求める来場者が多数集まっていた。

歴代の木のヘッドホンが揃っており試聴可能。貴重な機会とあって試聴希望の列ができていた


超レアな「ATH-L3000」web限定30台だったグリーンモデル

こちらは「ATH-W10VTG」幻の1stロットモデル。1stロットの500台のみ、ハウジングがグロス仕上げだったという(通常はマット)


こちらも今秋発売の新製品、フレイムメイプル材を使用した「ATH-WP900」ももちろん登場している。美しいハウジングの製造過程展示も行われている
<11F>

11Fには、ダイナミックドライバー/BAドライバー/パッシブラジエーターによる世界初のハイブリッド構成を採用したイヤホン「ATH-IEX1」や、完全ワイヤレスイヤホンの入門機「ATH-CK3TW」、有線接続でハイレゾも聴けるネックバンド型ノイキャン/BTイヤホン「ATH-ANC400BT」などが取り揃えられていた。

ATH-IEX1を試聴希望する方が多数訪れていた


完全ワイヤレスイヤホンの入門機「ATH-CK3TW」やネックバンド型ノイキャン/BTイヤホン「ATH-ANC400BT」なども登場している
特に「ATH-IEX1」は"世界初”機構を搭載した注目機とあって、試聴希望者がひっきりなしに訪れていた。なお岩井喬氏によるレビューをこちらでご紹介している。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
2 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
3 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
4 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
5 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
6 【ミニレビュー】空き電源コンセントに挿入するだけ。オーディオみじんこ「SILVER HARMONIZER AC-ADVANCE」
7 モニターオーディオ「GOLDシリーズ」レビュー。ユニット大幅刷新の第6世代機は「ハイスピードで焦点の明確な音調」
8 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
9 Nothing、スマホ/イヤホンが最大30%オフ価格になるウィンターキャンペーン。先着順で靴下もらえる
10 要注目の新興ブランド、ラトビア「アレタイ」スピーカー試聴レビュー!広大な空間描写力が魅力
12/20 10:05 更新

WEB