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公開日 2020/02/04 16:19
宮嶋社長、杉江社長が会見
ビックカメラ日本橋三越が2月7日オープン。百貨店に家電売り場が復活する2つの理由
PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
■家電の売り場をもう一度、百貨店につくることが長年の夢だった
三越伊勢丹が運営する日本橋三越本店 新館に、ビックカメラの新店舗「ビックカメラ 日本橋三越」が2月7日(金)にオープンする。本日、開催された記者発表会において、(株)三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員・杉江俊彦氏は「家電の売り場をもう一度、百貨店の中につくることが私たちの長年の夢だった」と熱く語り、2つの理由を挙げた。
1つ目の理由は、家電がお客様の関心が非常に高いアイテムであること。「百貨店というのは元々“百貨”で、昔は家電も釣り具も楽器もあった。しかし、効率化でどんどん商品を絞り、お客様から見ると“婦人服をたくさん売っている店”と思われている。しかし、お客様の多様化やデジタル化に伴い、店舗に来る魅力をもう一度創らなければならない。家電は今のお客様の関心が非常に高いレベルにあるアイテム。欧米では10年くらい前から百貨店に家電売り場が復活している」と説明した。
2つ目の理由は、店舗の魅力を高める上で家電が不可欠の存在であること。「家電は従来のくくりでは捉えられない商品アイテムになっている。どんどん新しいアイテムができ、これからは5Gで、家庭内の家電が外とつながり、お客様から切り離せない存在だ。それを、私どもが扱わないことはあり得ない」と訴えた。「こうしたアイテムがないと店舗に魅力がない、未来にも対応できなくなる」。
単純に場所を貸して家電ショップを入れることには「あまり意味がない」と指摘するが、自らの力だけでは実現できない。そうしたタイミングに、「ビックカメラ・宮嶋社長とお話しする機会があった。ビックカメラさんの素晴らしい商品やシステムと我々の店を支持していただけるお客様が合わされば、何かできるというところから始まり、こういうショップが完成した。まだできたばかり。これからどんどん良くしていく」。
さらに「百貨店の中に、家電だけではなく、過去に辞めてきたアイテムをもう一度復活させて店舗の魅力を上げていきたい。今回、ビックカメラさんとは貸借契約ではあるが、決してただ単に場所を貸すのではなく、私たちも全面的に入らせていただき、一緒に創っていくプロジェクトとなっている」と意気込みを示した
■新しい化学反応が生まれてくる
一方、「“日本橋KADEN”というこれまでとは違った新しいスタイルで、新しいお客様をお迎えできることをうれしく思う」と語る(株)ビックカメラ 代表取締役社長・宮嶋宏幸氏。
日本橋エリアは家電製品を購入されたいお客様がとても多くいるが、購入する場がない。日本橋三越を利用する富裕層のお客様も家電について誰に相談すればいいのか困っている。そうした課題に対し、「商品を並べて、価格訴求やポイント訴求を行ってきた。それはそのまま行うが、さらにその先に、お客様に相対して納得がいくまで商品選びをサポートしたり、購入された後のアフターサービスについてもゆっくりと時間を使いながらお客様にご案内したり、そうした販売の仕方を今回は行っていきたい」と説明する。
斬新な新しい店舗スタイルは、3つのゾーンで構成される。そのひとつが、ビックカメラ初のラウンジスペースを構えた「クオリティタイムゾーン」。「お客様にソファでゆっくりとくつろぎながら、商品選びをお手伝いしたり、サポート関係のご案内をしたり、また、お客様から連絡があればすぐに電話口に出て対応したり、ご自宅までこちらから伺って問題解決をさせていただくスタイルを目指す。三越伊勢丹の外商部との方もいろいろ協力ができると思う」。
ビックカメラと三越伊勢丹は、8年前、新宿に「ビックロ」をオープンしたのを機に、さまざまなコラボレーションが実を結び、新しい展開を創造してきた。「今回も、新しい化学反応が生まれれば」と大きな期待を寄せる。
売り場面積は約1,200m2と小ぶりだが、「実はこの店でしか扱ってないものがたくさんあり、私も普段見馴れない商品が多く驚いた」という品揃えも大きな特徴のひとつ。日本橋三越内に出店するということで開拓された新しい取引先の商品や既存のメーカーからも特別なモデルが用意され、他のビックカメラでは出会えない商品が数多く揃っている。「いろいろなお客様からの意見や要望に耳を傾け、さらに進化・変化させていく」と力を込める。
両社長はそれぞれのあいさつを、奇しくも「ぜひご期待いただきたい」という同じ言葉で締めくくった。これまでにはない新しい家電店のスタイルを具現化した「ビックカメラ 日本橋三越(日本橋KADEN)」。これから、どのように進化していくのか。その姿から目が離せない。
売り場レポートはのちほどお届けする。
三越伊勢丹が運営する日本橋三越本店 新館に、ビックカメラの新店舗「ビックカメラ 日本橋三越」が2月7日(金)にオープンする。本日、開催された記者発表会において、(株)三越伊勢丹 代表取締役社長執行役員・杉江俊彦氏は「家電の売り場をもう一度、百貨店の中につくることが私たちの長年の夢だった」と熱く語り、2つの理由を挙げた。
1つ目の理由は、家電がお客様の関心が非常に高いアイテムであること。「百貨店というのは元々“百貨”で、昔は家電も釣り具も楽器もあった。しかし、効率化でどんどん商品を絞り、お客様から見ると“婦人服をたくさん売っている店”と思われている。しかし、お客様の多様化やデジタル化に伴い、店舗に来る魅力をもう一度創らなければならない。家電は今のお客様の関心が非常に高いレベルにあるアイテム。欧米では10年くらい前から百貨店に家電売り場が復活している」と説明した。
2つ目の理由は、店舗の魅力を高める上で家電が不可欠の存在であること。「家電は従来のくくりでは捉えられない商品アイテムになっている。どんどん新しいアイテムができ、これからは5Gで、家庭内の家電が外とつながり、お客様から切り離せない存在だ。それを、私どもが扱わないことはあり得ない」と訴えた。「こうしたアイテムがないと店舗に魅力がない、未来にも対応できなくなる」。
単純に場所を貸して家電ショップを入れることには「あまり意味がない」と指摘するが、自らの力だけでは実現できない。そうしたタイミングに、「ビックカメラ・宮嶋社長とお話しする機会があった。ビックカメラさんの素晴らしい商品やシステムと我々の店を支持していただけるお客様が合わされば、何かできるというところから始まり、こういうショップが完成した。まだできたばかり。これからどんどん良くしていく」。
さらに「百貨店の中に、家電だけではなく、過去に辞めてきたアイテムをもう一度復活させて店舗の魅力を上げていきたい。今回、ビックカメラさんとは貸借契約ではあるが、決してただ単に場所を貸すのではなく、私たちも全面的に入らせていただき、一緒に創っていくプロジェクトとなっている」と意気込みを示した
■新しい化学反応が生まれてくる
一方、「“日本橋KADEN”というこれまでとは違った新しいスタイルで、新しいお客様をお迎えできることをうれしく思う」と語る(株)ビックカメラ 代表取締役社長・宮嶋宏幸氏。
日本橋エリアは家電製品を購入されたいお客様がとても多くいるが、購入する場がない。日本橋三越を利用する富裕層のお客様も家電について誰に相談すればいいのか困っている。そうした課題に対し、「商品を並べて、価格訴求やポイント訴求を行ってきた。それはそのまま行うが、さらにその先に、お客様に相対して納得がいくまで商品選びをサポートしたり、購入された後のアフターサービスについてもゆっくりと時間を使いながらお客様にご案内したり、そうした販売の仕方を今回は行っていきたい」と説明する。
斬新な新しい店舗スタイルは、3つのゾーンで構成される。そのひとつが、ビックカメラ初のラウンジスペースを構えた「クオリティタイムゾーン」。「お客様にソファでゆっくりとくつろぎながら、商品選びをお手伝いしたり、サポート関係のご案内をしたり、また、お客様から連絡があればすぐに電話口に出て対応したり、ご自宅までこちらから伺って問題解決をさせていただくスタイルを目指す。三越伊勢丹の外商部との方もいろいろ協力ができると思う」。
ビックカメラと三越伊勢丹は、8年前、新宿に「ビックロ」をオープンしたのを機に、さまざまなコラボレーションが実を結び、新しい展開を創造してきた。「今回も、新しい化学反応が生まれれば」と大きな期待を寄せる。
売り場面積は約1,200m2と小ぶりだが、「実はこの店でしか扱ってないものがたくさんあり、私も普段見馴れない商品が多く驚いた」という品揃えも大きな特徴のひとつ。日本橋三越内に出店するということで開拓された新しい取引先の商品や既存のメーカーからも特別なモデルが用意され、他のビックカメラでは出会えない商品が数多く揃っている。「いろいろなお客様からの意見や要望に耳を傾け、さらに進化・変化させていく」と力を込める。
両社長はそれぞれのあいさつを、奇しくも「ぜひご期待いただきたい」という同じ言葉で締めくくった。これまでにはない新しい家電店のスタイルを具現化した「ビックカメラ 日本橋三越(日本橋KADEN)」。これから、どのように進化していくのか。その姿から目が離せない。
売り場レポートはのちほどお届けする。
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