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公開日 2020/02/26 13:15
10mmドライバー搭載、接続性向上も工夫
テクニクス、ブランド初完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」。独自ノイキャンは“業界最高級”
編集部:川田菜月
パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドより、初の完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」を4月中旬に発売する。価格はオープンだが、31,000円前後(税抜)での実売が想定される。
EAH-AZ70Wは、“Music/Communication/Noise Canceling” をコンセプトに、テクニクスのHiFiオーディオ開発などで培われた音響技術と、パナソニックが有するデジタルコードレス電話機の無線技術を掛け合わせて共同開発された、同ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン。CES 2020にて発表されていたモデルの発売、価格が決定した格好だ。
テクニクスから昨年11月に発売されたハイエンドイヤホン「EAH-TZ700」の技術も活用し、豊かな音質を実現するとともに、接続の安定性とクリアな通話品質も確保。さらに独自のデュアルハイブリッドノイズキャンセリング機能により、業界最高クラスのノイズ低減効果を実現したという。
内部にはφ10mmと大口径のダイナミック型ドライバーを搭載。音楽本来の躍動感と豊かな低音、そして音場や空間性の広いゆとりあるサウンドを再生するため大型亜ドライバーを選択したという。振動板にはグラフェンコートを施したPEEK素材を採用。強度を高めることで振動板自体の不要な振動を抑制し、高域の伸びや抜け、艶のあるボーカル再生が可能としている。
またドライバーの背面側には、EAH-TZ700でも採用した「アコースティックコントロールチャンバー」を設置。ドライバー前後の空気の流れを精密にコントロールして最適化することで、ドライバーが本来持つ広帯域にわたる再生能力を引き出すという。
同社は「サウンドを生み出す根幹となる部分は、EAH-TZ700とほぼ同様。完全ワイヤレスイヤホンながらφ10mmの大口径ドライバーを採用し、豊かで余裕のある音質実現を目指して、ドライバー本来の性能をフルに発揮できるようチューニングを施した」とアピールする。
なお、完全ワイヤレスイヤホンとしてはφ10mmと大口径なドライバーを採用しているが、設計を工夫することで筐体を小型化。人間工学に基づき耳孔にフィットする形状で、装着に違和感のない適度なサイズ感と音質の両立を図っている。イヤホンの質量は片側7g、IPX4相当の防滴性能も装備する。
本体は円形デザインで、テクニクスヘッドホンの上質なデザインを象徴するスピン加工が施される。カラーはブラックとシルバーの2色展開。充電ケースは持ちやすいラウンド形状で、素材はアルミニウム。ヘアライン仕上げの天面部にはロゴを配置し、イヤホンのハウジング部と共通したデザインで、全体的に質感の高い仕上がりとなっている。質量は約65g、充電端子はUSB Type-Cを装備する。
ノイズ低減機能には、独自の「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」技術を採用した。本技術では、ノイズを取り込む2つの方式に対して、それぞれ異なる処理を施している点が特徴だ。
イヤホンの外側に配置したマイクでノイズを取り込む「フィードフォワード方式」については、演算処理による精緻なデジタル制御を行うことで騒音を大幅に低減。より耳元に近い、内側に配置したマイクから集音してノイズを減衰させる「フィードバック方式」については、電子回路によるアナログ処理で素早く対応し、遅延のないノイズ低減を行うという仕組みだ。
これにより、高いノイズキャンセリング性能を発揮。同社の検証結果で“業界最高クラス” の効果が得られているという。なお本機能は同日発表されたパナソニックの完全ワイヤレスイヤホン上位機「RZ-S50W」にも採用されている。合わせて、周囲の音を取り込めるアンビエント機能も装備する。
ハウジングにはタッチセンサーとBluetoothアンテナを共用化した、新開発の「タッチセンサーアンテナ」を内蔵。タッチセンサーのパネル部にアンテナも合わせて設計し、基板部分もアンテナ化することで、タッチセンサーとBluetoothアンテナを共用化しており、外側に向かって指向性を最適化することで、人体の影響を受けにくく、途切れにくいBluetooth接続が可能だとしている。
イヤホン本体での操作で、音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、ボリュームの調整、通話応答などのほか、ノイズキャンセリングモード/アンビエントモード(外音取り込み)/OFFの切り替え、音声アシスタントの起動などが行える。
接続デバイスとのペアリングには左右独立受信方式を採用。スマートフォンの機種に左右されることなく、L/Rの各イヤホンとスマートフォンがそれぞれに接続することで高い接続安定性が得られ、また動画視聴時の映像と音声のズレも軽減できるという。
市場での完全ワイヤレスイヤホンに対する不満点として挙げられることも多い「通話時の音声品質」もこだわったとしており、パナソニックのデジタルコードレス電話の開発技術を用いることで精度向上を図っている。
具体的には、自社アルゴリズムを用いたビームフォーミング技術を採用し、音声とそれ以外の音を区別してノイズを低減。高い集音性能を持つMEMSマイクを、ノイズキャンセリング用に2基(内1基が通話兼用)、通話専用を1基とイヤホン片側に計3基内蔵。2基の通話用マイクを用いて、声の帯域にフォーカスしてクリアにする処理を施すことで、音声を明瞭に届けられるとしている。
さらに風切り音対策として、本体内部をラビリンス構造として空気の通り道を複雑化。その内側にマイクを配置することで直接風が当たりにくくなり、風切り音を低減しながら、音声をきちんとキャッチできるという。
専用アプリ「Technics Audio Connect」を用意。スマホとのペアリング案内や、イヤホンのバッテリー残量、音質カスタマイズの操作が可能。ノイズキャンセリングおよび外音取り込みのレベルは100段階と詳細に調整できる。また紛失時にイヤホンを捜索できる「ヘッドホンを探す」機能なども搭載する。
Bluetoothはバージョン5.0、プロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFP、コーデックはSBC/AACに対応する。AACコーデック再生時の連続再生時間は、ノイズキャンセリングON時で約6.5時間、充電ケース併用で最大約19.5時間。同条件でノイズキャンセリングOFF時は約7.5時間、充電ケース併用で約22.5時間。急速充電にも対応し、15分で約70分の再生が可能(ノイズキャンセリングON/AAC再生時)。
イヤーピースは円型のシリコン製とし、周辺部と中心部で硬度を変えてフィット感と遮音性も両立。S/M/L/XLを各サイズ1ペアずつ付属する。そのほか充電ケーブルも同梱する。
EAH-AZ70Wは、“Music/Communication/Noise Canceling” をコンセプトに、テクニクスのHiFiオーディオ開発などで培われた音響技術と、パナソニックが有するデジタルコードレス電話機の無線技術を掛け合わせて共同開発された、同ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン。CES 2020にて発表されていたモデルの発売、価格が決定した格好だ。
テクニクスから昨年11月に発売されたハイエンドイヤホン「EAH-TZ700」の技術も活用し、豊かな音質を実現するとともに、接続の安定性とクリアな通話品質も確保。さらに独自のデュアルハイブリッドノイズキャンセリング機能により、業界最高クラスのノイズ低減効果を実現したという。
内部にはφ10mmと大口径のダイナミック型ドライバーを搭載。音楽本来の躍動感と豊かな低音、そして音場や空間性の広いゆとりあるサウンドを再生するため大型亜ドライバーを選択したという。振動板にはグラフェンコートを施したPEEK素材を採用。強度を高めることで振動板自体の不要な振動を抑制し、高域の伸びや抜け、艶のあるボーカル再生が可能としている。
またドライバーの背面側には、EAH-TZ700でも採用した「アコースティックコントロールチャンバー」を設置。ドライバー前後の空気の流れを精密にコントロールして最適化することで、ドライバーが本来持つ広帯域にわたる再生能力を引き出すという。
同社は「サウンドを生み出す根幹となる部分は、EAH-TZ700とほぼ同様。完全ワイヤレスイヤホンながらφ10mmの大口径ドライバーを採用し、豊かで余裕のある音質実現を目指して、ドライバー本来の性能をフルに発揮できるようチューニングを施した」とアピールする。
なお、完全ワイヤレスイヤホンとしてはφ10mmと大口径なドライバーを採用しているが、設計を工夫することで筐体を小型化。人間工学に基づき耳孔にフィットする形状で、装着に違和感のない適度なサイズ感と音質の両立を図っている。イヤホンの質量は片側7g、IPX4相当の防滴性能も装備する。
本体は円形デザインで、テクニクスヘッドホンの上質なデザインを象徴するスピン加工が施される。カラーはブラックとシルバーの2色展開。充電ケースは持ちやすいラウンド形状で、素材はアルミニウム。ヘアライン仕上げの天面部にはロゴを配置し、イヤホンのハウジング部と共通したデザインで、全体的に質感の高い仕上がりとなっている。質量は約65g、充電端子はUSB Type-Cを装備する。
ノイズ低減機能には、独自の「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」技術を採用した。本技術では、ノイズを取り込む2つの方式に対して、それぞれ異なる処理を施している点が特徴だ。
イヤホンの外側に配置したマイクでノイズを取り込む「フィードフォワード方式」については、演算処理による精緻なデジタル制御を行うことで騒音を大幅に低減。より耳元に近い、内側に配置したマイクから集音してノイズを減衰させる「フィードバック方式」については、電子回路によるアナログ処理で素早く対応し、遅延のないノイズ低減を行うという仕組みだ。
これにより、高いノイズキャンセリング性能を発揮。同社の検証結果で“業界最高クラス” の効果が得られているという。なお本機能は同日発表されたパナソニックの完全ワイヤレスイヤホン上位機「RZ-S50W」にも採用されている。合わせて、周囲の音を取り込めるアンビエント機能も装備する。
ハウジングにはタッチセンサーとBluetoothアンテナを共用化した、新開発の「タッチセンサーアンテナ」を内蔵。タッチセンサーのパネル部にアンテナも合わせて設計し、基板部分もアンテナ化することで、タッチセンサーとBluetoothアンテナを共用化しており、外側に向かって指向性を最適化することで、人体の影響を受けにくく、途切れにくいBluetooth接続が可能だとしている。
イヤホン本体での操作で、音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、ボリュームの調整、通話応答などのほか、ノイズキャンセリングモード/アンビエントモード(外音取り込み)/OFFの切り替え、音声アシスタントの起動などが行える。
接続デバイスとのペアリングには左右独立受信方式を採用。スマートフォンの機種に左右されることなく、L/Rの各イヤホンとスマートフォンがそれぞれに接続することで高い接続安定性が得られ、また動画視聴時の映像と音声のズレも軽減できるという。
市場での完全ワイヤレスイヤホンに対する不満点として挙げられることも多い「通話時の音声品質」もこだわったとしており、パナソニックのデジタルコードレス電話の開発技術を用いることで精度向上を図っている。
具体的には、自社アルゴリズムを用いたビームフォーミング技術を採用し、音声とそれ以外の音を区別してノイズを低減。高い集音性能を持つMEMSマイクを、ノイズキャンセリング用に2基(内1基が通話兼用)、通話専用を1基とイヤホン片側に計3基内蔵。2基の通話用マイクを用いて、声の帯域にフォーカスしてクリアにする処理を施すことで、音声を明瞭に届けられるとしている。
さらに風切り音対策として、本体内部をラビリンス構造として空気の通り道を複雑化。その内側にマイクを配置することで直接風が当たりにくくなり、風切り音を低減しながら、音声をきちんとキャッチできるという。
専用アプリ「Technics Audio Connect」を用意。スマホとのペアリング案内や、イヤホンのバッテリー残量、音質カスタマイズの操作が可能。ノイズキャンセリングおよび外音取り込みのレベルは100段階と詳細に調整できる。また紛失時にイヤホンを捜索できる「ヘッドホンを探す」機能なども搭載する。
Bluetoothはバージョン5.0、プロファイルはA2DP/AVRCP/HSP/HFP、コーデックはSBC/AACに対応する。AACコーデック再生時の連続再生時間は、ノイズキャンセリングON時で約6.5時間、充電ケース併用で最大約19.5時間。同条件でノイズキャンセリングOFF時は約7.5時間、充電ケース併用で約22.5時間。急速充電にも対応し、15分で約70分の再生が可能(ノイズキャンセリングON/AAC再生時)。
イヤーピースは円型のシリコン製とし、周辺部と中心部で硬度を変えてフィット感と遮音性も両立。S/M/L/XLを各サイズ1ペアずつ付属する。そのほか充電ケーブルも同梱する。
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