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公開日 2022/04/22 11:00
10年使える製品を目標に開発
Acoustune、新イヤホンブランド「MADOO」上陸。第一弾はプラナー型×3&BA型×2の「Typ711」
編集部:平山洸太
ピクセルは、同社が取り扱うAcoustuneのサブブランド「MADOO(マドゥー)」より、ブランド第1弾のイヤホンとして「Typ711」を4月29日に発売する。価格はオープンだが、税込149,800円前後の実売が予想される。
MADOOとは、マルチドライバー構成を採用する新たなブランド。「次世代のドライバや新しい素材を使ったイヤホンを作る」という研究テーマをもとに、Acoustuneやその他高級イヤホンのOEM/ODM開発を手がけてきた日本人エンジニアが2021年に立ち上げた。「機械式のカメラや時計のように数十年使用」できることをコンセプトに、今回のTyp711では約2年の開発期間を費やして開発を行ったとしている。
ドライバー構成は、3基のMicro Square Planar Magnetic(Micro PM)ドライバー「Planar」と、2基のバランスドアーマチュア(BA)ドライバー「Summba」の計5基。前者はプラナーダイナミック技術を用いたもので、高度に薄板を加工した金属箱の内部に、複合材料(メンブレン形状の軽量合金とスーパーエンプラの組み合わせ)の振動板に平面上のコイルを接合したものを、マグネットで駆動する構造となっている。
Micro PMドライバーは、それぞれ低域/中低域/高域にそれぞれカスタムしたものを採用。低域の「Planar -PAM80303」はキック感のある芯の効いた低音、中低域の「Planar -PCM90202」は芯の効いた低音ながらも声のウェット感を引き出す中域、低高域の「Planar -PSM30101-」は突き抜けるような高音と制動の効いた低音が特徴のドライバーだとしている。
中高域を担当するBAドライバー「Summba -SBA50201」には、細かな振動に優れるε(イプシロン)型アーマチュアを採用し、極薄で軽量化を図りながらも剛性を保つように最適化。広帯域に低歪みで再生でき、透明度の高い音を備えているという。またBAドライバーには、Micro PMドライバーの音色を引き出すため、AVX製の高容量キャパシタを用いた2次のクロスオーバーネットワークを採用する。
ハウジングは、スイス・日本の高級時計やドイツ製自動車などの切削工具を手がけたエンジニアが設計。高精度なCNC加工によってSUSブロックを削り出すことで製造している。また表面には硬さを持たせるためのサンドブラスト加工を行うほか、シェル厚に十分な厚みをもたせることで剛性に配慮。形状は300人分の男性(日本や中国、韓国などアジア人が中心)の耳型を約3年かけて収集し、これをもとに最適な形状を追求した。
なお、設計にあたり独自のハウジングアーキテクチャ「MIAA:MADOO In-ear Acoustic Architecture」を開発した。ドライバーをまとめる部品「アコースティックボックス」は0.01mmレベルの精度の3Dプリントで製造され、スキマティックデザインという複雑な音響回路を搭載。各ドライバーを正確な位置に固定し、サウンドチューブの長さや穴径などの快適化を行うことで、ビニールチューブで起こりやすい湾曲や潰れによるロスを抑えている。
デザインのコンセプトとして、潜水艦や時計の窓をイメージ。フェイスプレート部分には傷がつきにくいサファイアクリスタルを採用することで、長年にわたって使用できるように配慮。この部分の製造は高級時計の部品などを手がけるアダマンド並木精密宝石が日本国内で行っている。また空隙によってスピーカーユニット群の排圧を制御することで、パフォーマンスを引き出す構造を採用する。
Pentaconn Earコネクターを採用するためリケーブルが可能。付属ケーブルには、Acoustuneカスタムによる、4芯(2芯×2)のシルバーコート銅線を採用する。ケーブルの長さは1.2mで、φ3.5mm3極L字金メッキプラグの「MRC011」とφ4.4mm5極L字金メッキプラグの「MRC023」を同梱する。
ほか、再生周波数帯域は20Hz - 20kHzで、インピーダンスは16Ω、最大入力は15mW。質量は53gとなる。また、3サイズのシリコンイヤーピース、1セットのフリーフォームチップ、イヤーピースケース、キャリングケースを付属する。
MADOOとは、マルチドライバー構成を採用する新たなブランド。「次世代のドライバや新しい素材を使ったイヤホンを作る」という研究テーマをもとに、Acoustuneやその他高級イヤホンのOEM/ODM開発を手がけてきた日本人エンジニアが2021年に立ち上げた。「機械式のカメラや時計のように数十年使用」できることをコンセプトに、今回のTyp711では約2年の開発期間を費やして開発を行ったとしている。
ドライバー構成は、3基のMicro Square Planar Magnetic(Micro PM)ドライバー「Planar」と、2基のバランスドアーマチュア(BA)ドライバー「Summba」の計5基。前者はプラナーダイナミック技術を用いたもので、高度に薄板を加工した金属箱の内部に、複合材料(メンブレン形状の軽量合金とスーパーエンプラの組み合わせ)の振動板に平面上のコイルを接合したものを、マグネットで駆動する構造となっている。
Micro PMドライバーは、それぞれ低域/中低域/高域にそれぞれカスタムしたものを採用。低域の「Planar -PAM80303」はキック感のある芯の効いた低音、中低域の「Planar -PCM90202」は芯の効いた低音ながらも声のウェット感を引き出す中域、低高域の「Planar -PSM30101-」は突き抜けるような高音と制動の効いた低音が特徴のドライバーだとしている。
中高域を担当するBAドライバー「Summba -SBA50201」には、細かな振動に優れるε(イプシロン)型アーマチュアを採用し、極薄で軽量化を図りながらも剛性を保つように最適化。広帯域に低歪みで再生でき、透明度の高い音を備えているという。またBAドライバーには、Micro PMドライバーの音色を引き出すため、AVX製の高容量キャパシタを用いた2次のクロスオーバーネットワークを採用する。
ハウジングは、スイス・日本の高級時計やドイツ製自動車などの切削工具を手がけたエンジニアが設計。高精度なCNC加工によってSUSブロックを削り出すことで製造している。また表面には硬さを持たせるためのサンドブラスト加工を行うほか、シェル厚に十分な厚みをもたせることで剛性に配慮。形状は300人分の男性(日本や中国、韓国などアジア人が中心)の耳型を約3年かけて収集し、これをもとに最適な形状を追求した。
なお、設計にあたり独自のハウジングアーキテクチャ「MIAA:MADOO In-ear Acoustic Architecture」を開発した。ドライバーをまとめる部品「アコースティックボックス」は0.01mmレベルの精度の3Dプリントで製造され、スキマティックデザインという複雑な音響回路を搭載。各ドライバーを正確な位置に固定し、サウンドチューブの長さや穴径などの快適化を行うことで、ビニールチューブで起こりやすい湾曲や潰れによるロスを抑えている。
デザインのコンセプトとして、潜水艦や時計の窓をイメージ。フェイスプレート部分には傷がつきにくいサファイアクリスタルを採用することで、長年にわたって使用できるように配慮。この部分の製造は高級時計の部品などを手がけるアダマンド並木精密宝石が日本国内で行っている。また空隙によってスピーカーユニット群の排圧を制御することで、パフォーマンスを引き出す構造を採用する。
Pentaconn Earコネクターを採用するためリケーブルが可能。付属ケーブルには、Acoustuneカスタムによる、4芯(2芯×2)のシルバーコート銅線を採用する。ケーブルの長さは1.2mで、φ3.5mm3極L字金メッキプラグの「MRC011」とφ4.4mm5極L字金メッキプラグの「MRC023」を同梱する。
ほか、再生周波数帯域は20Hz - 20kHzで、インピーダンスは16Ω、最大入力は15mW。質量は53gとなる。また、3サイズのシリコンイヤーピース、1セットのフリーフォームチップ、イヤーピースケース、キャリングケースを付属する。