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公開日 2022/06/24 15:56
まずお互いを知るところから、事業承継の成功事例
パナソニックショップ 「TEC かたくら電気」新装オープン。お客様と地域へ、思いがこもったバトンを受け継ぐ新社長の活躍に期待
PHILEWEBビジネス 徳田ゆかり
地域に根差し60年もの歴史をもつパナソニックショップ、旧「佐藤テレビ音響社」は、今年4月に「(株)TEC かたくら電気」となって新たな一歩を踏み出した。これまで商売を盛り上げてきた前社長の佐藤誠氏から、若き新社長の高田広太氏にバトンが受け継がれ、6月にあらためて新装オープンのセレモニーの日を迎えることとなった。
事業承継は今、地域電気店の大きな課題となっている。佐藤氏もその問題を抱え、販売会社であるパナソニックコンシューマーマーケティング(PCMC)に相談を持ちかけた。そのことを「風の噂に聞いて」反応したのが、地域で別のパナソニックショップに勤務していた高田氏。自宅が近所ということもあり、さっそくお店を見に行ってみたのだという。
「佐藤さんとは、地域の合展や研修会でご一緒したこともあり、顔見知りではありました。どんなお店だろうと思って行ってみた時、工事を終えて帰社された佐藤さんと出会ってご挨拶ができ、店の中を見せていただくことができました。その後PCMCを通じて、私たち二人が揃って話ができる機会を作っていただけたんです」と高田氏。これがきっかけとなり、佐藤氏のもとで働くことになった。1年前の2021年4月のことである。
佐藤氏は、毎月お客様に向け発信していた「ニュースレター」で、さっそく高田氏をお披露目したという。「そういった下地があったので、私がお客様のところに出向くと、あんたが新しく入った子ね、という感じでスムースに受け入れていただけました。スタート当初から私としては非常に助かりました」と高田氏。そして、佐藤前社長のもとで働いてきた1年間を振り返りこう語る。
「電気屋さんとしての技術のこと以上に、お客様に対しての佐藤さんの強い思いを感じました。家電を売るだけでなく、お客様に元気になって楽しんでもらう、プラスアルファのサービスです。中でも一番衝撃を受けたのが、地域活性のための活動で、さまざまな取り組みをやられているんです」と驚きを隠せない。
「いくつかのイベントは私も一緒にやらせていただきました。たとえば“もってけマート”という、いらなくなった物をご寄付いただいて店の外に並べておき、必要な人に持って行っていただくという取り組み。ゴミになりかねなかったものが必要なものとして別の人に行き渡るので、ゴミを減らし、地域の方のお役立ちにつながります。他にもいろいろなことに取り組まれて、地域の皆さんを楽しませようとされています。その姿勢はとても勉強になりましたし、活動を身近に感じられたのはこれからの私にとってもプラスになります」。
そして今、店とお客様、思いをこめたバトンを高田氏に渡した佐藤氏。新装オープンのセレモニーで、「高田さんと1年間、一緒に働いて彼なら大丈夫だと確信しました。まだ未熟なところはありますが、皆様のご協力で成長させていただければと思います。私は今後、街の活性化に一層取り組みながら、家電販売のお手伝いをしていきたい」と意気込みを語った。店に隣接したスペースを活動の拠点とし、今後も地域の人々と接点をもちながら、さまざまな発信を行っていくという。
新たなステージを迎えた高田氏も、あらためて気を引き締める。新装オープンの2日間のセールは来場世帯数、売上げともに目標を達成する好調ぶりを示し、これからの大きな弾みとなった。
「これからいよいよ夏の繁忙期、エアコン販売に期待しています。ハイスペックなものが高齢の方に合うとは限らないので、お客様一人ひとりに合った商品をご提供できればと思います。ご訪問でお部屋を見せていただいた時、コミュニケーションの中で何をお求めなのか察知するのも大事。そして設置工事こそ、街のでんきやさんの生命線と捉えています。ひとつひとつ丁寧に、見えないところまで気を配っていきます」。
そしてこれからの抱負を「10年後にまた取材に来ていただけるように活躍したいですね。商売を10年続けるのは大変なこと。しっかり取り組んでいきたい。将来70才までは現役でいたいですから」と笑顔で語る高田氏。地域を大事に、愛されるでんきやさんとして、これからも活発な取り組みを展開していく。
事業承継は今、地域電気店の大きな課題となっている。佐藤氏もその問題を抱え、販売会社であるパナソニックコンシューマーマーケティング(PCMC)に相談を持ちかけた。そのことを「風の噂に聞いて」反応したのが、地域で別のパナソニックショップに勤務していた高田氏。自宅が近所ということもあり、さっそくお店を見に行ってみたのだという。
「佐藤さんとは、地域の合展や研修会でご一緒したこともあり、顔見知りではありました。どんなお店だろうと思って行ってみた時、工事を終えて帰社された佐藤さんと出会ってご挨拶ができ、店の中を見せていただくことができました。その後PCMCを通じて、私たち二人が揃って話ができる機会を作っていただけたんです」と高田氏。これがきっかけとなり、佐藤氏のもとで働くことになった。1年前の2021年4月のことである。
佐藤氏は、毎月お客様に向け発信していた「ニュースレター」で、さっそく高田氏をお披露目したという。「そういった下地があったので、私がお客様のところに出向くと、あんたが新しく入った子ね、という感じでスムースに受け入れていただけました。スタート当初から私としては非常に助かりました」と高田氏。そして、佐藤前社長のもとで働いてきた1年間を振り返りこう語る。
「電気屋さんとしての技術のこと以上に、お客様に対しての佐藤さんの強い思いを感じました。家電を売るだけでなく、お客様に元気になって楽しんでもらう、プラスアルファのサービスです。中でも一番衝撃を受けたのが、地域活性のための活動で、さまざまな取り組みをやられているんです」と驚きを隠せない。
「いくつかのイベントは私も一緒にやらせていただきました。たとえば“もってけマート”という、いらなくなった物をご寄付いただいて店の外に並べておき、必要な人に持って行っていただくという取り組み。ゴミになりかねなかったものが必要なものとして別の人に行き渡るので、ゴミを減らし、地域の方のお役立ちにつながります。他にもいろいろなことに取り組まれて、地域の皆さんを楽しませようとされています。その姿勢はとても勉強になりましたし、活動を身近に感じられたのはこれからの私にとってもプラスになります」。
そして今、店とお客様、思いをこめたバトンを高田氏に渡した佐藤氏。新装オープンのセレモニーで、「高田さんと1年間、一緒に働いて彼なら大丈夫だと確信しました。まだ未熟なところはありますが、皆様のご協力で成長させていただければと思います。私は今後、街の活性化に一層取り組みながら、家電販売のお手伝いをしていきたい」と意気込みを語った。店に隣接したスペースを活動の拠点とし、今後も地域の人々と接点をもちながら、さまざまな発信を行っていくという。
新たなステージを迎えた高田氏も、あらためて気を引き締める。新装オープンの2日間のセールは来場世帯数、売上げともに目標を達成する好調ぶりを示し、これからの大きな弾みとなった。
「これからいよいよ夏の繁忙期、エアコン販売に期待しています。ハイスペックなものが高齢の方に合うとは限らないので、お客様一人ひとりに合った商品をご提供できればと思います。ご訪問でお部屋を見せていただいた時、コミュニケーションの中で何をお求めなのか察知するのも大事。そして設置工事こそ、街のでんきやさんの生命線と捉えています。ひとつひとつ丁寧に、見えないところまで気を配っていきます」。
そしてこれからの抱負を「10年後にまた取材に来ていただけるように活躍したいですね。商売を10年続けるのは大変なこと。しっかり取り組んでいきたい。将来70才までは現役でいたいですから」と笑顔で語る高田氏。地域を大事に、愛されるでんきやさんとして、これからも活発な取り組みを展開していく。
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