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公開日 2022/08/05 12:01
Matterサポートで家庭のハブに
今後のHomePodは?「S8」搭載大型モデルや「AppleTVとの合体」など予想まとめ【Gadget Gate】
多根清史
初代HomePodは1年以上前に製造中止となり、現在では廉価なminiモデルのみが販売されているが、将来的に大型モデルが投入される見通しは複数の情報源が伝えてきたことだ。米MacRumorsはこれまで届けられた情報をまとめ、今後のHomePod製品の展望を整理している。
S8チップを搭載した新型HomePod
まず大きな期待が集まるのは、大型HomePodの次期モデルだ。これについては6月、Bloombergの名物記者Mark Gurman氏が発信した。同氏は新型HomePodが2023年に向けて準備中と述べ、サイズやオーディオ性能の面で現行のminiモデルより「初代HomePodに近い」ものになり、マルチタッチ機能の可能性もある「上部のディスプレイ」にも触れていた。
次期HomePodの発売が間近に迫っているとの見解を示しているのは、Gurman氏だけではない。有名アナリストMing-Chi Kuo氏も5月、本製品が2022年の第4四半期〜2023年第1四半期に発売されるとしつつ、「ハードウェアの設計に大きな革新はないかもしれない」と付け加えていた。ただしKuo氏が新たな製品カテゴリー(旧モデルの後継)を指しているのか、それともHomePod mini改良版を指しているのかは不明だ。
初代のHomePodは2018年に発売され、7つのビームフォーミングツイーターアレイと6つのマイクを搭載していた。こと音質に関しては他社のスマートスピーカーと別次元の域に達していたが、米国での発売価格は349ドル。後に299ドルに値下げされたが、価格についても競合他社と別レベルだったことに変わりはない。
またスピーカーとしての評価は高いものの、搭載プロセッサはiPhone 6と同じA8チップであり、しかも音声アシスタントSiriも決して使いやすいとはいえない。皮肉にも製造中止になってからeBayなどで高値がつき、コレクターズアイテムのような扱いとなっている。適切な価格設定や十分な機能を備えれば、再起の可能性もあるはずだ−−−MacRumorsはそう分析している。
Apple TVやカメラと合体したHomePod
今年4月にGurman氏は、HomePodとApple TV、それにカメラを組み込んだ新製品を計画しているとの見通しを示していた。この合体デバイスは、家庭内における「おそらくアップルのアプローチの拠点になる」というわけだ。
この予測は早くから主張されており、2021年3月にもGurman氏は「画面とカメラを搭載した新型スピーカーを開発している」と述べていた。FaceTime通話やその他の新機能が使えるとのことなので、GoogleのNest HubやアマゾンのEcho Showなどと競合することになりそうだ。
当時Gurman氏は「発売は差し迫っていない」と付け加えていたが、それから1年以上が経過した。アップルもスマートホーム市場では苦戦しているため、慎重になっているのかもしれない。
スマートホーム共通規格「Matter」のサポート
Matterとは、アップルのHomeKitやアマゾンのAlexa、GoogleのHomeなど、複数のプラットフォームと互換性のあるスマートホームの共通規格だ。アップルは6月のWWDC 2022(世界開発者会議)にて、iOS 16やiPadOS 16のほか、同社のOS全体で「今年後半のアップデートで提供される」予定と発表済みである。
そのMatterを通じて、HomePodやHomePod miniなどが、家庭内のハブとして活躍するという期待が掛けられている次第だ。
また、先月配信されたHomePod/HomePod mini用ファームウェア バージョン15.6deは、スウェーデン語とノルウェー語のSiriをサポートするようになった。これら2カ国ではHomePod miniは未発売であり、つまり「今後は展開していく」ことを示唆していると思われる。ひいては、より多くの国々へのHomePod mini投入が予想されるわけだ。
アップルが最初に送り出したスマートホーム機器であるHomePodは、あまりに本格志向のスピーカーだったために、家庭に広く深く根づくことができなかった。今後は成功しつつあるHomePod miniにならい、なるべく価格を抑える方針を採るのかもしれない。
Source: MacRumors
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S8チップを搭載した新型HomePod
まず大きな期待が集まるのは、大型HomePodの次期モデルだ。これについては6月、Bloombergの名物記者Mark Gurman氏が発信した。同氏は新型HomePodが2023年に向けて準備中と述べ、サイズやオーディオ性能の面で現行のminiモデルより「初代HomePodに近い」ものになり、マルチタッチ機能の可能性もある「上部のディスプレイ」にも触れていた。
次期HomePodの発売が間近に迫っているとの見解を示しているのは、Gurman氏だけではない。有名アナリストMing-Chi Kuo氏も5月、本製品が2022年の第4四半期〜2023年第1四半期に発売されるとしつつ、「ハードウェアの設計に大きな革新はないかもしれない」と付け加えていた。ただしKuo氏が新たな製品カテゴリー(旧モデルの後継)を指しているのか、それともHomePod mini改良版を指しているのかは不明だ。
初代のHomePodは2018年に発売され、7つのビームフォーミングツイーターアレイと6つのマイクを搭載していた。こと音質に関しては他社のスマートスピーカーと別次元の域に達していたが、米国での発売価格は349ドル。後に299ドルに値下げされたが、価格についても競合他社と別レベルだったことに変わりはない。
またスピーカーとしての評価は高いものの、搭載プロセッサはiPhone 6と同じA8チップであり、しかも音声アシスタントSiriも決して使いやすいとはいえない。皮肉にも製造中止になってからeBayなどで高値がつき、コレクターズアイテムのような扱いとなっている。適切な価格設定や十分な機能を備えれば、再起の可能性もあるはずだ−−−MacRumorsはそう分析している。
Apple TVやカメラと合体したHomePod
今年4月にGurman氏は、HomePodとApple TV、それにカメラを組み込んだ新製品を計画しているとの見通しを示していた。この合体デバイスは、家庭内における「おそらくアップルのアプローチの拠点になる」というわけだ。
この予測は早くから主張されており、2021年3月にもGurman氏は「画面とカメラを搭載した新型スピーカーを開発している」と述べていた。FaceTime通話やその他の新機能が使えるとのことなので、GoogleのNest HubやアマゾンのEcho Showなどと競合することになりそうだ。
当時Gurman氏は「発売は差し迫っていない」と付け加えていたが、それから1年以上が経過した。アップルもスマートホーム市場では苦戦しているため、慎重になっているのかもしれない。
スマートホーム共通規格「Matter」のサポート
Matterとは、アップルのHomeKitやアマゾンのAlexa、GoogleのHomeなど、複数のプラットフォームと互換性のあるスマートホームの共通規格だ。アップルは6月のWWDC 2022(世界開発者会議)にて、iOS 16やiPadOS 16のほか、同社のOS全体で「今年後半のアップデートで提供される」予定と発表済みである。
そのMatterを通じて、HomePodやHomePod miniなどが、家庭内のハブとして活躍するという期待が掛けられている次第だ。
また、先月配信されたHomePod/HomePod mini用ファームウェア バージョン15.6deは、スウェーデン語とノルウェー語のSiriをサポートするようになった。これら2カ国ではHomePod miniは未発売であり、つまり「今後は展開していく」ことを示唆していると思われる。ひいては、より多くの国々へのHomePod mini投入が予想されるわけだ。
アップルが最初に送り出したスマートホーム機器であるHomePodは、あまりに本格志向のスピーカーだったために、家庭に広く深く根づくことができなかった。今後は成功しつつあるHomePod miniにならい、なるべく価格を抑える方針を採るのかもしれない。
Source: MacRumors
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