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公開日 2022/09/18 18:20
春イベント出展機も詳細が明らかに

<ヘッドフォン祭>Noble Audio、フラグシップIEM「VIKING RAGNAR」が初出展。発売間近のTWS「FoKus H-ANC」も

編集部:松永達矢
フジヤエービックが主催する展示会イベント「秋のヘッドフォン祭2022」が、中野サンプラザにて本日9月18日に開催された。本稿では13Fルームスカイのエミライブースより、Noble Audio/Vortex Cables/Ferrum Audioの出展内容をレポートする。

>>同社取り扱いFiiOブランドの内容はこちらから<<


■Noble Audio

Noble Audioからは、フラグシップユニバーサルIEM「VIKING RAGNAR」が初出展。ドライバー構成はダイナミック2基/中域用BAドライバー2基/高域用BAドライバー2基/静電ドライバー4基の計10ドライバーを搭載。発売時期は2022年秋頃としており、価格については「Noble Audio製有線IEMで最も高額の製品になる」とアナウンスされている。

Noble Audio「VIKING RAGNAR」

搭載ドライバーについては、異なる駆動方式による「Tri-Level Hybrid Technology」によりドライブ。フェイスプレートはダマスカス鋼を使用し、高級感を演出。付属ケーブルのイヤホン側コネクターは2Pinを採用し、プレーヤー側プラグとして4.4mmバランスを備える。

ダマスカス鋼を意匠としたフェイスプレートを装備する

そのほかの展示内容として、同ブランドのハイエンドIEMシリーズより「SULTAN」「KUBILAI KHAN」「KHAN」や、9月30日に発売を控える Knowles社開発のプラットフォームをベースとしたハイブリッド型の完全ワイヤレス「FoKus H-ANC」などを用意。

Noble Audio「FoKus H-ANC」

特にFoKus H-ANCは、「ポタフェス2022 大阪・なんば」では日本に1台しか用意がない状態で、その1台(ブルー)を展示という格好だったが、本イベントでは満を辞してカラーバリエーションのパープルがお目見え。試聴卓には同ブランドの完全ワイヤレス「FoKus PRO」「FALCON ANC」も並んでおり、他機種との比較で試聴を試す来場者の姿も見受けられた。

■Vortex Cables

「春のヘッドフォン祭mini」に引き続き、国内での取り扱い検討中という香港のケーブルブランドVortex Cablesより「Tiana」「Alida」「Nira」の3点が出展。いずれのモデルも前回出展時より価格感が見直され、Tianaが15万円前後から18万円前後、Alidaが9万円前後から11万円前後、Niraが7万円前後から9万円前後と値上げで設定されていた。また春イベントでは「2022年上半期発売」を目処としていたが、現在は「検討中」であるとのこと。

Vortex Cables「Tiana」

いずれのモデルも2pin/MMCX/A2DC/Ear/IPXの各端子を自由に換装可能なEffect Audio製「ConX」をイヤホン側端子に採用。プレーヤー側コネクターについても3.5mmアンバランス/2.5mmバランス/4.4mmバランスを選択して取り付けることができる「Ultra Premium Multi-Plug Gen II」機構を装備する。

Vortex Cables「Alida」

Vortex Cables「Nira」

使用導体は最高グレードのTianaが4N 純銀線+5N LC-OFC (無酸素銅)線を使用。Alidaは金メッキ4N純銀線+5N LC-OFC(リニアクリスタル無酸素銅)線を採用、Niraは銀メッキ 5N LC-OFC (無酸素銅線結晶)線を使用する。

■Ferrum Audio

こちらも春イベントと同様の出展内容となっているが、「2022年上半期」発売予定としていたDAコンバーター「ERCO(エルコ)」、およびヘッドホンアンプ「OOR(オア)」の発売日が9月30日に決定。価格についても予価ではあるものの、ERCOが税込423,500円、OORが352,000円と具体を伴う内容でアナウンスされた。

Ferrum Audio「ERCO」(写真上)

ERCOは長年DAコンバーターのOEM開発で培った同社のノウハウを結集したというモデルとのことで、DACチップにESS「ES9038PRO」を採用。最大PCM 384kHz/32bit、DSD256(Native)、DSD128(DoP)の入力に対応する。また、DACのポテンシャルを活かすべく超低ジッター水晶発振器を備えるなど音質にこだわった設計がなされている。

また、既発製品であるDCパワーサプライ「HYPSOS」専用の4ピンコネクタを搭載し、同機との接続で電源品質を大幅に改善することができる「Ferrum Power Link」機能を備えるという。

OORは、HYPSOSのノウハウを投入した電源部をもち、 8つの独立した電源レールを用意するヘッドホンアンプ。ヘッドホンアンプ回路はクラスA、クラスABの利点を兼ね揃えたとする独自のディスクリート構成を採用することでフラットな周波数特性を兼ね備えたとアピールしている。

Ferrum Audio「OOR」(写真上)

4ピンXLR端子や、6.3mmシングルエンド出力に加え、バランスXLR、アンバランスRCAライン出力も装備。RCAラインを利用することで高性能プリアンプとしての利用も可能だという。また本機についても「Ferrum Power Link」機能が搭載される。

ほか、同社取扱ブランド製品としてMytekより「Liberty HPA」「Liberty Liberty DAC II」Benchmark「HPA4」といった製品が同社ブースに展示されていた。

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