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公開日 2022/09/28 18:37
導体をリボン状OCCで取り囲む構造

Beat Audio、構造にこだわった銅導体イヤホンケーブル「Cyclone」。4芯/8芯の2モデルをラインナップ

編集部:成藤 正宣
ミックスウェーブは、同社取り扱いブランドBeat Audioから、銅導体と独自の構造を採用したイヤホン用ケーブル「Cyclone」を、2022年9月30日より発売する。4-Wire(4芯)モデル/8-Wire(8芯)モデルの2種類をラインナップし、価格はいずれもオープン。同社公式オンラインストアでは、4-Wireモデルを税込141,200円、8-Wireモデルを税込211,800円にて取り扱う。

「Cyclone」(4-Wire/8-Wireモデル)

イヤホン側端子はMMCX/2ピンコネクター、再生機器側端子は3.5mmステレオミニ/2.5mm 4極バランス/4.4mm 5極バランスプラグを用意する。

「素晴らしい高音、滑らかなボーカル、タイトでパンチのある低音、そしてウォームさを持つ銅導体特有のサウンドを追求した」とするイヤホン用アップグレードケーブル。同ブランドが過去10年間にわたり様々なケーブルを製作する中で蓄積してきたノウハウや、ブランド独自の哲学を活かしたケーブル構造により、音楽の持つ熱量や感情を表現すると謳っている。

ベースとなる導体は、まずOCCの細い糸を撚り合わせて太い糸を作り、その太い糸同士を何本も撚り合わせることで製作される。この構造によって銅素材の表面積を可能なかぎり最大化し、ケーブルの柔軟性を確保しつつ、効率よい信号伝達を実現しているという。

またOCCの糸の内部には、薄い銀と銅の合金からなる“コア”を埋め込むことで、銅素材ならではの音色を損なうことなく周波数特性を増強。繊細な表現も可能にしたとのこと。

さらに各芯線の周りには、リボン状に加工したOCCを2本、二重らせんを描くように配置。半透明のシースを通して美しく輝くだけでなく、音質面ではすべての周波数帯にかけてバランスをとり、音を滑らかに整える効果があるという。

このOCCリボンは、細い銅の棒を高圧プレスで平らにし、レーザーで均一な幅に切断した後、銅イオン溶液によって滑らかに処理。仕上げに高純度酸素を噴き付けることで、表面に極めて薄い酸化膜を形成させている。これにより、ケーブルシースの外側に帯電する静電気から内部を保護し、音質への悪影響も防ぐのだという。

各芯線の周りを取り囲むリボン状OCCは、シースを通して輝くだけでなく音質も滑らかに整えるという

分岐部やプラグなどには、ゴールドの円筒にいくつもの長方形を彫り込んだ、新デザインのメタリックパーツを採用する。同社によれば、この長方形は「窓」からインスピレーションを得たもので、“窓の形や大きさ次第で世界の見え方が変わるように、本ケーブルを通して聴こえる様々な音楽の世界を楽しんでほしい”との願いを込めているとのこと。

分岐部やプラグのメタリックパーツには、「窓」に見立てた長方形を彫り込む

ほか、ケーブルの周囲を覆う半透明のシースには、弾力があり手触りのよい素材を採用。柔軟で絡みづらく、心地よく使うことができるとしている。

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