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公開日 2022/11/16 19:19
8K/4K放送のアピールも
<Inter BEE>ソニー、「Crystal LED」や“次世代コーデック”展示/NHK、8Kや3Dヘッドマウント披露
編集部:小野佳希
音と映像と通信機器の総合展示会「Inter BEE 2022」が開幕。ソニーは「Crystal LED」を用いたバーチャルプロダクションや各種業務用機器を展示。NHKとJEITAによるブースでは8Kや4Kに関する様々な展示が展開されているほか、裸眼3D対応のVRヘッドマウントディスプレイも体験できる。
ソニーでは、カメラやマスターモニターを始めとする製品の展示や技術展示を行うブースと、上記Crystal LEDによるバーチャルプロダクションを展示するブースの2つを展開。バーチャルプロダクションはCrystal LEDを4Kサイズで設置し、実際のユースケースを体験できるようにしている。
製品展示では、マスターモニターのPVM-Xシリーズにグリッドディスプレイ機能など様々な機能を追加する「Ver.4.0」アップデートを夏に行ったことなどを紹介。また、業務用カメラ「VENICE 2 8K」のファームウェア「Ver.2.0」を2023年初頭にリリース予定であることを紹介している。Ver.2.0では 5.5K 2.39:1 最大120fpsなど5つのイメージャーモードを追加したり、撮影時に使用したLUTファイルの撮影クリップへの自動付加機能を追加するなどでさらに運用性を向上させるという。
さらに、「低遅延・高画質・低ビットレート」だという次世代コーデックを開発中であるとの技術展示も実施。圧縮方式にはHEVC(H.265)を採用し、ビットレートは4Kで100Mbps、2フレーム以下の遅延を実現するとのことで、これによって回線帯域の効率化が図れるとしている。
NHKとJEITAによるブースでは、98インチの8Kモニターなど、8Kや4Kに関する展示が多数。隣にあるNHKテクノロジーズとNHKエンタープライズのブースでも、MPEG-H 3D Audio Level4による4K/22.2ch音響システムを体験することができる。
8Kについては高画質かつ低遅延だという「8K JPEG XSコーデック」対応のエンコーダーとデコーダーを開発したことも紹介。従来の8K番組制作では12G-SDIの同軸ケーブル4本を用いて各種機器を接続する必要があったが、今回の開発品では8Kライブプロダクションシステム間を光ケーブル1本で接続できるという。
同コーデックでは、8K画質を保ちながら1フレーム(16ms)未満の処理時間で圧縮が可能。国際標準規格SMPTE ST 2110-22に準拠しているため、各機器への実装が進むことで8Kでの番組制作がより手軽に行えるようになるとしている。
裸眼3D対応ヘッドマウントディスプレイは、レンズアレイを配置したライトフィールド技術を使用したもの。5月に開催されたNHK技研公開でも参考展示されていたもので、ライトフィールド技術によって “自然な3次元視聴” を実現する一方で、新設計の光学系などによって一般的なHMD程度のサイズに抑えることに成功している。
そのほか、8K/4K放送をアピールするスペースも展開。シャープ “AQUOS”「8T-C75DX1」やパナソニック “VIERA”「TH-65LZ2000」、レグザ「55X9900L」など、一般のオーディオビジュアルファンにも馴染みの深い各社の8K/4Kテレビでデモが披露されている。
Inter BEE 2022は11月18日(金)まで幕張メッセで開催。12月23日(金)までオンラインでも開催されている。
■ソニー
ソニーでは、カメラやマスターモニターを始めとする製品の展示や技術展示を行うブースと、上記Crystal LEDによるバーチャルプロダクションを展示するブースの2つを展開。バーチャルプロダクションはCrystal LEDを4Kサイズで設置し、実際のユースケースを体験できるようにしている。
製品展示では、マスターモニターのPVM-Xシリーズにグリッドディスプレイ機能など様々な機能を追加する「Ver.4.0」アップデートを夏に行ったことなどを紹介。また、業務用カメラ「VENICE 2 8K」のファームウェア「Ver.2.0」を2023年初頭にリリース予定であることを紹介している。Ver.2.0では 5.5K 2.39:1 最大120fpsなど5つのイメージャーモードを追加したり、撮影時に使用したLUTファイルの撮影クリップへの自動付加機能を追加するなどでさらに運用性を向上させるという。
さらに、「低遅延・高画質・低ビットレート」だという次世代コーデックを開発中であるとの技術展示も実施。圧縮方式にはHEVC(H.265)を採用し、ビットレートは4Kで100Mbps、2フレーム以下の遅延を実現するとのことで、これによって回線帯域の効率化が図れるとしている。
■NHK/JEITA
NHKとJEITAによるブースでは、98インチの8Kモニターなど、8Kや4Kに関する展示が多数。隣にあるNHKテクノロジーズとNHKエンタープライズのブースでも、MPEG-H 3D Audio Level4による4K/22.2ch音響システムを体験することができる。
8Kについては高画質かつ低遅延だという「8K JPEG XSコーデック」対応のエンコーダーとデコーダーを開発したことも紹介。従来の8K番組制作では12G-SDIの同軸ケーブル4本を用いて各種機器を接続する必要があったが、今回の開発品では8Kライブプロダクションシステム間を光ケーブル1本で接続できるという。
同コーデックでは、8K画質を保ちながら1フレーム(16ms)未満の処理時間で圧縮が可能。国際標準規格SMPTE ST 2110-22に準拠しているため、各機器への実装が進むことで8Kでの番組制作がより手軽に行えるようになるとしている。
裸眼3D対応ヘッドマウントディスプレイは、レンズアレイを配置したライトフィールド技術を使用したもの。5月に開催されたNHK技研公開でも参考展示されていたもので、ライトフィールド技術によって “自然な3次元視聴” を実現する一方で、新設計の光学系などによって一般的なHMD程度のサイズに抑えることに成功している。
そのほか、8K/4K放送をアピールするスペースも展開。シャープ “AQUOS”「8T-C75DX1」やパナソニック “VIERA”「TH-65LZ2000」、レグザ「55X9900L」など、一般のオーディオビジュアルファンにも馴染みの深い各社の8K/4Kテレビでデモが披露されている。
Inter BEE 2022は11月18日(金)まで幕張メッセで開催。12月23日(金)までオンラインでも開催されている。