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公開日 2022/12/09 11:00
各構成をアップデート

Shanling、機能強化でハイエンド機に迫るコンパクトDAP「M3 Ultra」

編集部:松永達矢
MUSINは、ShanlingのAndroid OS搭載デジタルオーディオプレーヤー(DAP)「M3 Ultra」を12月16日(金)に発売する。価格はオープンだが、税込70,000円前後での実売が予想される。

「M3 Ultra」グリーン

2021年に発売された「M3X」の後継モデルとなるDAP。コンパクトで軽量な筐体設計はそのままに、SoCを「Snapdragon430」から「Snapdragon665」へと刷新。Android OSのバージョンも7.1から10にアップデート、RAM容量も2GBから3GBへと増加させたことでハイエンド機に劣らぬパフォーマンス性能を実現したと同社はアピールしている。

DACチップとして、同ブランド製品で数多くの採用実績がある「ES9219C」をデュアル構成で搭載。PCM最大384kHz/32bit、DSD256(11.2MHz)のネイティブ再生に対応。MQAフルデコード機能も備えており、プリイン済の「Shanling Music」を介することで最大16倍までのMQA展開に対応する。

DACチップとして「ES9219C」をデュアル構成で搭載

ヘッドホン端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランス端子を装備し、3.5mm接続時にはDACモードを「Single」と「Dual」から選択が可能。ゲインモードは「High」「Low」の2段階を自由に設定でき、3.5mm接続時の最大出力は140mW、4.4mm接続時は260mW(ともに32Ω負荷)となる。

オーディオ回路は、低オフセット電圧特性、低ノイズ、高PSRR(電源電圧変動除去比)を誇るRicore製オペアンプ「RT6863」をデュアル構成で組み込んだ新規設計回路を採用。従来機よりも歪みを抑えながら、高い出力とダイナミックレンジの向上を実現したという。

多くのSACDプレーヤーに搭載されるELNA社製アルミ電解コンデンサを4基、Panasonic製ポリマータンタルコンデンサを搭載。高品位なパーツ群を採用することでハイクオリティかつ、ソースに忠実なサウンド再生を実現する。

ヘッドホン端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランス端子を装備

KDS社製「フェムト・クロック水晶発振器」と独自開発の第3世代FPGAテクノロジーにより、信号伝送においても高い安定性を獲得する。電源部には電力変換効率に優れたDC-DC電圧レギュレータ回路を採用。大幅な電圧向上と安定した電源供給を可能にした。

筐体は航空機グレードのマグネシウムとアルミニウム合金をCNC加工して作られたシャーシを用いた「ユニボディ設計」を採用。高い精度の筐体一体構造で動作による伝導ノイズを最大限に排除する。カラーバリエーションはグリーンとブラックの2色を展開する。

カラーバリエーションのブラック

ディスプレイ部は最大解像度1,280×768の4.2インチSHARP製HD液晶を搭載。内蔵ストレージ容量は32GB。最大2TBまで対応するmicroSDカードスロットを1基備える。

ワイヤレス接続として高速通信技術「MIMO」に対応する5GHz/2.4GHzのデュアルバンドWi-Fiをサポート。BluetoothはVer5.0に準拠し、コーデックはLDAC/SBCの送受信、LHDC/aptX HD/aptXの送信が可能。バッテリー容量は3500mAh、急速充電規格のQC3.0 18Wにも対応する。外形寸法は70.5W×109H×18Dmm、質量は199g。

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