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公開日 2022/12/17 17:19
個性豊かな技術に注目
<ポタフェス>final、フラグシップからエントリーまで幅広いイヤホンを披露/B&Wの“007”コラボヘッドホンが登場
編集部:成藤 正宣
東京・秋葉原では3年ぶりとなる、e☆イヤホン主催のポータブルオーディオイベント「ポタフェス2022冬 秋葉原」が、12月17日/18日の2日間にわたり開催されている。新製品から開発中の参考出展、ロングセラーの定番製品まで様々な出展が行われている中から、本稿ではfinal/Technics/DENON/B&W/Meze Audioなどの出展情報を紹介する。
finalでは、昨日12月16日から発売となった最上位完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」を筆頭に、最新製品の試聴機を用意している。
今月初めに発表された有線イヤホン「A5000」も登場。自社開発のダイナミックドライバー「f-Core DU」や、同社独自の音質評価法に基づくチューニングを採用した3万円台前半のモデルとなる。同社スタッフによれば「既存モデル『A4000』『A3000』の上位モデルという位置づけではないが、A4000の高域表現、A3000の低域表現をそれぞれ受け継いだようなキャラクター」とのこと。
本モデル用に開発されたという付属ケーブルも特徴。シルバーコートOFC線を編み込んだ8芯ケーブルで、柔らかくしなやかなため、ケーブルが擦れたときに生じるタッチノイズも小さく抑えられるという。
agブランドでは、ノイズキャンセリング/外音取り込み対応の“ちょうどいい”完全ワイヤレスイヤホン「UZURA」が出展。エントリーモデルの「COTSUBU」をベースに、ニーズの高い上記機能を追加したモデルという位置づけで、税込1万円を切る価格設定もあり、「COTUSBUからのステップアップとしてもピッタリ」だとしている。丸みを帯びたコンパクトな形状、サラッとした質感で皮脂や指紋がつきにくい「粉雪塗装」といった特徴もCOTSUBUから受け継いでいる。
また、DITAではフラグシップイヤホンの「Perpeture」が出展されたほか、アップグレードケーブル「CELESTE」が参考出展。オーディオ・ノートの純銀導体を採用しており、音の透明感と深みの両立を図っているという。
テクニクスの出展は、完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」と、有線イヤホン「EAH-TZ700」という有線/無線の2本柱。特に完全ワイヤレスイヤホンに力を入れており、同社スタッフも「ふだん有線イヤホンをメインに使っている方も、試聴して音質に納得いただけているようだ」と来場者から手応えを感じていた。
EAH-AZ60はバイオセルロース振動板を用いた8mmダイナミックドライバーを搭載し、ノイズキャンセリングやLDACコーデックにも対応する多機能モデル。もう一方のEAH-AZ40はPEEK振動板採用の6mmダイナミックドライバーを搭載し、軽快な着け心地を実現したコンパクトモデル。どちらも共通して通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを採用することで、クリアな通話音質も追求している。
ディーアンドエムホールディングスでは、同社が取り扱うDENONおよびBowers&Wilkins(B&W)ブランドのヘッドホン/イヤホンを展示。
B&Wでは、今年10月に発表されたフラグシップワイヤレスヘッドホン「Px8」、そのスペシャルモデルである“007 Edition”が目玉のひとつ。名前通り、B&Wと同じ英国生まれの映画『007シリーズ』とコラボレーションした国内150台限定のモデルで、ジェームズ・ボンドのディナージャケットをイメージしたミッドナイトブルー仕上げなど、007シリーズに因んだデザインが施されている。
DENONでは、音質最優先を掲げる完全ワイヤレスイヤホン「AH-C830NCW」「AH-C630W」や、ハウジングに孟宗竹を使ったフラグシップヘッドホン「AH-D9200」などをラインナップ。KIMBER CABLEのヘッドホン用ケーブル「AXIOS」も合わせて用意され、ハイグレードな組み合わせで試聴が可能だ。
Meze Audioでは、今年10月末に発売した開放型ヘッドホンの新モデル「109 Pro」が大型イベントでは初のお目見え。同ブランドでは初となる、50mmダイナミックドライバーを搭載した開放型ヘッドホンだ。
特徴のひとつが、ブランドの高い加工技術を活かしたという独自開発のダイナミックドライバー。カーボンファイバーとセルロースを用いたW字型のドーム、ポリマー素材をベリリウムコーティングした極薄トーラス、銅メッキ亜鉛合金製のスタビライザー、アルミ削り出しのフレームなど、いくつもの素材や部品から組み上げられている。
また、ブランド初の密閉型平面磁界ヘッドホン「LIRIC」や、10.2mmダイナミックドライバー1基を搭載するイヤホン「ADVAR」など、根強い人気のあるモデルも合わせて出展された。
ファーウェイ・ジャパンは、完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「FreeBuds Pro 2」とエントリーモデル「FreeBuds SE」、そしてメガネ型のウェアラブルオーディオ「HUAWEI Eyewear」の3製品を出展した。
特に力が入っているのは、最上位完全ワイヤレスのFreeBuds Pro 2。独自に開発したマイクロ平面振動板ドライバーと11mmダイナミックドライバーを組み合わせたデュアルドライバー構成や、3基のマイクを使ったノイズキャンセリング、独自のアルゴリズムと骨伝導センサーを活用した通話性能など、同社の技術力を存分に活かしていることがアピールされた。フランスのDevialet(デビアレ)がチューニングに携わっていることも見逃せないポイントだ。
さまざまなモデルに対応するヘッドホンカバーを取り扱うmimimamoは、開発中の新型カバーを参考出展した。
従来のカバーがヘッドホンのイヤーパッド全体にかぶせる構造だったのに対し、新型カバーでは筒型の生地と専用の固定器具を組み合わせることで、イヤーパッドだけを包むように装着できる。ワイヤレスヘッドホンに装着する場合、ボタンや端子にかぶさりにくいという利点もある。
固定器具は一見、ケーブルを縛るためにつかうインシュロック(結束バンド)のようだが、構造としてはまったくの逆。輪を作ると絞る方向には動かず、広がるようにだけ動かすことができる。イヤーパッドの内側に固定器具を入れ、輪を広げていくことで、内側からカバーを固定できるという寸法だ。今回独自に開発したもので、特許も申請中とのこと。
TAGO STUDIOでは、これまでに発売した製品を一斉展示。第1弾製品の密閉型ヘッドホン「T3-01」をはじめ、屋外でも同社のサウンドを実現することをコンセプトとしたイヤホン「T3-02」、T3-01をベースにより音の密度を高め、小型軽量化も図ったヘッドホン「T3-03」をラインナップ。T3-03はブームマイク付きケーブルを装着することで、ゲーミングヘッドセットとしても活躍するモデルとなっている。
ドライバーから付属品、パッケージにいたるまで国産にこだわるイヤホンブランド・acoustic effectは、既存ラインナップの試聴機を用意。モデルごとにボイスコイルの素材などを変えており、音の個性はそれぞれ異なるが、いずれもフルレンジBAドライバー1基で勝負する点は共通だ。
今回会場では、来年1月ごろから販売開始予定というカラーバリエーションを参考出展。既存モデルにアルマイト加工を施し、色とりどりに仕上げている。
■final
finalでは、昨日12月16日から発売となった最上位完全ワイヤレスイヤホン「ZE8000」を筆頭に、最新製品の試聴機を用意している。
今月初めに発表された有線イヤホン「A5000」も登場。自社開発のダイナミックドライバー「f-Core DU」や、同社独自の音質評価法に基づくチューニングを採用した3万円台前半のモデルとなる。同社スタッフによれば「既存モデル『A4000』『A3000』の上位モデルという位置づけではないが、A4000の高域表現、A3000の低域表現をそれぞれ受け継いだようなキャラクター」とのこと。
本モデル用に開発されたという付属ケーブルも特徴。シルバーコートOFC線を編み込んだ8芯ケーブルで、柔らかくしなやかなため、ケーブルが擦れたときに生じるタッチノイズも小さく抑えられるという。
agブランドでは、ノイズキャンセリング/外音取り込み対応の“ちょうどいい”完全ワイヤレスイヤホン「UZURA」が出展。エントリーモデルの「COTSUBU」をベースに、ニーズの高い上記機能を追加したモデルという位置づけで、税込1万円を切る価格設定もあり、「COTUSBUからのステップアップとしてもピッタリ」だとしている。丸みを帯びたコンパクトな形状、サラッとした質感で皮脂や指紋がつきにくい「粉雪塗装」といった特徴もCOTSUBUから受け継いでいる。
また、DITAではフラグシップイヤホンの「Perpeture」が出展されたほか、アップグレードケーブル「CELESTE」が参考出展。オーディオ・ノートの純銀導体を採用しており、音の透明感と深みの両立を図っているという。
■Technics
テクニクスの出展は、完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」「EAH-AZ40」と、有線イヤホン「EAH-TZ700」という有線/無線の2本柱。特に完全ワイヤレスイヤホンに力を入れており、同社スタッフも「ふだん有線イヤホンをメインに使っている方も、試聴して音質に納得いただけているようだ」と来場者から手応えを感じていた。
EAH-AZ60はバイオセルロース振動板を用いた8mmダイナミックドライバーを搭載し、ノイズキャンセリングやLDACコーデックにも対応する多機能モデル。もう一方のEAH-AZ40はPEEK振動板採用の6mmダイナミックドライバーを搭載し、軽快な着け心地を実現したコンパクトモデル。どちらも共通して通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを採用することで、クリアな通話音質も追求している。
■DENON/Bowers&Wilkins
ディーアンドエムホールディングスでは、同社が取り扱うDENONおよびBowers&Wilkins(B&W)ブランドのヘッドホン/イヤホンを展示。
B&Wでは、今年10月に発表されたフラグシップワイヤレスヘッドホン「Px8」、そのスペシャルモデルである“007 Edition”が目玉のひとつ。名前通り、B&Wと同じ英国生まれの映画『007シリーズ』とコラボレーションした国内150台限定のモデルで、ジェームズ・ボンドのディナージャケットをイメージしたミッドナイトブルー仕上げなど、007シリーズに因んだデザインが施されている。
DENONでは、音質最優先を掲げる完全ワイヤレスイヤホン「AH-C830NCW」「AH-C630W」や、ハウジングに孟宗竹を使ったフラグシップヘッドホン「AH-D9200」などをラインナップ。KIMBER CABLEのヘッドホン用ケーブル「AXIOS」も合わせて用意され、ハイグレードな組み合わせで試聴が可能だ。
■Meze Audio
Meze Audioでは、今年10月末に発売した開放型ヘッドホンの新モデル「109 Pro」が大型イベントでは初のお目見え。同ブランドでは初となる、50mmダイナミックドライバーを搭載した開放型ヘッドホンだ。
特徴のひとつが、ブランドの高い加工技術を活かしたという独自開発のダイナミックドライバー。カーボンファイバーとセルロースを用いたW字型のドーム、ポリマー素材をベリリウムコーティングした極薄トーラス、銅メッキ亜鉛合金製のスタビライザー、アルミ削り出しのフレームなど、いくつもの素材や部品から組み上げられている。
また、ブランド初の密閉型平面磁界ヘッドホン「LIRIC」や、10.2mmダイナミックドライバー1基を搭載するイヤホン「ADVAR」など、根強い人気のあるモデルも合わせて出展された。
■ファーウェイ・ジャパン
ファーウェイ・ジャパンは、完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデル「FreeBuds Pro 2」とエントリーモデル「FreeBuds SE」、そしてメガネ型のウェアラブルオーディオ「HUAWEI Eyewear」の3製品を出展した。
特に力が入っているのは、最上位完全ワイヤレスのFreeBuds Pro 2。独自に開発したマイクロ平面振動板ドライバーと11mmダイナミックドライバーを組み合わせたデュアルドライバー構成や、3基のマイクを使ったノイズキャンセリング、独自のアルゴリズムと骨伝導センサーを活用した通話性能など、同社の技術力を存分に活かしていることがアピールされた。フランスのDevialet(デビアレ)がチューニングに携わっていることも見逃せないポイントだ。
■mimimamo
さまざまなモデルに対応するヘッドホンカバーを取り扱うmimimamoは、開発中の新型カバーを参考出展した。
従来のカバーがヘッドホンのイヤーパッド全体にかぶせる構造だったのに対し、新型カバーでは筒型の生地と専用の固定器具を組み合わせることで、イヤーパッドだけを包むように装着できる。ワイヤレスヘッドホンに装着する場合、ボタンや端子にかぶさりにくいという利点もある。
固定器具は一見、ケーブルを縛るためにつかうインシュロック(結束バンド)のようだが、構造としてはまったくの逆。輪を作ると絞る方向には動かず、広がるようにだけ動かすことができる。イヤーパッドの内側に固定器具を入れ、輪を広げていくことで、内側からカバーを固定できるという寸法だ。今回独自に開発したもので、特許も申請中とのこと。
■TAGO STUDIO TAKASAKI
TAGO STUDIOでは、これまでに発売した製品を一斉展示。第1弾製品の密閉型ヘッドホン「T3-01」をはじめ、屋外でも同社のサウンドを実現することをコンセプトとしたイヤホン「T3-02」、T3-01をベースにより音の密度を高め、小型軽量化も図ったヘッドホン「T3-03」をラインナップ。T3-03はブームマイク付きケーブルを装着することで、ゲーミングヘッドセットとしても活躍するモデルとなっている。
■acoustic effect
ドライバーから付属品、パッケージにいたるまで国産にこだわるイヤホンブランド・acoustic effectは、既存ラインナップの試聴機を用意。モデルごとにボイスコイルの素材などを変えており、音の個性はそれぞれ異なるが、いずれもフルレンジBAドライバー1基で勝負する点は共通だ。
今回会場では、来年1月ごろから販売開始予定というカラーバリエーションを参考出展。既存モデルにアルマイト加工を施し、色とりどりに仕上げている。
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