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公開日 2023/02/02 17:40
会見で人事の狙いや今後の展望について説明
ソニー社長交代。十時裕樹新社長「成長にこだわる」
編集部:小野佳希
既報の通りソニーグループは、吉田憲一郎氏から十時裕樹氏への社長交代を発表。記者会見を開き、その狙いや今後の展望について両名が説明した。
今回発表された新人事は、現取締役 代表執行役 副社長兼CFOの十時裕樹氏が、2023年4月1日付で、取締役 代表執行役 社長COO兼CFOに就任するというもの。現取締役 代表執行役会長 兼 社長CEOである吉田憲一郎氏は同日付で、取締役 代表執行役 会長CEOになる。また現執行役専務の御供俊元氏が同日付で、執行役 副社長CSOに就任する。
新体制では、現在の経営体制にはないCOO職を新たに設け、十時氏が社長と兼任、吉田氏は現在のCEO職を継続した上で会長となる。いわば“ツートップ体制”のような格好だ。
このことについて吉田氏は「新たな経営体制にする目的は、経営体質の強化」だとコメント。「COOを新たに入れて、キャピタルアロケーションや事業間連携などを着実に実行していくことが重要と判断した」と説明する。
また吉田氏は、「現在の体制も私のワントップではなく、チームとして経営をやっているという意識」ともコメント。「そのうえで、十時にCOOとなってもらうことで、より大きな役割を果たしてもらえるのではないかと考えた」という。
なお、中期経営計画の途中での社長交代となったことについては、外部環境の変化が激しくなってきていることが背景にあると説明。「テクノロジーの大きな進化、地政学リスクの高まりなど、外部環境が大きく変わっているタイミングで経営体制を強化し、事業ポートフォリオの着実な実行が必要と判断した」と述べた。
吉田氏は、十時氏について「ソニー銀行を自ら起ち上げたベンチャーマインドもあり、ソニーモバイルのトップとして大きな組織を率いた経験もある」と紹介。EMIの買収によるコンテンツIP強化など、現在のCFOとしても財務面からソニーの成長を牽引してきた人物と説明し、「現在の経営体制でも一緒にやってきて、外部環境を俯瞰した戦略的な視点をもった彼から、私自身も多くの学びと気づきを得てきた」とコメント。十時氏の能力を高く評価している様子を見せ、「ソニーグループの成長により大きな貢献をしてくれると確信している」と語った。
その十時氏は、事業と人材の多様性がソニーの鍵であるとし、「まずは中期経営計画をしっかりやった上でさらなる成長を目指す」とコメント。「基本的には今の事業をさらに強くしていく」と説明する。
そして、「『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。』というパーパス(存在意義)を吉田がしっかり定義してくれて、グループに浸透させてくれた」とし、「これをしっかり定着させて、具体的なものにしていくことが重要だと思っている」と説明。「感動をつくってお届けすることでビジネスをしているので、それをしっかりと太く厚いものにしていくことが重要だ」と述べた。
また「成長にこだわっている」ともコメント。「事業、会社は成長が停滞してしまうとネガティブスパイラルに陥ってしまうので、成長にこだわっていく。ポジティブスパイラルをきちんとつくっていきたい」と語った。
加えて「経営の要諦は勇気と忍耐にあり」という言葉が好きであるとも語った。「経営には、リスクを見極めた上で判断する勇気、決める勇気が必要。逆風や矛盾に耐え抜く忍耐力の重要性も感じている。そうしたことを自分自身に常に言い聞かせている」と述べた。
今回発表された新人事は、現取締役 代表執行役 副社長兼CFOの十時裕樹氏が、2023年4月1日付で、取締役 代表執行役 社長COO兼CFOに就任するというもの。現取締役 代表執行役会長 兼 社長CEOである吉田憲一郎氏は同日付で、取締役 代表執行役 会長CEOになる。また現執行役専務の御供俊元氏が同日付で、執行役 副社長CSOに就任する。
新体制では、現在の経営体制にはないCOO職を新たに設け、十時氏が社長と兼任、吉田氏は現在のCEO職を継続した上で会長となる。いわば“ツートップ体制”のような格好だ。
このことについて吉田氏は「新たな経営体制にする目的は、経営体質の強化」だとコメント。「COOを新たに入れて、キャピタルアロケーションや事業間連携などを着実に実行していくことが重要と判断した」と説明する。
また吉田氏は、「現在の体制も私のワントップではなく、チームとして経営をやっているという意識」ともコメント。「そのうえで、十時にCOOとなってもらうことで、より大きな役割を果たしてもらえるのではないかと考えた」という。
なお、中期経営計画の途中での社長交代となったことについては、外部環境の変化が激しくなってきていることが背景にあると説明。「テクノロジーの大きな進化、地政学リスクの高まりなど、外部環境が大きく変わっているタイミングで経営体制を強化し、事業ポートフォリオの着実な実行が必要と判断した」と述べた。
吉田氏は、十時氏について「ソニー銀行を自ら起ち上げたベンチャーマインドもあり、ソニーモバイルのトップとして大きな組織を率いた経験もある」と紹介。EMIの買収によるコンテンツIP強化など、現在のCFOとしても財務面からソニーの成長を牽引してきた人物と説明し、「現在の経営体制でも一緒にやってきて、外部環境を俯瞰した戦略的な視点をもった彼から、私自身も多くの学びと気づきを得てきた」とコメント。十時氏の能力を高く評価している様子を見せ、「ソニーグループの成長により大きな貢献をしてくれると確信している」と語った。
その十時氏は、事業と人材の多様性がソニーの鍵であるとし、「まずは中期経営計画をしっかりやった上でさらなる成長を目指す」とコメント。「基本的には今の事業をさらに強くしていく」と説明する。
そして、「『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。』というパーパス(存在意義)を吉田がしっかり定義してくれて、グループに浸透させてくれた」とし、「これをしっかり定着させて、具体的なものにしていくことが重要だと思っている」と説明。「感動をつくってお届けすることでビジネスをしているので、それをしっかりと太く厚いものにしていくことが重要だ」と述べた。
また「成長にこだわっている」ともコメント。「事業、会社は成長が停滞してしまうとネガティブスパイラルに陥ってしまうので、成長にこだわっていく。ポジティブスパイラルをきちんとつくっていきたい」と語った。
加えて「経営の要諦は勇気と忍耐にあり」という言葉が好きであるとも語った。「経営には、リスクを見極めた上で判断する勇気、決める勇気が必要。逆風や矛盾に耐え抜く忍耐力の重要性も感じている。そうしたことを自分自身に常に言い聞かせている」と述べた。