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公開日 2023/04/29 22:18
新たなドライバー「MEMSスピーカー」の音を体験
<ヘッドフォン祭>FOCAL初BTヘッドホン「BATHYS」試聴人気/beyerdynamic国内再展開で製品勢揃い
編集部:川田菜月
東京・中野にて本日4月29日に開催された「春のヘッドフォン祭 2023」。さまざまなオーディオブランドが新製品を携えて出展している中、本記事では、FOCAL/TAGO STUDIO TAKASAKI/beyerdynamicなどのブースをレポートする。
ラックスマンは、同社が取り扱うFOCALブランドのヘッドホンをメインに出展。過去開催されたヘッドフォン祭でもそれぞれ高い人気を集めた、新フラグシップヘッドホン「UTOPIA SG」とBluetoothヘッドホン「BATHYS」が中心となっている。
「BATHYS」はイベント当日、4月29日に発売開始されたばかりの最新モデル。Hi-Fiヘッドホンシリーズ初となるBluetoothモデルで、独自のφ40mm“M”字型アルミニウム/ マグネシウム・ドーム振動板を採用するほか、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載、aptX Adaptiveコーデックへの対応、そして最大192kHzのデジタル再生が可能なUSB DAC接続もサポートするなど、機能性も非常に高い一台だ。
「UTOPIA SG」は新たなフラグシップとして昨年秋に登場した開放型ヘッドホン。約6年ぶりに刷新され、こちらも独自のφ40mm“M”字型ドライバーを搭載。振動板素材はベリリウムを採用し、ボイスコイルには銅とアルミニウムの合金を使用。音質向上とともに軽量化も図られている。いずれも発表時から注目度が高く、本イベントでも試聴に訪れるユーザーが後を絶たない盛況な様子だった。
TAGO STUDIO TAKASAKIのブースでは、ヘッドホン「T3-01」「T3-03」、イヤホン「T3-02」など、同社が手掛ける製品ラインナップが並び、多くのユーザーが試聴に集まっていた。
T3-01は、プロ専用レコーディング・スタジオのTAGO STUDIO TAKASAKIが、スタジオで鳴る音= “究極のナチュラルサウンド” をそのままヘッドホンでも体験できるようにと、ヘッドホン製造メーカー「TOKUMI」が共同開発したもの。
解像度が高く、クリアながら刺さりのないサウンドを実現するとしており、また、楽器の配置の再現性も高い。このことから、FPSゲームなどにおいても活躍。敵の位置などがわかりやすくなり、ゲーマーの利用率も高かったという。そうしたユーザーの利用状況をうけて登場したのが、昨年発表された「T3-03」のゲーミングモデルだ。
ベースとなるT3-03は、T3-01のサウンドを継承しつつ、音の配置を耳に近づけて、より躍動感のあるサウンドに仕上げたという。ゲーミングモデルでは、マイク付きケーブルが同梱され、備えられるブームマイクにも「スタジオ品質」を徹底して追求しているとのことだ。
3月より日本国内で再展開となったbeyerdynamic。TESLA.11ドライバー搭載のイヤホン「Xelento 2nd Generation」を中心に、ヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホン「FREE BYRD」などが勢揃いで登場した。
人間工学に基づいてデザインされたというXelento 2nd Generationは、丸みのあるなだらかな曲線を描いた筐体で、自然な装着感を実現。“卓越したハイレゾサウンド” を楽しめる一台とアピールされる。
また、昨今の音楽制作環境の変化に合わせて、幅広い環境で正確なモニタリングを実現すべく開発されたという「DT 900 PRO X」「DT 700 PRO X」など、ヘッドホン製品も豊富に用意。同ブースも試聴で賑わっていた。
マイクでよく聞く「MEMS」のワード。MEMSは半導体製造技術を応用し、シリコンウエハーに形成することで、個体差の少ないチップの製造が可能で、小型・薄型な点が特徴。xMEMSのブースでは、同技術を用いたドライバー「MEMSスピーカー」の試聴展示が行われていた。
MEMSスピーカーはダイナミック型やBA型と比べて非常に薄く、体積比ではBA型の1/3から1/4ほど。その上で、フルレンジの周波数特性を実現しているという。上述の通り、シリコンウエハーで製造するため、スピーカーの個体差が少なく、また落下など耐衝撃性などにも優れる強度の高さも特徴だとしている。
現在、MEMSスピーカーの採用例としては、Singularity Audioというブランドが開発した「ONI」というイヤホンがあるが、ブースでは、「Montara」「Cowell」「Montara Plus」の3種類のスピーカーをそれぞれを搭載した試聴用イヤホンを用意、比較試聴ができた。
Montaraは113dB、小型のCowellは110dB、Montara Plusは120dBに対応する。なお、再生にはアンプを介する必要があり、試聴にはiFi audioのアンプが用いられていた。
LUXMAN/FOCAL
ラックスマンは、同社が取り扱うFOCALブランドのヘッドホンをメインに出展。過去開催されたヘッドフォン祭でもそれぞれ高い人気を集めた、新フラグシップヘッドホン「UTOPIA SG」とBluetoothヘッドホン「BATHYS」が中心となっている。
「BATHYS」はイベント当日、4月29日に発売開始されたばかりの最新モデル。Hi-Fiヘッドホンシリーズ初となるBluetoothモデルで、独自のφ40mm“M”字型アルミニウム/ マグネシウム・ドーム振動板を採用するほか、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載、aptX Adaptiveコーデックへの対応、そして最大192kHzのデジタル再生が可能なUSB DAC接続もサポートするなど、機能性も非常に高い一台だ。
「UTOPIA SG」は新たなフラグシップとして昨年秋に登場した開放型ヘッドホン。約6年ぶりに刷新され、こちらも独自のφ40mm“M”字型ドライバーを搭載。振動板素材はベリリウムを採用し、ボイスコイルには銅とアルミニウムの合金を使用。音質向上とともに軽量化も図られている。いずれも発表時から注目度が高く、本イベントでも試聴に訪れるユーザーが後を絶たない盛況な様子だった。
TAGO STUDIO TAKASAKI
TAGO STUDIO TAKASAKIのブースでは、ヘッドホン「T3-01」「T3-03」、イヤホン「T3-02」など、同社が手掛ける製品ラインナップが並び、多くのユーザーが試聴に集まっていた。
T3-01は、プロ専用レコーディング・スタジオのTAGO STUDIO TAKASAKIが、スタジオで鳴る音= “究極のナチュラルサウンド” をそのままヘッドホンでも体験できるようにと、ヘッドホン製造メーカー「TOKUMI」が共同開発したもの。
解像度が高く、クリアながら刺さりのないサウンドを実現するとしており、また、楽器の配置の再現性も高い。このことから、FPSゲームなどにおいても活躍。敵の位置などがわかりやすくなり、ゲーマーの利用率も高かったという。そうしたユーザーの利用状況をうけて登場したのが、昨年発表された「T3-03」のゲーミングモデルだ。
ベースとなるT3-03は、T3-01のサウンドを継承しつつ、音の配置を耳に近づけて、より躍動感のあるサウンドに仕上げたという。ゲーミングモデルでは、マイク付きケーブルが同梱され、備えられるブームマイクにも「スタジオ品質」を徹底して追求しているとのことだ。
beyerdynamic
3月より日本国内で再展開となったbeyerdynamic。TESLA.11ドライバー搭載のイヤホン「Xelento 2nd Generation」を中心に、ヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホン「FREE BYRD」などが勢揃いで登場した。
人間工学に基づいてデザインされたというXelento 2nd Generationは、丸みのあるなだらかな曲線を描いた筐体で、自然な装着感を実現。“卓越したハイレゾサウンド” を楽しめる一台とアピールされる。
また、昨今の音楽制作環境の変化に合わせて、幅広い環境で正確なモニタリングを実現すべく開発されたという「DT 900 PRO X」「DT 700 PRO X」など、ヘッドホン製品も豊富に用意。同ブースも試聴で賑わっていた。
xMEMS
マイクでよく聞く「MEMS」のワード。MEMSは半導体製造技術を応用し、シリコンウエハーに形成することで、個体差の少ないチップの製造が可能で、小型・薄型な点が特徴。xMEMSのブースでは、同技術を用いたドライバー「MEMSスピーカー」の試聴展示が行われていた。
MEMSスピーカーはダイナミック型やBA型と比べて非常に薄く、体積比ではBA型の1/3から1/4ほど。その上で、フルレンジの周波数特性を実現しているという。上述の通り、シリコンウエハーで製造するため、スピーカーの個体差が少なく、また落下など耐衝撃性などにも優れる強度の高さも特徴だとしている。
現在、MEMSスピーカーの採用例としては、Singularity Audioというブランドが開発した「ONI」というイヤホンがあるが、ブースでは、「Montara」「Cowell」「Montara Plus」の3種類のスピーカーをそれぞれを搭載した試聴用イヤホンを用意、比較試聴ができた。
Montaraは113dB、小型のCowellは110dB、Montara Plusは120dBに対応する。なお、再生にはアンプを介する必要があり、試聴にはiFi audioのアンプが用いられていた。
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