トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2024/07/12 10:02
2023年度のグローバル・ハイエンドモデル

ソニー、2年振りに国内導入が実現したQD-OLED採用の最上位・4K有機ELテレビ「A95L」

編集部:長濱行太朗
ソニーは、「QD-OLED」パネルを搭載したハイエンド・4K有機ELテレビ“A95Lシリーズ”を8月10日に発売する。価格はオープンとなっており、ラインナップと市場予想税込価格は以下の通り。

「A95Kシリーズ」

“A95Lシリーズ”
・65型 「XRJ-65A95L」 770,000円前後
・55型 「XRJ-55A95L」 605,000円前後

本シリーズは、2022年度のフラグシップ・4K有機ELテレビ “A95Kシリーズ” の後継機種であり、グローバルでは2023年度に登場しているモデルが国内でもリリースされる格好だ。

緻密に敷き詰めた青色有機ELと光波長変換の技術を用いて色純度の高い表現を実現する量子ドット技術を組み合わせた「OLED」パネルによる、高いコントラストを色鮮やかな映像表現を特徴としている。

有機ELモデルならではの薄型を実現する

ソニー独自の認知特性プロセッサー「XR」(2023年度版)を搭載。人の認知特性に基づく分析項目、映像のエリア毎の検出、それらの要素を横断的に解析することで映像に最適化を図る「XR Picture」と、サラウンドと定位感を向上させる「XR Sound」によって、自然で美しい映像と臨場感のあるサウンドで圧倒的な没入感を実現するという。

「XR OLED コントラスト プロ」では、有機ELパネルの特性と入力された映像信号を横断的に分析・処理し、パネル表面に温度分布を検知する温度センサーによって、緻密に温度予測し発光制御を行うことで、発光性能を最大限まで高め、従来の有機ELパネルより明るく、高コントラストな映像を実現する。

A95Kシリーズの背面はスッキリとしたデザインに作り込まれている

高色域技術として、認知特性プロセッサー「XR」による、多種多様な画質要素の横断的な処理と「QD-OLED」パネルが合わさることで、色再現領域を最大まで拡大し、色鮮やかな色表現を実現する「XR トリルミナス マックス」を搭載する。

新たに採用された「XR クリアイメージ」では、映像をゾーン分割し、合わせた動的フレームを分析、それらの情報を基に、ノイズ低減や動画のぼやけを最小限に抑える処理を施すことで、精細感を高めた映像表現を叶えるという。

ソニーとVODサービス会社との協業によって開発された、クリエイターの意図を忠実に再現する画質モード「Studio Calibrated」を新たに採用した。VODコンテンツの視聴の際、部屋環境に合わせて最適な画質に自動調整される機能となっている。

従来モデルから搭載されていた、VODサービスのNetflix視聴時に設定できる「Netflix画質モード」と、ソニー独自のコンテンツサービス「SONY PICTURES CORE」の視聴時にIMAX EnhancedやDTS:Xに自動で切り替わる「SONY PICTURES CORE画質モード」、そして新モデルから追加となった「Prime Video画質モード」を含めて、「Studio Calibrated」としている。

映像モード「IMAX Enhanced」は継続して採用されている

「Prime Video画質モード」は、映画コンテンツだけでなく、スポーツ中継といったコンテンツでも、視聴環境に応じて最適な画質設置に調整してくれるという。

製作者の意図に近い画質を実現する映像モードとして、「Prime Video専用画質モード」を新搭載

スピーカーシステムは「アコースティック サーフェス オーディオ プラス」を搭載しており、アクチュエーター×2基/サブウーファー×2基の構成を採用している。実用最大出力は、XRJ-65A95LとXRJ-55A95Lともに60W(20+20+10+10)となっている。立体音響フォーマットはDolby Atmosに対応し、自動音場補正や音声補正技術「クリアフェーズテクノロジー」も備える。

ソニーのサウンドバーとの接続時に、テレビからの音をセンタースピーカーとして活用する「アコースティック センター シンク」も強化。従来まではテレビとサウンドバーでそれぞれセンターの音を調整していたが、独自の最適化技術によって、テレビとサウンドバーをひとつのスピーカーとして高い精度で動作させることで、音響特性のバラつきを低減している。

PlayStationとの連携機能としてアプリ「PSリモートプレイ」がプリインストールされているため、PlayStation 5などが同一ネットワーク環境で、高速インターネット接続されていれば、ゲーム機本体の遠隔操作が可能となっている。ゲームメニューにも対応している。

ゲーム機のPlayStation5などを遠隔操作できる「PS Remote Play」アプリがプリインストールされている

ワイヤレス機能として、Wi-Fiは2.4GHz/5GHzに加え、Wi-Fi 6Eによる6GHzもカバー。Bluetooth接続にも対応する。

OSはGoogle TVを採用しており、YouTube/Prime Video/Netflix/Disney+/Apple TV/U-NEXT/ABEMA/DAZN/hulu/FODといったVODサービスを手軽に楽しむことができる。GoogleアシスタントやChromecastもフォローする。

OS「Google TV」により、さまざまなVODサービスが視聴でき、Googleアシスタントも使用可能

従来モデルから搭載されている「ECOメニュー」では、省電力設定や明るさセンサーの調整が手軽に操作できる仕様になっていたが、新しく消費電力をリアルタイムで可視化できるようになったほか、年次/月次/週次/日時で使用電力量を確認できるようになっている。

「ECOメニュー」では、リアルタイムで消費電力が確認できる機能も新たに追加された

付属リモコンは、VODサービス「FOD」のダイレクトボタンが追加され、停止キーが削除されている。デザインに変更はないが、素材に使用しているプラスチック材内の78%が再生材となっており、より環境に配慮したものとしている。

A95Lシリーズの付属リモコン

チューナーは、地上デジタル×3、BS・110度デジタル×3、BS4K・110度CS4K×3を搭載。接続端子は、HDMI入力×4基(eARC対応は入力3のみ、4K/120p・VRR・ALLMは入力3・4のみ対応)、光デジタル音声出力×1基、LAN×1基、USB×2基を備えている。

「eARC設定」は通常「オート」に設定されており、自動で高音質な音声を出力する

各モデルの消費電力(待機時)/外形寸法/質量(スタンド含む)は、XRJ-65A95Lは449W(0.5W)/1,443W×859H×339Dmm/24.9kg 、XRJ-55A95Lは353W(0.5W)/1,224W×737H×275Dmm/19kgとなる。スタンドは、高さを2段階で調整が可能な2Wayスタンドを付属しており、サウンドバーも置きやすい設置性を取り入れている。

高さを2段階で調整できる2Wayスタンドを付属している

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
2 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
3 目黒蓮を“もっとそばに”感じられる特別イベント。「レグザミュージアム〜The 6 STORIES〜」11/21から原宿で開催
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 ビックカメラ.com、「2025年新春福箱」の抽選申し込み開始。全66種類、iPadやPS5も登場
6 覚えておくと絶対便利!iPhoneの「計測」アプリでできる、あんなことこんなこと
7 ビクター「HA-A6T」レビュー!5000円切り完全ワイヤレスイヤホンは「価格を上回るクオリティ」
8 高音質と機能性を両立する新たなスタンダード機!AVIOTのANC完全ワイヤレス「TE-V1R」レビュー
9 Meze Audioが打ち出す待望の入門モデル。開放型ヘッドホン「105 AER」&イヤホン「ALBA」の音質に迫る
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/21 10:37 更新

WEB