公開日 2024/11/19 23:40
AIプロセッシングユニットで「オート」被写体認識に対応
ソニー、第2世代フラグシップ・ミラーレス一眼「α1 II」。画質、操作性を着実に強化
編集部:成藤正宣
ソニーは、ミラーレス一眼カメラ “α(アルファ)” の新フラグシップモデルとなる「α1 II」を、12月13日(金)に発売する。ラインナップはボディ単体のみで、価格はオープン。市場では税込990,000円前後での実売が予想される。
高い画質と撮影スピードを兼ね備え、安定した撮影を実現すると謳う “α” フラグシップモデルの第2世代。イメージセンサーと画像処理エンジンは前モデル「α1」から据え置きながら、「α7R V」「α9 III」などで培ったAIプロセッシングユニットや操作性といった同社最新の技術を取り入れ、画質、AF精度など全体的な性能をさらに高いレベルに押し上げたとする。
上述の通り、イメージセンサーは有効約5010万画素のフルサイズ積層CMOSセンサー「Exmor RS」、画像処理エンジンは「BIONZ XR」と前モデルと同等だが、プロ写真家からのフィードバックをもとにノイズリダクション性能を改良。画像のディテールを損なわない効果的なノイズ低減を実現したといい、特に中〜高ISO感度での低ノイズ化を行ったという。ISO感度は100 - 32000、拡張ISO 50 - 102400となる。
静止画の連続撮影についても、最高約30コマ/秒と前モデルと共通だが、シャッターボタンを押す1秒前まで(ボタン半押しから全押しの間)の映像をさかのぼって記録できるプリ撮影機能に対応。プリ撮影でキャッシュする秒数はきめ細かく設定でき、0.03秒から0.09秒までは0.01秒刻みで、0.1秒から1秒までは0.1秒刻みで調節できる。
AEアルゴリズムも、画面内に写る肌の領域に応じて最適な明るさが得られるよう強化。逆光で顔が暗くなっているシーン、太陽光が顔に当たり明るすぎるシーン、横向きのシーンなどで、AE制御の安定性が前モデルから約20%高まったという。
これに加え、本モデルは被写体認識専用のAIプロセッシングユニットを搭載。静止画/動画撮影時問わずAF精度が大幅に向上し、「人物」「動物」「鳥」「昆虫」「車/列車」「飛行機」を被写体として認識することに対応した。
人物に対しては、瞳の認識性能が前モデルから約30%向上。人間の姿勢や骨格を推定する技術をもとに、胴体や頭部の位置も高精度に認識可能だとしている。同様に、動物の認識性能は約30%、鳥の認識性能は約50%向上。認識できる鳥の種類も拡大した。
さらに本モデルでは、αシリーズではじめて被写体認識の「オート」設定を搭載した。これにより、上述した6種類の被写体のうち認識させたい対象を選ぶ操作が不要となり、カメラが自動的に認識対象を切り替えることが可能となった。
AIプロセッシングユニットの働きにより、オートホワイトバランスの精度/安定性も強化。ボディ前面の可視光&IRセンサーと組み合わさり、特に日陰においてホワイトバランスがより正確になったとのこと。
フォーカスエリアの設定では、「スポット」設定の範囲がL/M/Sの3つからXL/L/M/L/XSの5つに増加。またサイズと縦横比を任意にカスタマイズできる「カスタムフォーカスエリア」設定も搭載した。
静止画撮影においては、複数のRAW画像を連続撮影し、PCソフトウェア「Imaging Edge Desktop」で合成して低ノイズ画像を生成する「コンポジットRAW撮影」に対応した。合成するRAW画像は4/8/16/32枚から設定可能。生成した画像の形式はJPEG/TIFF/RAWから選択できる。
ボディ内には光学式5軸手ブレ補正機構を内蔵。本モデルでは、αシリーズで初めて中央8.5段/周辺7.0段の手ブレ補正効果を実現。対応する手ブレ補正機構内蔵レンズと組み合わせればボディ内手ブレと協調させ、望遠域で目立つ大きなブレなども効果的に抑制できるとしている。
動画撮影専用手ブレ補正機能「アクティブモード」も引き続き搭載し、加えて電子的手ブレ補正を併用する「ダイナミックアクティブモード」も新搭載。手ブレ補正効果はアクティブモードより30%以上強く、小走りをしながらでも安定した動画撮影が可能だという。ダイナミックアクティブモード中は、被写体が構図内の同じ位置に保たれるようトラッキングする「フレーミング補正」機能も有効化できる。
動画撮影では、最大8K30p/4K120pでの記録に対応。ユーザーLUTをカメラモニターに表示する「LUTインポート」、一時的にマニュアルフォーカスに切り替えられる「AFアシスト」、撮影時にピントの合っている部分を強調する「フォーカスマップ」といった新機能を多数盛り込んだ。撮影中にショットマークを付けたシーンを自動的に静止画として切り出したり、セルフタイマーで撮影開始することも可能となっている。
ボディの形状は、グリップ形状やシャッターボタンの角度を微調整し操作感を向上。カメラ前面にはカスタムボタン(C5)、背面には音声メモ用マイクが追加されている。高耐久のメカシャッター、超音波式アンチダストシステムは前モデルから引き続き搭載。電源オフ時のシャッター閉鎖機能も継承している。
ファインダーは、約944万ドットの0.64型OLEDデバイスを採用し、最大リフレッシュレートは240fpsを実現。前モデルからの進化点として、120fpsでの高画質モード設定に対応した。約210万ドット、3.2型の背面液晶モニターは、α9 IIIと同等の4軸マルチアングル式となった。
アイピースは従来形状の「FDA-EP19」に加え、新形状の「FDA-EP21」が付属。遮光性を高めつつ、鼻と液晶モニターが接触しにくいデザインとなっており、レバー式ロック機構も備えている。なお、新アイピースは12月20日から単品販売も予定されており、α9 IIIやα7R V、α7 IV、α7S IIIなどに装着できる。価格は税込2,750円。
インターフェースとしては、10Gbpsデータ伝送とUSB PD充電に対応するUSB Type-C(USB 3.2)、最高約2.5Gbps対応のイーサネット端子、HDMI出力、ステレオマイク入力、ヘッドホン出力などを装備。記録メディアはCFexpress Type AとSDXC/SDHCカード UHS-II/UHS-Iに対応し、2基のカードスロットどちらにも装着できる。
バッテリーは「NP-FZ100」が1個同梱。付属充電器は「BC-ZD1」に刷新され、2個のNP-FZ100を同時充電することができる。ほか、別売オプションとして、2個のバッテリーを内蔵できる縦位置グリップ「VG-C5」に対応する。
高い画質と撮影スピードを兼ね備え、安定した撮影を実現すると謳う “α” フラグシップモデルの第2世代。イメージセンサーと画像処理エンジンは前モデル「α1」から据え置きながら、「α7R V」「α9 III」などで培ったAIプロセッシングユニットや操作性といった同社最新の技術を取り入れ、画質、AF精度など全体的な性能をさらに高いレベルに押し上げたとする。
上述の通り、イメージセンサーは有効約5010万画素のフルサイズ積層CMOSセンサー「Exmor RS」、画像処理エンジンは「BIONZ XR」と前モデルと同等だが、プロ写真家からのフィードバックをもとにノイズリダクション性能を改良。画像のディテールを損なわない効果的なノイズ低減を実現したといい、特に中〜高ISO感度での低ノイズ化を行ったという。ISO感度は100 - 32000、拡張ISO 50 - 102400となる。
静止画の連続撮影についても、最高約30コマ/秒と前モデルと共通だが、シャッターボタンを押す1秒前まで(ボタン半押しから全押しの間)の映像をさかのぼって記録できるプリ撮影機能に対応。プリ撮影でキャッシュする秒数はきめ細かく設定でき、0.03秒から0.09秒までは0.01秒刻みで、0.1秒から1秒までは0.1秒刻みで調節できる。
AEアルゴリズムも、画面内に写る肌の領域に応じて最適な明るさが得られるよう強化。逆光で顔が暗くなっているシーン、太陽光が顔に当たり明るすぎるシーン、横向きのシーンなどで、AE制御の安定性が前モデルから約20%高まったという。
これに加え、本モデルは被写体認識専用のAIプロセッシングユニットを搭載。静止画/動画撮影時問わずAF精度が大幅に向上し、「人物」「動物」「鳥」「昆虫」「車/列車」「飛行機」を被写体として認識することに対応した。
人物に対しては、瞳の認識性能が前モデルから約30%向上。人間の姿勢や骨格を推定する技術をもとに、胴体や頭部の位置も高精度に認識可能だとしている。同様に、動物の認識性能は約30%、鳥の認識性能は約50%向上。認識できる鳥の種類も拡大した。
さらに本モデルでは、αシリーズではじめて被写体認識の「オート」設定を搭載した。これにより、上述した6種類の被写体のうち認識させたい対象を選ぶ操作が不要となり、カメラが自動的に認識対象を切り替えることが可能となった。
AIプロセッシングユニットの働きにより、オートホワイトバランスの精度/安定性も強化。ボディ前面の可視光&IRセンサーと組み合わさり、特に日陰においてホワイトバランスがより正確になったとのこと。
フォーカスエリアの設定では、「スポット」設定の範囲がL/M/Sの3つからXL/L/M/L/XSの5つに増加。またサイズと縦横比を任意にカスタマイズできる「カスタムフォーカスエリア」設定も搭載した。
静止画撮影においては、複数のRAW画像を連続撮影し、PCソフトウェア「Imaging Edge Desktop」で合成して低ノイズ画像を生成する「コンポジットRAW撮影」に対応した。合成するRAW画像は4/8/16/32枚から設定可能。生成した画像の形式はJPEG/TIFF/RAWから選択できる。
ボディ内には光学式5軸手ブレ補正機構を内蔵。本モデルでは、αシリーズで初めて中央8.5段/周辺7.0段の手ブレ補正効果を実現。対応する手ブレ補正機構内蔵レンズと組み合わせればボディ内手ブレと協調させ、望遠域で目立つ大きなブレなども効果的に抑制できるとしている。
動画撮影専用手ブレ補正機能「アクティブモード」も引き続き搭載し、加えて電子的手ブレ補正を併用する「ダイナミックアクティブモード」も新搭載。手ブレ補正効果はアクティブモードより30%以上強く、小走りをしながらでも安定した動画撮影が可能だという。ダイナミックアクティブモード中は、被写体が構図内の同じ位置に保たれるようトラッキングする「フレーミング補正」機能も有効化できる。
動画撮影では、最大8K30p/4K120pでの記録に対応。ユーザーLUTをカメラモニターに表示する「LUTインポート」、一時的にマニュアルフォーカスに切り替えられる「AFアシスト」、撮影時にピントの合っている部分を強調する「フォーカスマップ」といった新機能を多数盛り込んだ。撮影中にショットマークを付けたシーンを自動的に静止画として切り出したり、セルフタイマーで撮影開始することも可能となっている。
ボディの形状は、グリップ形状やシャッターボタンの角度を微調整し操作感を向上。カメラ前面にはカスタムボタン(C5)、背面には音声メモ用マイクが追加されている。高耐久のメカシャッター、超音波式アンチダストシステムは前モデルから引き続き搭載。電源オフ時のシャッター閉鎖機能も継承している。
ファインダーは、約944万ドットの0.64型OLEDデバイスを採用し、最大リフレッシュレートは240fpsを実現。前モデルからの進化点として、120fpsでの高画質モード設定に対応した。約210万ドット、3.2型の背面液晶モニターは、α9 IIIと同等の4軸マルチアングル式となった。
アイピースは従来形状の「FDA-EP19」に加え、新形状の「FDA-EP21」が付属。遮光性を高めつつ、鼻と液晶モニターが接触しにくいデザインとなっており、レバー式ロック機構も備えている。なお、新アイピースは12月20日から単品販売も予定されており、α9 IIIやα7R V、α7 IV、α7S IIIなどに装着できる。価格は税込2,750円。
インターフェースとしては、10Gbpsデータ伝送とUSB PD充電に対応するUSB Type-C(USB 3.2)、最高約2.5Gbps対応のイーサネット端子、HDMI出力、ステレオマイク入力、ヘッドホン出力などを装備。記録メディアはCFexpress Type AとSDXC/SDHCカード UHS-II/UHS-Iに対応し、2基のカードスロットどちらにも装着できる。
バッテリーは「NP-FZ100」が1個同梱。付属充電器は「BC-ZD1」に刷新され、2個のNP-FZ100を同時充電することができる。ほか、別売オプションとして、2個のバッテリーを内蔵できる縦位置グリップ「VG-C5」に対応する。