トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2022/11/07 16:20
最終目標は「ARの日常への浸透」か

アップル製ARメガネの発売、2026年までずれ込む可能性

多根清史
アップル初のAR/VRヘッドセットは2023年1月に発表される見通しだが、それ以上に注目を集めているのがメガネ型のARデバイス、いわゆる「アップルARメガネ」だろう。ヘッドセット製品はその大きさのため職場や家庭での運用に限られるが、メガネ型なら日常的に装着でき、ひいてはデジタル製品の主流に躍り出る可能性があるからだ。

そんなアップル製ARメガネの登場が「設計上の問題」から、2025年〜2026年にずれ込むとのアナリスト予測が報じられている。

これはHaitong International Tech Researchのアナリスト、Jeff Pu氏が株式・金融ニュースメディアMarketWatchに送った電子メールだ。それによれば「設計上の問題から、ARメガネは2025年〜2026年に延期されると予想している」とのことだ。つまり最大、あと4年はかかるというわけだ。

今年6月、Pu氏はアップルARメガネはデザイン開発に入り、今年中にはプロトタイプを完成させ、2024年後半に量産する予定だと述べていた。そこから、遅ければ2年も延期されることになる。

「設計上の問題」という表現は、ほぼ何も言っていないにも等しい。たとえばメガネの外観や長時間の装着に耐えうる軽さから、十分なバッテリー持ちを実現しつつ加熱を防ぐことなど、ありとあらゆることが含まれるからだ。

アップルARメガネについては、かつて有名アナリストMing-Chi Kuo氏が「早ければ2025年」と予測していたことがある 。その時点では「まだプロトタイプは存在しない」としていたことから、Pu氏の「2023年内にプロトタイプが完成」という情報が正しければ、着実に進捗はあるようだ。

2013年にGoogleのスマートグラス「Google Glass」が米国で発売されてから約10年、いまだに各社ともARメガネに実用性を持たせることに苦戦している。

たとえば「Nreal Air」はPCやスマートフォンに接続する形で小型化を実現したものの、ARコンテンツよりも「動画やWebサイトを大画面で見る」ことに重きが置かれている。またファーウェイの「Eyewear」は音声に特化したことで好評を得ているメガネ型デバイスだが、これは大型化・重量化の原因でもあるスクリーン部分を省略しており、ARからは遠ざかっている。

しかし、アップルのティム・クックCEOは事あるごとに、ARへの強い関心を表明している。それこそ「アップルの将来にとって決定的に重要」であり、「次の大きな出来事で、我々の生活全体に浸透していくもの」という具合だ。

その一方でクック氏は「メタバースは一般人が理解できないと思う」とも口にしていた。普通の人が日常の中で使いやすく、よって理解しやすいARメガネこそが、社運を賭けた究極の目標なのかもしれない。

Source: MarketWatch

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 月額3万円の最強ChatGPTに「電源で音質が変わるか」と聞いたら意外な展開に
2 その男を怒らせてはいけない! “絶対に死なない”伝説の老兵がツルハシ1本で敵を討つ
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 QobuzもAmazonもこれ一台!コスパ抜群、機能も満点。ストリーマーの決定版「WiiM Ultra」を徹底ハンドリング
5 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
6 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
7 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
8 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
9 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
10 トップウイング、ネットワークオーディオの光絶縁を手軽に試せる「OPT ISO BOX」
12/23 10:35 更新

WEB