トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2022/12/04 12:18
衛星の電波が届くギリギリの地点だった模様

iPhone 14「衛星経由の緊急SOS」、アラスカで遭難の男性を救う

多根清史
アップルは11月15日から、iPhone 14シリーズでの「衛星経由の緊急SOS」機能を米国およびカナダで提供開始している。Wi-Fiや携帯電話の電波が届かない場所で救助を呼べるものだが、本機能が米アラスカで早くも人の役に立ったと報じられている。

アラスカ州警察の発表によると、12月1日(現地時間)に、ノールビクからコツェビューまでスノーモービルで移動中の男性が立ち往生しているとの通報が入ったという。この男性は人里離れた寒冷地におり、他に通信手段がないため、iPhone 14の衛星通信機能でSOSを発信し、当局にピンチを知らせた次第だ。

アップルの緊急対応センターは、地元の捜索救助隊やノースウエスト北極圏区・捜索救助(NWAB SAR)コーディネーターと協力。そしてNWAB SARが4人のボランティア捜索隊員を、アップルから提供された男性のGPS座標に直接派遣したとのことだ。

男性は無事に救出され、怪我もなかったと伝えられている。上記のノールビクとコツェビューはともに緯度69度に近いが、アップルは「カナダ北部やアラスカなど、緯度62度以上の場所では、衛星接続ができない場合がある」と説明している。つまり衛星経由にせよ、助けが呼べるかどうか際どい地点だったようだ。

救助にあたった隊員たちは「最初の通報に含まれていた情報の正確さと完全さに感銘を受けた」と述べているという。衛星経由の緊急SOS機能は、単に遭難者の現在地を送信するだけでなく、緊急事態に関する質問をし、状況を伝えさせる仕組みだ。こうすることで正確性を期し、迅速な救助活動を支えているのである。

衛星経由の緊急SOS機能は、すべてのiPhone 14ユーザーが利用できる。もちろん提供対象となっている地域でのみ有効であり、記事執筆時点でサポートされている言語は英語、スペイン語、フランス語に限られている。

そして12月中にはフランス、ドイツ、アイルランド、英国でも利用可能になると予告されている。日本で提供される時期や、あるいは提供されるかすら不明だが、2022年末から2023年にかけて利用できる地域が広がると噂されており、朗報を待ちたいところだ。

Source: Alaska Department of Public Satety
via: MacRumors

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 月額3万円の最強ChatGPTに「電源で音質が変わるか」と聞いたら意外な展開に
2 その男を怒らせてはいけない! “絶対に死なない”伝説の老兵がツルハシ1本で敵を討つ
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 QobuzもAmazonもこれ一台!コスパ抜群、機能も満点。ストリーマーの決定版「WiiM Ultra」を徹底ハンドリング
5 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
6 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
7 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
8 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
9 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
10 トップウイング、ネットワークオーディオの光絶縁を手軽に試せる「OPT ISO BOX」
12/23 10:35 更新

WEB