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公開日 2023/02/14 17:32
小ささ・軽さこそ正義と思うなら買い
127g。世界最小・最軽量を謳うVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」
Munenori Taniguchi
バーチャル・ソーシャルプラットフォームを運営するBigscreenが、世界最小・最軽量を自称するVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」を発表した。
VRヘッドセットと言えば視界を覆い、なおかつ各種センサーを内蔵するため、どうしてもある程度の大きさや重さが必要になってしまう。一般的なVRヘッドセットといえば、だいたいダイビングに使う水中メガネをひとまわり大きくした程度だろう。
ところがBigscreenが発表したBeyondヘッドセットは、水泳用ゴーグルの厚みを3〜4倍にしたぐらいのサイズ感なのだ。
またVRヘッドセットで重要な要素として、その重量も挙げられる。重いと装着時に安定感を得るのが難しく、長時間の装着で疲れやすくなってしまう。たとえば初代PS VRは約610g、Meta Quest 2で503g、HTC VIVE Flowでも189gだ。それらに比べて、Beyondはたったの127gしかない。
軽量コンパクトを突き詰めたVRヘッドセットだけに、機器の仕様が貧相なのではないかと心配を抱く人もいるかもしれないが、Bogscreen創業者兼CEOのDarshan Shankarは以下のように説明する。「快適性を高めるため新技術を発明し、没入感を高めるために有機ELマイクロディスプレイやパンケーキ光学系などの超高級コンポーネントを開発した。Bigscreenで映画を見るための最高のソフトウェア体験を提供するために、Bigscreen Beyondで最高のハードウェアも構築する必要があった」。
そして「いまの主要なVRヘッドセットは、2016年ごろのそれと比較して重量が倍増している」と述べ「われわれがBeyondを作ったのは、VRが重く、かさばり、不快に感じると思った」からだと指摘する。
もちろん仕様の面でも、ディスプレイは片眼あたり2560 x 2560px(両眼で5120 x 2560pxの5K解像度)、90Hz駆動のOLEDを採用し、6DoFのトラッキング機能と3枚構成のパンケーキ光学系を搭載。水平視野角は93度で、基本的な性能において不足はなさそうだ。
ただしBeyondは小型化を実現するため、さまざまな機能や付属品をあえて省略している。
たとえば、フィット感を高めるための調整機構をなくしたかわりに、ユーザーはiPhoneのTrueDepthセンサーを使って自分の顔をスキャンし、それに合わせてクッションをカスタマイズしたBeyondをオーダーする必要がある。
これはオーディオで言えばカスタムIEMを作るようなものだと思えば良いかもしれないし、VRヘッドセットを自分ひとりで使用するのなら問題はないだろう。もちろん、家族など共有する人の分のクッションを個別に作ることもできるが、そこまでするなら他のVRヘッドセットを選ぶ方が手軽かもしれない。
また、6DoFのトラッキング機能はヘッドセット内蔵カメラではなく、外付けのSteamVRベースステーション(HTC ViveやValve Indexなど)に依存する。内蔵ヘッドフォンはオプションの 「Audio Strap」を使用しなければ使えない。
そして、電源と映像を処理するリンクボックスを介してPCに接続する必要がある。さらに接続するPCには、少なくとも最近の世代のクアッドコアCPUと、NVIDIA GeForce RTX 2070かAMD Radeon RX 5700 XTと同等の性能を備えるGPUが必要だ。
またBigscreenにはコントローラーが付属しないため、これもHTCやValveなどの互換性あるデバイスを使用することになる。
それでも、「長時間使用できる自分だけの快適なヘッドセット」という点に重きを置くなら、Beyondは魅力的な選択肢になるかもしれない。Bigscreenのウェブページによると、日本での発売は2023年後半に予定されており、価格は16万4800円となっている。
Source: Bigsreen
via: TechCrunch, Engadget
VRヘッドセットと言えば視界を覆い、なおかつ各種センサーを内蔵するため、どうしてもある程度の大きさや重さが必要になってしまう。一般的なVRヘッドセットといえば、だいたいダイビングに使う水中メガネをひとまわり大きくした程度だろう。
ところがBigscreenが発表したBeyondヘッドセットは、水泳用ゴーグルの厚みを3〜4倍にしたぐらいのサイズ感なのだ。
またVRヘッドセットで重要な要素として、その重量も挙げられる。重いと装着時に安定感を得るのが難しく、長時間の装着で疲れやすくなってしまう。たとえば初代PS VRは約610g、Meta Quest 2で503g、HTC VIVE Flowでも189gだ。それらに比べて、Beyondはたったの127gしかない。
軽量コンパクトを突き詰めたVRヘッドセットだけに、機器の仕様が貧相なのではないかと心配を抱く人もいるかもしれないが、Bogscreen創業者兼CEOのDarshan Shankarは以下のように説明する。「快適性を高めるため新技術を発明し、没入感を高めるために有機ELマイクロディスプレイやパンケーキ光学系などの超高級コンポーネントを開発した。Bigscreenで映画を見るための最高のソフトウェア体験を提供するために、Bigscreen Beyondで最高のハードウェアも構築する必要があった」。
そして「いまの主要なVRヘッドセットは、2016年ごろのそれと比較して重量が倍増している」と述べ「われわれがBeyondを作ったのは、VRが重く、かさばり、不快に感じると思った」からだと指摘する。
もちろん仕様の面でも、ディスプレイは片眼あたり2560 x 2560px(両眼で5120 x 2560pxの5K解像度)、90Hz駆動のOLEDを採用し、6DoFのトラッキング機能と3枚構成のパンケーキ光学系を搭載。水平視野角は93度で、基本的な性能において不足はなさそうだ。
ただしBeyondは小型化を実現するため、さまざまな機能や付属品をあえて省略している。
たとえば、フィット感を高めるための調整機構をなくしたかわりに、ユーザーはiPhoneのTrueDepthセンサーを使って自分の顔をスキャンし、それに合わせてクッションをカスタマイズしたBeyondをオーダーする必要がある。
これはオーディオで言えばカスタムIEMを作るようなものだと思えば良いかもしれないし、VRヘッドセットを自分ひとりで使用するのなら問題はないだろう。もちろん、家族など共有する人の分のクッションを個別に作ることもできるが、そこまでするなら他のVRヘッドセットを選ぶ方が手軽かもしれない。
また、6DoFのトラッキング機能はヘッドセット内蔵カメラではなく、外付けのSteamVRベースステーション(HTC ViveやValve Indexなど)に依存する。内蔵ヘッドフォンはオプションの 「Audio Strap」を使用しなければ使えない。
そして、電源と映像を処理するリンクボックスを介してPCに接続する必要がある。さらに接続するPCには、少なくとも最近の世代のクアッドコアCPUと、NVIDIA GeForce RTX 2070かAMD Radeon RX 5700 XTと同等の性能を備えるGPUが必要だ。
またBigscreenにはコントローラーが付属しないため、これもHTCやValveなどの互換性あるデバイスを使用することになる。
それでも、「長時間使用できる自分だけの快適なヘッドセット」という点に重きを置くなら、Beyondは魅力的な選択肢になるかもしれない。Bigscreenのウェブページによると、日本での発売は2023年後半に予定されており、価格は16万4800円となっている。
Source: Bigsreen
via: TechCrunch, Engadget
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