トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/02/22 20:41
もっと緩和していくつもり

マイクロソフトBing AIの利用制限、苦情により緩和へ

Munenori Taniguchi
マイクロソフトは今月はじめ、Bing検索にAIチャットボット機能を搭載したが、その後チャットセッションにおける発言回数が増えるにつれ、AIの言動がユーザーに影響されたり、不穏・不快な発言を繰り出すようになる現象が方々から報告されるようになった。これに対してマイクロソフトは、AIへの影響を緩和するため1回のセッションあたりの問答(ターン)数を5回まで、1日最大50ターンという制限をかけることで対処しようとした。

しかし、一部のユーザーからの苦情を受けて現在は制限をやや緩和し、1セッションあたり最大6ターン、1日60ターンまでに改めている。そして近いうちに1日100セッションにまで上限を増やし、通常の検索はチャットの問答数にカウントされないよう変更も施すとのこと。

同社はチャットセッションが長くなると、Bingが「反復的になったり、必ずしも役に立たない、または私たちが設計した口調に沿ったものではない応答をするように促されたり、刺激されたりする」可能性があることを認め、人々が BingのAIチャットボットをソーシャルなエンターテイメントとして使用することを「まったく想定していなかった」と述べている。

現在、マイクロソフトはユーザーがAIとのチャットにおけるトーンを選択できるオプションを準備中だとしている。これは、質問への回答を短くまとめて返す「Precise」モード、より長くフランクな話し口の「Creative」モード、それらの中間を取った「Balanced」の3つのモードを用意して、いずれテストを開始する予定だという。

実は、1セッションあたり問答数が増えるにつれて、AIチャットボットがおかしな言動をし始めることは、かなり前からわかっていた可能性がある。

マイクロソフトは2022年11月に、インドでBing AIのベースとなったチャットボット「Sidney」の公開テストを行っていたが、テスト参加者のひとりがMicrosoftコミュニティに投稿したフィードバックは「このAIチャットボット “Sydney” はおかしな動作をする」と題され、長時間のやり取りの後に意味の分からない発言や不穏な発言をしたり、ユーザーに対して失礼な言動をするようになったことが記されている。これは、ここ最近Bing AIについて報告されたのと非常によく似た現象だ。

もし、マイクロソフトがこのフィードバックに目を通していたのなら、今日のBing AIの問題も把握できていたはずだが、それにもかかわらず、このAIチャットボットはリリースされたということになる。

マイクロソフトは最新のブログ投稿で、Bing AIのオープンテストは、内部テストでは明らかにならない「非定型のユースケース」を正確に見つけることを意図していると述べている。

Source: Microsoft
via: The Verge

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 楽天ブラックフライデーでJBLの超人気サウンドバー「BAR 1000/800」が激安!プロも驚く革新的モデルはどんな音を鳴らす?
2 評論家が厳選!マランツ「MODEL M1」でPolk Audio/KEF/TAD/Harbethのスピーカーを鳴らす
3 ビクター新ワイヤレスヘッドホン「HA-S99N」速攻レビュー! 評論家が「もう驚きでしかない」と高評価した魅力とは?
4 ボーズ、McIntosh Groupを買収。マッキントッシュ、ソナス・ファベールが傘下に
5 レグザが100型クラス大画面4Kテレビを拡充する理由とは? 目黒蓮の特別コメントも
6 パナソニック「2023年度 優秀ご販売店様謝恩会」を開催。21店が栄誉に輝く
7 山之内 正氏によるエソテリック×アキュフェーズ×マランツ比較試聴会、「ハイエンドオーディオ&アクセサリーショウ2024」で開催
8 オーディオファイル待望の物量投入型プリメインアンプ!デノン「PMA-3000NE」をクオリティチェック
9 B&Wの音は “信頼に値する重要な指標”。音元出版の新試聴室に「802 D4」が導入されたワケ
10 新開発ユニットを巧みに操る懐深いサウンド。ELAC「Debut 3.0」フロア型/ブックシェルフ型を聴く
11/22 10:41 更新

WEB