トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2023/03/20 12:47
セガのトップはNFTに慎重な姿勢を示したことも

「バーチャファイター」のコラボNFTが登場。監修は生みの親・鈴木裕氏

多根清史
かつてセガで「バーチャファイター」や「シェンムー」シリーズを手がけた鈴木裕氏が、ゲーマー向けNFTプロジェクト「OASYX」第1弾の世界観を監修。さらに「バーチャファイター」シリーズ3作のキャラクターがコラボNFTとして登場することが発表された。

OASYXは、日本発のゲーム特化型ブロックチェーン企業Oasysが複数の大手ゲーム会社と提携して行うもの。「シリーズ毎にレジェンドクリエイターを監修として起用」と述べられており、鈴木裕氏もその1人として、第1弾のみ監修するかたちだ。

この第1弾ではキャラクターNFTが総計1万体発行され、このうち1,000体がバーチャファイターコラボ版になるとのこと。結城晶やパイ・チェン、ラウ・チェンからデュラルまで、初期3作でなじみ深い11キャラクターたちがOASYXの世界観とコラボする。

また、これらキャラクターNFTは「将来のメタバースアバターとしての活用も計画中」とも付け加えられている。「バーチャファイター」を保有するセガがIPをライセンス供与しているものの、同社自体は直接関与していないようだ。

公式声明のなかで鈴木裕氏は、「バーチャファイター」シリーズ3作を「私がセガ在籍時代にディレクターとして開発した、当時革新的だった3DCG技術を駆使した対戦格闘ゲームです」と振り返っている。実際、対戦格闘ゲームへの3DCG技術の投入は他社より先がけており、少なくとも商業的な成功作としては世界初と言っていいだろう。

さらに「私が監修をしたOASYXの独創的な世界観と、革新的な技術であるブロックチェーンを活用したNFTが、「バーチャファイター」シリーズ3作と融合することで、広くゲームファンの方々に新たなエンターテイメントを提供できることを期待しています」とのことだ。

プレスリリースでもセガが提携先として名前を連ねていないのは、以前からセガがNFTに興味を示しつつ、他社がNFTに関わった際に批判が集中した一件を受けて、慎重な姿勢を示していたことと無縁ではないだろう。

2021年末、セガサミーホールディングスの里見治紀CEOはNFTにつき「いろいろと実験していきたいと考えており、既に様々なスタディや検討を開始している」としつつも「現時点ではネガティブな反応を示すユーザーもいる」ことを認めていた。

さらに「ネガティブな要素をいかに軽減していけるか、日本のレギュレーションの中でどこまで導入できるのか」見きわめながらも、「ただの金もうけと思われてしまうようなものであれば、展開を見送るといった判断軸で考えて行きたい」と述べていた次第だ。

この発言から1年以上が経過しており、セガ社内で方針が変わった可能性もあるだろう。今回の「バーチャファイター」キャラクターNFTへのライセンス供与を通じて、ユーザーの反応を今後の判断材料とするのかもしれない。

Source: PR TIMES
via: Video Game Chronicle

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 月額3万円の最強ChatGPTに「電源で音質が変わるか」と聞いたら意外な展開に
2 その男を怒らせてはいけない! “絶対に死なない”伝説の老兵がツルハシ1本で敵を討つ
3 【完全ワイヤレスイヤホン特集 PART.10】音のプロが選ぶベストバイは?
4 QobuzもAmazonもこれ一台!コスパ抜群、機能も満点。ストリーマーの決定版「WiiM Ultra」を徹底ハンドリング
5 CD再生とファイル再生の架け橋に!Shanlingからリッピング機能付きトランスポート「CR60」が登場
6 「オーディオのオンキヨー」復活へ。新スピーカーとセパレートシステムを年明けのCESで発表
7 AVIOT、『らんま1/2』コラボ完全ワイヤレスイヤホン。完全新録ボイス240種類以上搭載
8 水月雨、『崩壊:スターレイル』とのコラボ完全ワイヤレス。ダイナミック+環状平面駆動の同軸ドライバー搭載
9 今こそ「ミニコンポ」が面白い! デノン/マランツ/B&Wの令和ライフにマッチする厳選5モデルレビュー
10 トップウイング、ネットワークオーディオの光絶縁を手軽に試せる「OPT ISO BOX」
12/23 10:35 更新

WEB