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公開日 2023/03/27 14:18
Apple Watchも数年かけて主力に
アップル初のAR/VRヘッドセット、幹部に披露されたとの情報。発表は6月か
多根清史
アップルのAR/VRヘッドセットがまもなく発表されると噂されるなか、同社のトップ100の幹部向けに同製品が披露されたと報じられている。
アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者によると、このミーティングは6月に予定されている一般公開に先立つ「重要なマイルストーン」とのこと。著名アナリストMing-Chi Kuo氏は「春のイベント」で公開される可能性は低いと述べていたが、Gurman氏は世界開発者会議WWDC(毎年6月開催)にて公表されると見ているようだ。
もっとも、ヘッドセットがトップ100に見せられたのは初めてではないという。2018年以降、毎年「控えめに」(おそらく部分的に)デモされていたが、あくまで進捗状況を報告し、プロジェクトを続けるために必要な人員を確保する目的に留まっていた。
だが今回は、最大の晴れ舞台といえるスティーブ・ジョブズ・シアターで行われ、「洗練され、派手でエキサイティング」だったとのこと。まもなく一般公開が近づいていると示すとともに、iPhoneやMacなどを超える次の主要プラットフォームとして、トップメンバーの総力を集める狙いだったようだ。
もっともGurman氏は、アップル初のヘッドセットに付きまとう不安材料もいくつか指摘している。まず開始価格は3000ドル〜で、これといったキラーアプリもなく、数時間ごとに外付けバッテリーを交換する必要がある。デザインは一部のテスターから不快といわれており、対応するメディアコンテンツも限られる可能性があるという。
そのため、アップル社内でも過度の期待は抱かれていないようだ。最初からヒット製品になるわけではないが、Apple Watchと同じような軌跡をたどる可能性がある(数年の改良を重ねて、主力製品にのし上がった)というぐあいだ。
初代のAR/VRヘッドセットは「現行製品(iPhone等の)隣にある不発弾のように見えるだろう」とGurman氏は予想している。数ヶ月以内にAR/VR市場のマーケットリーダーになる可能性は高いが、それはこの市場がいかに小さいかを示すに過ぎないとのこと。
アップル幹部らも、後続モデルに期待をかけているという。すなわち半額になった廉価モデルと、初代製品をより高性能化した後継モデルである。そもそも初代Apple Watch Editionも100万円超で話題性ばかり先行していた例もあり、同社にとって初代ヘッドセットは「大ヒットの前の準備期間」に過ぎないのかもしれない。
Source: Bloomberg
via: MacRumors
アップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者によると、このミーティングは6月に予定されている一般公開に先立つ「重要なマイルストーン」とのこと。著名アナリストMing-Chi Kuo氏は「春のイベント」で公開される可能性は低いと述べていたが、Gurman氏は世界開発者会議WWDC(毎年6月開催)にて公表されると見ているようだ。
もっとも、ヘッドセットがトップ100に見せられたのは初めてではないという。2018年以降、毎年「控えめに」(おそらく部分的に)デモされていたが、あくまで進捗状況を報告し、プロジェクトを続けるために必要な人員を確保する目的に留まっていた。
だが今回は、最大の晴れ舞台といえるスティーブ・ジョブズ・シアターで行われ、「洗練され、派手でエキサイティング」だったとのこと。まもなく一般公開が近づいていると示すとともに、iPhoneやMacなどを超える次の主要プラットフォームとして、トップメンバーの総力を集める狙いだったようだ。
もっともGurman氏は、アップル初のヘッドセットに付きまとう不安材料もいくつか指摘している。まず開始価格は3000ドル〜で、これといったキラーアプリもなく、数時間ごとに外付けバッテリーを交換する必要がある。デザインは一部のテスターから不快といわれており、対応するメディアコンテンツも限られる可能性があるという。
そのため、アップル社内でも過度の期待は抱かれていないようだ。最初からヒット製品になるわけではないが、Apple Watchと同じような軌跡をたどる可能性がある(数年の改良を重ねて、主力製品にのし上がった)というぐあいだ。
初代のAR/VRヘッドセットは「現行製品(iPhone等の)隣にある不発弾のように見えるだろう」とGurman氏は予想している。数ヶ月以内にAR/VR市場のマーケットリーダーになる可能性は高いが、それはこの市場がいかに小さいかを示すに過ぎないとのこと。
アップル幹部らも、後続モデルに期待をかけているという。すなわち半額になった廉価モデルと、初代製品をより高性能化した後継モデルである。そもそも初代Apple Watch Editionも100万円超で話題性ばかり先行していた例もあり、同社にとって初代ヘッドセットは「大ヒットの前の準備期間」に過ぎないのかもしれない。
Source: Bloomberg
via: MacRumors
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