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公開日 2023/04/21 12:06
天板がさらさらとした手触りに

コンセプトは“Less is More”。ASUS「Zenbook」2023年モデル発表

編集部:平山洸太
ASUSは、2023年のノートPC「Zenbook」シリーズとして、11製品20モデルを本日から順次発売する。ラインナップと価格は以下の通り。

・「Zenbook S 13 OLED UX5304VA」159,800円から/4月21日
・「Zenbook Pro 16X OLED UX7602BZ」599,800円/6月中旬以降
・「Zenbook 15 OLED UM3504DA」169,800円から/5月下旬以降
・「Zenbook 15 UM3504DA」169,800円から/6月中旬以降
・「Zenbook Pro 14 OLED UX6404VV」249,800円/4月28日
・「Zenbook Pro 14 OLED UX6404VI」299,800円/4月28日
・「Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402VV」449,800円/4月21日
・「Zenbook Pro 14 Duo OLED UX8402VU」399,800円/5月12日
・「Zenbook 14X OLED UX3404VA」149,800円から/4月28日
・「Zenbook 14 Flip OLED UP3404VA」179,800円/4月28日
・「Zenbook 14 UM3402YA」139,800円/5月12日

■薄型軽量のZenbookシリーズ

Zenbookシリーズでは、2011年に初代モデルが発表されて以来、薄型軽量という理念を継承。その後、Zenbook ProやZenbook Sなど人々の生活に合わせてラインナップの拡充をしてきたとのこと。そして今回の2023年ラインナップは 「Less is Moreを体現した新しいシリーズ」としている。

このLess is Moreという言葉、建築家のミース・ファン・デル・ローエ氏が遺した名言として有名だが、日本語に訳すと「少ないほど豊かである」という意味だ。なおZenbookに限らず、ASUSの2023年モデルでは共通してこのワードがコンセプトとなっている。

Zenbook S 13 OLED

ラインナップの目玉となるのが、10.9mmの薄さと約1kgの質量を実現したという、13.3型モデルのZenbook S 13 OLED。ディスプレイには有機EL「ASUS Lumina OLED」を採用し、DCI-P3を100%カバーする色域を実現。ディスプレイ解像度は2.8K(2,880×1,800)で、画面占有率は約85%となっている。また、最大輝度は550nits。

Zennbookはその名前の通り、日本の “禅” がブランドの由来となっている。この由来はデザインにも現れており、たとえば天板には同心円状のヘアライン加工が初代モデルから施されていた。これは水面の波紋や、枯山水の円からインスピレーションを得たものだという。一方、新モデルではこのデザインを刷新し、セラミックによるマットな質感となった。この触り心地については、「禅に由来する自然のインスピレーション」を意識しているという。

また天板の表面にはプラズマ電解酸化処理を施し、長期間使用できるように配慮。具体的には、8Hの硬度や耐摩耗性、そして腐食防止の効果があるという。パフォーマンスについては、CPUに最大でインテル Core i7-1355Uを採用し、グラフィックスにはCPU内蔵のIris Xeを搭載。メモリは最大で16GB、ストレージは最大で1TBのSSDを搭載する。

環境への配慮もアピールされており、梱包にプラスチックを一切使用しないという、100%リサイクル可能な製品パッケージを採用。さらに梱包のアクセサリーボックスはキーボードスタンドとしても活用できるようになっている。また本体にもリサイクル素材が用いられており、たとえばキーボードのキーキャップは回収したプラスチックを50%使用していたり、本体トップカバーの90%は製造工程で発生するアルミニウムなどを再利用していたりするようだ。

Zenbook Pro 14 OLED

18.54mmの薄さと約1.6kgの質量を実現しつつ、パフォーマンスについても追求しているモデル。ディスプレイは14.5型/2.8Kとなっており、120HzのリフレッシュレートとDCI-P3 100%の色域をサポートする。

CPUには最大でインテル Core i9 13900Hプロセッサーを搭載しつつ、外部GPUとして最大でNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを備えることが可能だ。性能を高めることで最大TDP(熱設計電力)が125Wと高くなっているが、これを「ASUS IceCool Pro」によって解決。5本のヒートパイプとデュアルファンによって冷却を図っている。メモリは最大で48GB、SSDは512GBとなる。

Zenbook 15 OLED

15.6型/2.8Kの有機ELディスプレイを搭載しつつも、約1.55kgの質量を実現したモデル。なお、本体カラーはバサルトグレーとポンダーブルーの2色が用意されており、バサルトグレーについてはアンチグレア液晶ディスプレイを採用する。また有機ELについては、120Hzのリフレッシュレートおよび0.2msの応答速度に対応する。

CPUにはAMD Ryzen 7 7735U モバイル・プロセッサーを搭載し、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDを採用する。またバサルトグレーについては、Zenbook S 13 OLEDと同じく、天板にプラズマ電解酸化処理を施している。

Zenbook Pro 16X OLED

こちらはよりスペックを高めたモデルで、CPUにはインテル Core i9 13905H、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 4080 Laptop GPUを搭載する。本体の薄さは16.9mmとなり、アルミニウム合金を用いたユニボディデザインとなる。

なお、これらプロセッサーについては、ASUSとインテルが共同開発した「Supernova SoMデザイン」を採用し、基板上への実装面積を38%減らしているとのこと。またCPUグリスにはZenbookシリーズ初となる液体金属グリスを採用することで、最大で-7度の温度低下を図っている。

ディスプレイは16.0型/3.2Kで、120HzのリフレッシュレートとDCI-P3 100%の色域をサポート。メモリは32GB、ストレージは1TB SSDを搭載する。

そのほか、キーボード上部にサブスクリーンを備えたZenbook Pro 14 Duo OLED、キーボードが360度回転してタブレットとしても使えるZenbook 14 Flip OLEDもラインナップ。また持ち運びを意識したZenbook 14X OLED、およびZenbook 14といったモデルも用意する。

■ユーザーのための製品づくり

これら製品の発表会は、台湾のASUS本社で実施された。発表会に先がけて同社会長のJonney Shih氏が登壇し、製品への意気込みなどを語った。

新製品には有機ELを搭載したモデルが多いが、これは「ユーザーのために作った製品」とのこと。仕事でもプライベートでも、ノートPCの前で過ごす時間が長くなったことから、目に優しく鮮やかなディスプレイを搭載しているという。

こういった考えは、同社の「全ては人から始まる」というモットーに基づいているとのこと。具体的には、人々のニーズや欲求、願望だという。そして「ユーザーの希望を超えて最高の体験を与えること」を唯一の目標として、コロナ禍の間も努力を続けてきたそうだ。そういった中で2021年に有機ELを初採用し、新モデルでも引き続き搭載したことになる。

またZenbookは「禅の精神を完全に体現」したフラグシップシリーズとして、「美しさと強さの完璧なバランスを実現」していると説明。超薄型かつ超軽量のデバイス、そして綺麗な有機ELディスプレイにより、「一番良い製品」になったとアピールした。

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