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公開日 2023/06/12 14:10
Vision Proの価格を伏せておくことも検討したとか
アップル、より安価なヘッドセット「Apple Vision」を2025年末に発売か
多根清史
アップルは先週の世界開発者会議WWDCにて、ついに初のAR/VRヘッドセット「Apple Vision Pro」を正式発表した。2024年初めまで発売されない予定だが、現在は3499ドルという高価格が注目を集め、一般ユーザーとは縁遠いものとの声が多勢を占めている印象だ。
そんななか著名ジャーナリストが、アップルはより手頃な価格のヘッドセットも開発していると主張している。
アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman氏は、Apple Vision Proの価格が発表されたとき、同社キャンパスに集まっていた人々からはため息が漏れたという。実際、ネガティブな反応を避けるために、アップル社内ではWWDCの数か月後まで価格の発表を控えることを検討したとのこと。だが、イベントで明かさなければ、かえって価格に大きな注目が集まってしまうと判断されたようだ。
より販売台数を増やして普及を促すため、アップルは廉価版の開発に取り組んでいるという。そもそも「Vision Pro」という名前は、Pro以外のバージョンがあると示唆しているというわけだ。その製品名は「Apple Vision」または「Apple Vision One」になると推測されているが、どうやって価格を下げるのか?
第1世代Vision Proのうち、最も高価なパーツはM2とR1チップ、2つの4KマイクロOLEDディスプレイ、そして多くのカメラとセンサー類である。そのため、おそらく「より低品質の画面、iPhone並のチップ化古いMacチップ、より少ないカメラ」でコストダウンが図れるという。
また、ヘッドバンドのデザインをより簡素化したり、内蔵スピーカーを取り除いてAirPods Proで代用させたり、IPD(目の瞳孔間の距離)調整を自動ではなく手動としたり、3Dカメラなどの機能を削ることも可能だろう。さらに「より洗練された製造プロセス、スケールメリット(量産効果)、より安価なフレームと組み合わせる」ことで、価格を数百ドルは引き下げられる。Gurman氏は、そのように「想像」(内部情報に基づくことが多そうだが)している。
それでも、アップルが妥協しそうにない箇所はいくつかあるという。それは装着者の目を映し出す外部スクリーン「EyeSight」や、アイトラッキング及びハンドトラッキングだ。これらはiPhoneのタッチスクリーンと同様に、Apple Visionの核となる部分だからである。
まずEyeSightは、ヘッドセット装着者とそれ以外の人々を繋ぎ、孤独としないための仕組みである。またアイトラッキングとハンドトラッキングは、前者はユーザーが目線によって仮想現実のオブジェクトやアイコンを選び、後者が手や指のジェスチャーを捉えてタップやズームなどの操作に結びつけるというもの(アップルは詳細を説明している)。これらを抜きにApple Visionのインターフェースは成立しない以上、絶対に外せないのだろう。
その発売時期は、早ければ2025年末とのこと。その一方で、より高速なプロセッサーを搭載した第2世代モデルも開発中であり、いずれはiPhoneのように標準モデルとProの2製品戦略を意図しているようだ。こうした見解は、アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuoも述べていたことだ。
同じ記事でGurman氏は、アップルが噂のARメガネ計画を延期したことにも言及している。すべてが理想的に運べば、まだ2025年のリリースを目指しているそうだ。他のアナリストとの見解とも一致しているが、より小さな筐体にパーツを詰め込みつつ、軽さを維持する必要があるメガネ形態は、ヘッドセット以上に開発が難航しそうだ。
Source: Bloomberg
via: 9to5Mac
そんななか著名ジャーナリストが、アップルはより手頃な価格のヘッドセットも開発していると主張している。
アップルの内情に詳しいBloombergのMark Gurman氏は、Apple Vision Proの価格が発表されたとき、同社キャンパスに集まっていた人々からはため息が漏れたという。実際、ネガティブな反応を避けるために、アップル社内ではWWDCの数か月後まで価格の発表を控えることを検討したとのこと。だが、イベントで明かさなければ、かえって価格に大きな注目が集まってしまうと判断されたようだ。
より販売台数を増やして普及を促すため、アップルは廉価版の開発に取り組んでいるという。そもそも「Vision Pro」という名前は、Pro以外のバージョンがあると示唆しているというわけだ。その製品名は「Apple Vision」または「Apple Vision One」になると推測されているが、どうやって価格を下げるのか?
第1世代Vision Proのうち、最も高価なパーツはM2とR1チップ、2つの4KマイクロOLEDディスプレイ、そして多くのカメラとセンサー類である。そのため、おそらく「より低品質の画面、iPhone並のチップ化古いMacチップ、より少ないカメラ」でコストダウンが図れるという。
また、ヘッドバンドのデザインをより簡素化したり、内蔵スピーカーを取り除いてAirPods Proで代用させたり、IPD(目の瞳孔間の距離)調整を自動ではなく手動としたり、3Dカメラなどの機能を削ることも可能だろう。さらに「より洗練された製造プロセス、スケールメリット(量産効果)、より安価なフレームと組み合わせる」ことで、価格を数百ドルは引き下げられる。Gurman氏は、そのように「想像」(内部情報に基づくことが多そうだが)している。
それでも、アップルが妥協しそうにない箇所はいくつかあるという。それは装着者の目を映し出す外部スクリーン「EyeSight」や、アイトラッキング及びハンドトラッキングだ。これらはiPhoneのタッチスクリーンと同様に、Apple Visionの核となる部分だからである。
まずEyeSightは、ヘッドセット装着者とそれ以外の人々を繋ぎ、孤独としないための仕組みである。またアイトラッキングとハンドトラッキングは、前者はユーザーが目線によって仮想現実のオブジェクトやアイコンを選び、後者が手や指のジェスチャーを捉えてタップやズームなどの操作に結びつけるというもの(アップルは詳細を説明している)。これらを抜きにApple Visionのインターフェースは成立しない以上、絶対に外せないのだろう。
その発売時期は、早ければ2025年末とのこと。その一方で、より高速なプロセッサーを搭載した第2世代モデルも開発中であり、いずれはiPhoneのように標準モデルとProの2製品戦略を意図しているようだ。こうした見解は、アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuoも述べていたことだ。
同じ記事でGurman氏は、アップルが噂のARメガネ計画を延期したことにも言及している。すべてが理想的に運べば、まだ2025年のリリースを目指しているそうだ。他のアナリストとの見解とも一致しているが、より小さな筐体にパーツを詰め込みつつ、軽さを維持する必要があるメガネ形態は、ヘッドセット以上に開発が難航しそうだ。
Source: Bloomberg
via: 9to5Mac
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